140213 岩上安身による矢吹晋氏インタビュー 実況ツイート

岩上安身 @iwakamiyasumi

横浜市立大学名誉教授・矢吹晋氏のインタビュー、先ほど終了。以下、連投。RT @IWJ_ch1: 1.2月13日（木）「岩上安身による矢吹晋氏インタビュー」の模様を実況します。#iwakamiyasumi @iwakamiyasumi

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投2 RT @IWJ_ch1: 2.岩上「本日のテーマは沖縄問題ということで、矢吹先生にパワーポイント資料を作っていただきました」。矢吹氏「尖閣の問題を調べていると、沖縄に関する米国側の資料が重要であることが分かってきました」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投3 RT @IWJ_ch1: 3.岩上「安倍政権は、尖閣諸島は日本固有の領土であり、中国がそれを侵犯しているのだ、と。しかし矢吹先生の研究によれば、そんな単純なものではないんですね。しかしメディアはそのことを報じず、先生の研究が黙殺される状態にあります」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投4 RT @IWJ_ch1: 4.矢吹氏「蔡大鼎著『閩山游草』に"魚釣台の前を瞬息に過ぐ"という漢詩があります。彼は琉球王朝で薩摩と清朝を相手に外交を担当していた人です。この魚釣台というのは尖閣のこと。このような漢詩にも、尖閣の痕跡が残っているのです」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投5 RT @IWJ_ch1: 5.矢吹氏「琉球王国末期の官僚である林世功は、明治政府の琉球処分に危機感を抱いていました。日清間での先島割譲を知って絶望し、自殺してしまいます。日本と中国の間で揺れ続けた、沖縄の悲しい歴史ですね」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投6 RT 6.矢吹氏「沖縄返還協定は1971年です。その4年前、佐藤栄作が蒋介石に会っています。中華民国（台湾）は戦勝国なので、米国と同じように沖縄に対する管轄権があると主張していました。蒋介石の日記によれば、『琉球の日本返還に反対しない』と記していました」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投7 RT @IWJ_ch1: 7.矢吹氏「蒋介石とすれば、大陸の北京政府が琉球返還を要求しているならば、中華民国の"反共"という立場上、『琉球の日本への返還に反対しない』という態度をとるわけです。逆に言えば、佐藤栄作と会うまで、蒋介石は沖縄返還に反対だった、ということ」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投8 RT @IWJ_ch1: 8.矢吹氏「1943年11月のカイロ会談について。蒋介石は沖縄について、『琉球は中米の共同管理にする』と提案していました。米国を安心させる目的があったことと、日清戦争以前から沖縄は日本領だったので、中華民国が専有はできない、と考えたからです」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投9 RT @IWJ_ch1: 9.矢吹氏「ルーズベルトは、中華民国による琉球の支配を歓迎していました。ルーズベルトが蒋介石をけしかけていた、と言われます。しかし蒋介石はその先を読み、米国側からの反発を予想して、共同管理を提案することになりました」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投10 RT 10.矢吹氏「1962年3月19日、ケネディ大統領が『琉球は日本本土の一部』とする認識を表明します。これに蒋介石が抗議するわけですね。そこで蒋介石は、沖縄返還の時に『尖閣抜きの沖縄返還』を了承しつつ尖閣については主権を要求して米国に圧力をかけました」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投11 RT @IWJ_ch1: 11.矢吹氏「昨年末に騒ぎになった防空識別圏（ADIZ）について。かつて社民党の楢崎弥之助議員は、韓国と紛争状態の竹島が防空識別圏から外されている一方、尖閣諸島が含まれるのは中国に対する挑発になりかねない、と指摘したことがありました」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投12 RT @IWJ_ch1: 12.矢吹氏「黄尾嶼と赤尾嶼に米軍の射爆場があるので、日本としてはあそこを防空識別圏から外すことはできません。表向きは自衛隊の防空識別圏ですが、事実上は米軍の防空識別圏に他なりません」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投13 RT 13.矢吹氏「1943年10月に発足した、米国務省の部局間極東地域委員会というものがあります。