日本海軍と肉じゃがに関する諸説を検証

肉じゃがの由来(よくある日本海軍でかつて~系)諸説の信憑性を検証する一連のツイート群
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有馬桓次郎 @aruma_kanjiro

気になるのは、材料が揃わないからビーフシチューが作れず、仕方なく砂糖と醤油で味付けした……という部分。ここで明治41年に舞鶴海兵団が発行した「海軍割烹術参考書」のうち、ビーフシチューの項目について紐解いてみると……

2014-02-09 15:24:50
有馬桓次郎 @aruma_kanjiro

【材料】牛肉、人参、馬鈴薯、塩、胡椒、トマトソース、小麦粉、ヘット(牛脂) あれ? ワインとバターは??

2014-02-09 15:27:15
有馬桓次郎 @aruma_kanjiro

「海軍割烹術参考書」は、それまで海軍の厨業師教育に使われていた雑多なテキストを体系化したもので、前述の「五等厨夫教育規則」もそこに含まれている。発行は明治41年だけど、レシピの内容は明治22年の「五等厨夫教育規則」の内容とそれほど変化は無い。

2014-02-09 15:35:16
有馬桓次郎 @aruma_kanjiro

そもそも、ブラウンシチューのベースに赤ワインを使うというのは当時の欧州でもそれほど一般的じゃない。小麦粉を脂で炒め、そこにミルボワと呼ばれる野菜ピューレと牛骨スープを混ぜ込むのが通常の作り方だった。赤ワインを入れるのは近年になってから。

2014-02-09 15:38:50
有馬桓次郎 @aruma_kanjiro

結論: 東郷がシチューを普及させようとしたが、材料が揃わず仕方なく醤油と砂糖で味付けしたものが肉じゃが起源説も、9割がた誤り。

2014-02-09 15:42:58
ヤスオカ/今週末は、F1最終戦アブダビ・MotoGPバレンシア @yasuoka

@aruma_kanjiro シチューを真似させて肉ジャガが出来たのなら、もっと汁ダクで肉も角切りになっていると思います。重要視、端的に伝える事の出来る部分があまりに異なっているのは変ですよね。 外国は煮物中心だから日本も真似ようというシナリオなら合点行きますけどね。

2014-02-09 17:51:00