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平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」『科学』2月号。科学者が政府に助言をするというが、政府と科学者が一体となって新技術による力の拡充を追及。http://t.co/IoiGUq5O3K だとすれば、必要なのは多分野の学者や市民による「シビリアンコントロール」だろう。
2014-02-02 22:04:55平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」『科学』2月号。「科学的助言」の制度の改善を課題とし英国の「主席科学顧問(CSA)を導入する動きもあるが、「責任あるイノベーション(RI)」論が浮上http://t.co/IoiGUq5O3K 多様な関与者による科学技術の制御を目指す。
2014-02-02 22:09:061【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」続】『科学』2月号(特集:科学と行政のあいだ)「科学的助言」パラダイム・シフト。1)は「責任あるイノベーション」への拡張 http://t.co/IoiGUq5O3K 2)は「実証主義」から「ポスト・ノーマルサイエンス」への移行。
2014-02-03 09:00:31【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」】
2【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」続】「実証主義」とは、「①科学による事実の認識は、社会や政治の利害関係や価値観系とは独立して価値中立的に行うことができ、②政治的な意志決定や合意は、そのような科学的事実に関する客観的で確実な知識によって可能になる」とする考え方。
2014-02-03 09:01:033【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」続】「実証主義的な科学―政次観を「リニアモデル」と呼ぶベルケは。このモデルの見方によって、実際には特定の価値前提に立った科学的助言やそれに基づく政策提言が、あたかも客観的で中立公正なものとして偽装されてしまう傾向を指摘している。」
2014-02-03 09:01:284【平川秀幸氏「科学的助言…」続】まず、A)科学の不確実性という問題。「知識の不足や測定の誤差、モデル化(単純化)、或は対象そのものの確率的(stochastic)な性格に起因する様々な不確実性があるし、そもそも自分たちが何を知らないのかさえ知らない「知られざる無知」もありうる」
2014-02-03 09:02:565【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」続】平川氏はさらに、科学の不確実性に関わるさまざまな側面を並べあげているが紹介を省略する。次に、B)価値や利害の問題。「第1に、政策決定など社会的意思決定には科学だけでは解決できない問題がたくさんある。たとえばリスクの問題で」
2014-02-03 09:03:276修正【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」続】「何を優先し何を犠牲にするか、優先順位やトレードオフを判断することは根本的には価値判断の問題である。それらは科学に関係しつつも、本来は当事者の了解や合意形成が必要な問題であり、科学に委ねてはならない問題なのだ。」
2014-02-03 09:23:507【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」続】「第2に科学的判断と価値判断はそう容易く分離できるわけではない。上述のように科学的判断には無視できない不確実性が付きまとうが、判断内容が特別の社会集団や組織にとって不都合だと見なされた場合には不確実性は政争の具にされる」
2014-02-03 09:04:118【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム…続】「自分たちの利益や立場を守るために、都合の悪い科学的主張は、不確実性を理由に認められず、新しい証拠が得られても、次々と不確実性のカードが切り続けられ、問題解決に至れない。水俣病の歴史を紐解くまでもなく、こうした例は…枚挙にいとまがない」
2014-02-03 09:04:549【平川秀幸氏「科学的助言の…続】「こうした現実の科学と政治のモデルでは理解できない。それに代わる新しい見方が必要であり、その一つがラベッツとフントビッチらが提案するPNSである。このモデルでは…「システムの不確実性」と「意思決定への利害関与の度合い」という2つの尺度によって」
2014-02-03 09:05:4810【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」続】「科学を用いた問題解決のアプローチが分類される。システムの不確実性には、上述のような科学に内在するものだけでなく、政治や経済などの他のシステムと複雑に相互作用し、それぞれの振る舞いが予測・制御困難で不確かになっていることや」
2014-02-03 09:06:2311【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム…」続】「科学や技術をめぐる価値観の多様性や変動といった「倫理的不確実性」も含まれる。ラベッツによれば、不確実性と利害関与の度合いが共に低い問題は、既存の科学知識や方法論を応用する「ノーマルサイエンス(または応用化学)」によって処理できる」
2014-02-03 09:07:0512【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」続】「しかし、2つの尺度のいずれかまたは両方が中程度の問題を扱うといには、型通りの解決法では足りず、専門家としての経験で身につけたスキルや臨機応変の判断力による「専門的コンサルタンシー」の出番となる。さらに不確実性が高いか」
2014-02-03 09:07:3313【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」続】「価値・利害の対立が大きい場合には、科学の観点からの定量的・定性的な不確実性の処理だけでなく、利害関係者等も含めた「拡大されたピア集団」による熟議も含めたPNSのアプローチが必要となる」PNSとは「ポスト・ノーマルサイエンス」
2014-02-03 09:08:2314【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイムシフト」続】「こうしたPNSの考え方は単に学術的・理論的なものに留まらず、政策応用も始まっている。たとえばペーターセンらは、PNSの理論と手法をもとに「不確実性の評価とコミュニケーション」と「利害関係者の参加」に関するガイダンスを作成し、」
2014-02-03 09:08:5115【平川秀幸氏「科学的助言のパラダイム・シフト」続】「オランダ環境評価庁の実務に適用している」。日本では緒についてない。なおPNSについては野家啓一氏の文章http://t.co/Y9iuhdaMDl 参照 http://t.co/eRSQbzxFFw にも紹介あり(続)
2014-02-03 09:10:49野家啓一氏「3.11以後の科学技術と人間」