ここで戦後の日本に対する占領政策について議論していました。この部局は日本に同情的で、天皇制も残す方向で検討していました。沖縄に関しても同じ傾向がありました」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投14 RT @IWJ_ch1: 14.矢吹氏「歴史学者である朝河貫一が、象徴天皇制の存続に向けて米国の指導層に働きかけました。中国の皇帝とは違い、天皇は独裁者ではないんだ、と。"passive sovereignty "（天皇の受動的主権）という概念を説明するんです」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投15 RT @IWJ_ch1: 15.矢吹氏「1944年10月に『ボートン報告』が出て、これが戦後日本の占領政策のベースとなりました。ボートンは日本問題の専門家で、『天皇制民主主義』による『戦後日本の設計者』と呼ばれました。マッカーサーじゃないんですね」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投16 RT @IWJ_ch1: 16.矢吹氏「1945年12月に出た国務省の『エマーソン報告』では、米国による沖縄統治も沖縄の信託統治化も否定していました。国務省は軍とは距離があるんですね」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投17 RT @IWJ_ch1: 17.矢吹氏「1948年の『カーゴ報告』では、北緯29度以南の琉球諸島を米国の施政化に置き、琉球諸島に米国の基地を確保する、というふうになります。ここでは『恒久的』ではなく『長期間』という語句を使い、誤解されるのを避けようとしました」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投18 RT 18.矢吹氏「GHQの占領政策というのは、朝鮮戦争の前に変わります。当初は、徹底的に日本の軍国主義をつぶすというもの。軍や財閥を解体していきました。しかし日本で革命が起こりかねないということで、逆コースを進むことになります。その最初がドッジ・ライン」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投19 RT @IWJ_ch1: 19.矢吹氏「GHQは2つの顔を持っていました。武装解除して民主化させるということと、レッドパージをしながら"反共の砦"を作る、というもの。そういう中で、吉田茂が利用されていく訳ですね」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投20 RT @IWJ_ch1: 20.岩上「吉田茂と白洲次郎の神格化は異常ですよね。米国にモノを申した男、と言われますが」。矢吹氏「英語が堪能だった、というだけじゃないでしょうか。吉田も政治については素人。朝河貫一は、公職追放されていた鳩山一郎の復帰を望んでいましたね」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投21 RT @IWJ_ch1: 21.矢吹氏「ダレスは、天皇に会うべきかどうか、非常に悩むんですね。フィリピンやオーストラリア、ニュージーランドといった英連邦からの反発が予想されましたから。ダレスが天皇と取引するんじゃないか、という疑惑も向けられていました」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投22 RT @IWJ_ch1: 22.矢吹氏「日米安保における沖縄の扱いについて、ダレスがどのように考えていたか。米国が押さえるべきか、ソ連が取るのか、中国が取るのか。色々と考慮したうえで、日本に"residual sovereignty"（残存主権）を認めよう、と」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投23 RT 23.岩上「矢吹先生から他にもたくさん資料を送っていただいています。東洋経済新報の社主で政治家になった石橋湛山は、戦中から植民地の放棄と靖国神社の廃止まで唱えたそうですね」。矢吹氏「私も東洋経済新報社で働きましたが、新入社員の頃、ご一緒しました」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投24 RT @IWJ_ch1: 24.矢吹氏「田中角栄が日中国交回復のために中国を訪問する前、石橋湛山のもとを訪れ、『私が石橋先生の後を継ぎます』と。角栄が国交回復と尖閣棚上げを約束する前から、自民党のハト派が中国側にしっかりと根回しをしていたんですね」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投25 RT @IWJ_ch1: 25.矢吹氏「邪馬台国について、ちょっと話ていいですか。『邪馬台』というのは『ヤマト』と呼ばれていましたが、それを東京帝国大学の白鳥庫吉教授が『ヤマタイ』と呼んで、九州説を唱えるようになりました。しかし私はこれに疑問を持っています」