『ゴリラスレイヤー　ア・カインド・オブ・ダークゴリラ』#4

碌星らせん（ろくせい・らせん） @dddrill

溢れ出た血が人形を作り、ナラクピテクスがそれを握っている。その人形はプレシャスの似姿だ！「動けまい……」これぞ、コンゴの産みし神秘、ゴリラ呪術の一端である!!「ヒ、ヒィッ……」 68

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「このまま縊り殺すか……それとも、セプクさせるか」「ヌゥーッ!!」抵抗を試みるプレシャス。しかし既に指一本自由には動かせぬ！プレシャスの身体の自由は完全に奪われた!!プレシャスの顔を次第に絶望が覆っていく。 69

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「ブザマ……ブザマよのう！カッカカカ!!ウホッ!!ウホッ!!!キィーッキッ!!」ナラクピテクスは多重音声めいた笑い声を上げる。それはまるで既に無きジャングルのざわめきだ。「ヒ……ヒィィイ……!!ゴリラ……ゴリラナンデ！」 70

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ナムサン！プレシャスは急性GRS(ゴリラリアリティ・ショック)症状に陥っている！「ゴリラだけではない。我こそ全ての類人猿の原型ぞ」ナラクピテクスは顔をずいと近付けて言った。その顔は邪悪な笑みを湛えている。「アバーッ！」プレシャスはしめやかに失禁!! 71

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「しかし、このままオヌシの醜態を見るのも忍びないのぅ……」そう言うや、ナラクピテクスは手に握る人形の首を720度回転!!そしておお、何たる事か！それに連動してプレシャスの首も回転している！苦悶の声を上げながらもプレシャスの首は捻じれ、そして捩じ切れた!! 72

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「サヨナラ！」プレシャスは爆発四散！それと同時に、ナラクピテクスの姿が白銀に輝く赤黒のゴリラ……ゴリラスレイヤーの姿へと徐々に戻っていく。(ナラク……)((ウホッ、ウホホ(少しは溜飲が下がったわい))) 73

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(……ナラク)果たして、ナラクピテクスとその礎となった類人猿達、そしてニンジャとの間に如何なる因縁が存在したのか。それは最早ナラクピテクス当人以外に知る者は居ないのだろう。それで良いのだ。ゴリラスレイヤーもまた己の復讐を成すため、歩みを早めた。 74

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『ゴリラスレイヤー　ア・カインド・オブ・ダークゴリラ』#4終わり #5へ続く