第5回気象サイエンスカフェin九州「熱帯の気象~台風が生まれ育つところ~」
MJO…どうして数千キロほどもある巨大な雲の領域があり、ゆっくり東進し、周期的に繰り返すのか、従十年の研究にも関わらず、まだはっきりわからない
2014-02-22 17:17:25MJOは熱帯域の動きだが、その動きがロスビー波によって伝播することで、日本に影響してくることがある。台風の発生や日本への気象の影響も大きいMJO。
2014-02-22 17:19:26熱帯の気象観測の話へ…気球(ゾンデ)を上げて上空の空気の様子を観測。キリバス・タラワ島の風景写真、キリバス気象台職員の方と一緒に。
2014-02-22 17:22:02続いて積乱雲~渦巻を縦にのばす上昇気流について見ていきましょう。対流圏一杯に広がり、条件がそろうと20~30m/sの上昇流も。
2014-02-22 17:24:41高い積乱雲が出来るためには…地上付近が暖かく、また十分湿っていること。何かの理由で空気がある高さまで持ち上げられると凝結が始まり、凝結による熱が出て空気は暖かくなり軽くなる。ある程度軽くなると、周りの空気より軽くなり、自分の力でどんどん成長していく。
2014-02-22 17:29:56積雲クラスターのできやすい場所…赤道擾乱などのために下層で空気の集まりやすいところ&水蒸気の多い場所。おおよそ海面水温の高いところ。どっちか、というわけではなく、どちらの条件も重要です。
2014-02-22 17:31:54スコール…朝はほとんど雲がないが、午後は積乱雲が発達して短時間に強雨。それ以外にも、MJOなどの大型な熱帯擾乱が来ると、一日中雲に覆われ、雨が強弱を繰り返しながら長く降ることも。
2014-02-22 17:35:48きょうのお話のまとめ…★北半球では反時計回りの「渦」があるところで台風が出来る。積乱雲などにより、その渦を縦に伸ばし強める ★渦のタネになるものには、「モンスーントラフ」「赤道波」「MJO」など ★積乱雲は暖かくて「水蒸気」のタップリある所でできやすい。
2014-02-22 17:39:15熱帯に住むならどこがいいか、西先生のおすすめは「海のすぐ近く~最高31度、最低24度くらい(日本のような“猛暑”はない!)」バリ島やマレーシア海岸部など。さらに「標高1000m付近の高原」スマトラ島やジャワ島の高原など。日本のような四季を感じることはできないので、あしからず。
2014-02-22 17:42:32質疑応答タイム。MJOについて…今後、解明されていくと、エルニーニョやラニーニャのように先の予報が改善されていくか?…エルニーニョのような長期的なものより週間予報あたりのスパンで、地味に予報改善に組み込まれていくのでは?
2014-02-22 17:44:27大盛況のうちに気象サイエンスカフェ終了です。拙い中継ではありましたが、皆さんの参考になっていれば幸いです。中継担当は@tenki_KRYでした。ありがとうございました。
2014-02-22 17:47:24