「反中本が並ぶ日本の書店、反日本がない中国の書店」と単純に比較することの罠
- kinbricksnow
- 16995
- 1
- 26
- 17
あと、中国で政府の世論誘導、政治宣伝の道具としてのメディア、厳しい報道制限とか見て、市場に十分にこたえられない、読者の要請に十分にこたえられないメディアの不自由さをみてきて、健全なメディアというのは市場、つまり読者に対して誠実である、ということかな、と改めて思った。
2014-03-12 14:51:14私の友人の多くがかかわった本で、「在中日本人108人がそれでも私たちが中国に住む理由」って本は、さすが原口さんや須藤さんが作った本だけあって、商品としてきれいにまとめて販売の仕掛けもうまく、重版を重ねてヒットを飛ばしたのだけれど
2014-03-12 15:32:11何人か、私の知っている、すごい経験をしているすごい中国通の在中歴十数年、二十年以上の人たちが書いていないので、あなたも書けばよかったのに、なぜ書かなかったの?と聞いたことがある。するとね、依頼は受けたけど、日中関係にプラスになるポジティブなことを書かなくてはいけない、と言われて、
2014-03-12 15:34:46そんなポジティブなことばかり書けない、と断ったと。中国人の社会で、本当に中国人と一緒に暮らしている中国通で、私も尊敬している人が、そういう理由で寄稿を断ったという。だから、あの本は、日中関係のポジティブな面を読みたい読者のために作った本。ニッチだけど、そういう市場があると判断して
2014-03-12 15:38:27その判断がうまく当たった本。でも、中国人社会の中であえて、生きる人の本音がくまなく紹介されいる本というわけではない。日中関係よくなれ、という願いが込められた本だから、先に思想があって、それに合った取材対象が選出されている、当然ながら。でも、反中本ばかりの中で、
2014-03-12 15:44:19ああいう本、読まれるだろうな、という市場の要請を編集者が感じて、なおかつ嘘がないのだから、いい本だと思う。
2014-03-12 15:46:25でも、ジャーナリストが作ったなら、たぶん違う感じの本になるだろう。なぜなら、もし、ポジティブなことが書けない、と寄稿を断った人に出合えば、そんなに中国社会に否定的であるのに、なぜ、それでも中国に住むのか、ということに疑問というか「好奇」を感じるから。そこが、知りたい、と思うから。
2014-03-12 15:51:08ジャーナリストの誠実さというのは、自分自身の知りたいと思う気持ちに誠実であることかな、と思っている。願いとか、理想とか、信念とかは、そのあとの結果、生まれてくるものじゃないか、と。あー、もう3時や。いかな。スタバで、調べものしながら、お茶していた。
2014-03-12 15:57:24