飛翔
綺羅(@kiraboshi219)さんによる薄桜鬼の創作小説第9弾です。
4月14日、解説文更新しました。
第1弾「黒と白~斎藤一~」http://togetter.com/li/587101
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🐿 綺 羅 🦭
@thrianta_satin
四歳の頃に父が亡くなり、 井上の分家から林太郎さんが養子に入って沖田家を相続することになった。 僕がまだ幼すぎたからだ。
2014-02-21 18:55:22
🐿 綺 羅 🦭
@thrianta_satin
やがて林太郎さんは姉・ミツの旦那さんになり、 姉さんのおなかの中に赤ちゃんができて、 僕は内弟子という名目で沖田家を追い出された。
2014-02-21 18:56:32
🐿 綺 羅 🦭
@thrianta_satin
見よう見真似で素振りなんかをしていると、 林太郎さんが姉さんに、僕には素質があるようだから習わせてはどうかと言ってくれた。
2014-02-21 18:59:47
🐿 綺 羅 🦭
@thrianta_satin
僕は稽古料を払えない代わりに、住み込みで道場の手伝いをすることになった。 朝は早く、夜は大人よりも遅い時もあった。 年の近い兄弟子達にいびられながら、人間扱いされない日々を過ごした。
2014-02-21 19:00:19
🐿 綺 羅 🦭
@thrianta_satin
近藤さんが抱きしめてくれたことも、 近藤さんが自分のことみたいに泣いてくれたことも、 全部、全部、死ぬまで忘れない。
2014-02-21 19:02:08
🐿 綺 羅 🦭
@thrianta_satin
子供の僕が大人を打ち負かすこと、 それは実力の差があるからそうなるだけで、 僕が相手に遠慮しなくちゃならない理由がわからない。
2014-02-21 19:02:45
🐿 綺 羅 🦭
@thrianta_satin
僕が試合に勝つと、近所中に響き渡るような大声で喜んでくれる近藤さんなのに、 出稽古で大人をのして帰って来るとお説教を喰らう。
2014-02-21 19:03:02
🐿 綺 羅 🦭
@thrianta_satin
いつの頃からか、お説教をされた後に僕をなだめてくれる山南さんがいて、 近藤さんをいつも笑顔にさせる憎らしい土方さんがいて、
2014-02-21 19:03:21