柳美里・小説『JR上野駅公園口』感想まとめ

2014年3月19日に刊行された柳美里の新刊小説『JR上野駅公園口』についての感想まとめ http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309022659/
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hajime takada @pingtkdhjm

JR上野駅公園口で柳美里のJR上野駅公園口。ただ公園口はお花見の人で大混雑、桜の花より人の方が多いぞ(笑。やっぱり東京は人が多い、多すぎる!これじゃベンチで読もうにも、、、 http://t.co/cdLeZOu6wI

2014-03-31 13:06:24
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Shu Niida @shuniida

77歳になる父のいままでを想い、45歳になる僕のこれからを憂う…重く酔わされた。『JR上野駅公園口』柳美里 河出書房新社 http://t.co/12j5gHPYSA

2014-04-01 11:12:18
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佑依-Yui- @YUI19880502

「JR上野駅公園口」、読了。 もう一度読まないと、絶対に自分の中の「JR上野駅公園口」は終わらない、と。 そう思いました。

2014-04-01 01:13:16
佑依-Yui- @YUI19880502

この小説が自分の中で消化不良を起こしている事が、確信めいて感じられる。 面白かったから読み返したい …なんて軽やかな動機からは掛け離れているけれど、読み返したいと言う気持ちにさせてくれた本当に本当に数少ない内の一冊である事は事実。

2014-04-01 01:15:24
佑依-Yui- @YUI19880502

しかしこんな使命感は、全く初めて。 詩的な文体は、柳美里さんの真骨頂。 女性にしか書けない小説を書くなぁと、いつも思う。

2014-04-01 01:16:07
ひるた @3_927

いま「JR上野駅公園口」の連続感想ツイートを読んだ。男が悟ったという悟りの意味がはっきりとした。どういう死なのかは知らないが男はやはり自然に死へと歩んでいくのだ「グッドバイ・ママ」の主人公のように改札を通って。そして郷里に残してきた愛する孫娘が大津波に沈む幻想?で終わるのだが…。

2014-03-27 21:18:02
柳美里 @yu_miri_0622

小説を書いて本にしても、読んでもらわなければ、それはただの紙と文字だ。読者ひとりひとりに、これは自分の物語だと思ってもらえるかどうか――。大切なのは、響きだ。呼応、反響、交響。『JR上野駅公園口』にたくさんの異なる声を響かせたい。これが、読者の感想をリツイートする理由です。

2014-03-28 12:57:36
ひるた @3_927

出先で「JR上野駅公園口」を13頁程読んできた。この間に、14歳の頃、30歳の頃、79歳の頃、のことが述べられている。記憶によるとヘッセは「車輪の下」で分身である主人公の溺死を書くことによって生き延びた。ヘッセとは少し違う気もするが、この小説も芸術による昇華と言えるのではないか。

2014-03-27 14:26:59
ひるた @3_927

雨が降る夜は、雨音から耳を逸らすことができず、眠ることができなかった。不眠、そして永眠──、死によって隔てられるものと、生によって隔てられるもの、生によって近付けるものと、死によって近付けるもの、雨、雨、雨、雨──。  一人息子が死んだ日も、雨が降っていた。JR上野駅公園口P37

2014-03-27 13:36:51
ひるた @3_927

 不意に雨が落ち、コヤの天井のビニールシートを濡らす。雨が、雨の重みで落ちる。生の重みのように、時の重みのように、規則正しく、落ちる。「JR上野駅公園口」P37(続

2014-03-27 13:31:29
ひるた @3_927

 生きている時は、そういうものが孤独を感じさせた。  音も景色も匂いも全部混ざり合って…指を伸ばせば何もかもが消えてしまいそうにも感じられるが、触れる指がない、触れることができない、五本の指に五本の指を重ねることもできない。  存在しなければ、消滅することはできない。P36柳美里

2014-03-27 13:28:05
ハルエッティ @harueokada

柳美里さんの「JR上野駅公園口」本文中の会話、あまりにも描写やなまりが浜通りで、おじいちゃんとかおばあちゃんとか、両親や近しいひとの貧乏な時代の話を聞いたことがあるなら、その声で脳内再生されると思う。私は父の声を思い出して、嬉しかったと同時に切なくなった。父や祖父も苦労したから。

2014-03-27 06:04:57
おみくじ凶子 @aknmssm

柳美里「JR上野駅公園口」読み始めたが、のっけから凄い凄い凄い。東京オリンピック前夜の出稼ぎのシーンがとにかく凄い。当時の多くの東北出身者が経験したであろう出稼ぎ体験を一人の男の体験に集約して描いている。それにとても読みやすいところが凄い。リアルタイム感想ツイートは続きます

2014-03-26 20:41:27
おみくじ凶子 @aknmssm

すげえなこれ。みんな読んだほうがいいよ。金もなく、運もなく、ただ貧乏に翻弄されて風に錐揉みになった木の葉のように生きた男は上野公園に散った。今、一人息子の浩一が生まれた時の回想シーン。あまりにも残酷な対比。柳美里「JR上野駅公園口」…リアルタイム感想はまだ続く。おめだち買って読め

2014-03-26 20:55:38
おみくじ凶子 @aknmssm

「今していることは、生きる努力だ。 死にたいというよりも、努力することに、疲れた」 20年間。出稼ぎをし続けて出稼ぎそのものが人生になっていた男、その独白。この男は生と死の裂け目に立っている。誰の中にもこの「男」はいるはずだ。柳美里「JR上野駅公園口」。

2014-03-26 21:21:16
おみくじ凶子 @aknmssm

柳美里さんはあれだな、貧乏を描かせたら右に出るものはいないんじゃないか。貧乏って、運の無さもあるが、貧乏で居続ける人って、カネに対する含羞があるんだろう。この男にそれを感じる。多分、著者がそうだからなんだろう。「JR上野駅公園口」雑感。今ちょうど半分ぐらい。これからどうなるのかな

2014-03-26 22:00:23
おみくじ凶子 @aknmssm

「落ちることを止められるのは、死ぬときだけだ。それでも、死ぬまでは生きなければならないから、細々と駄賃稼ぎをするしかない。」ーー息子を喪い、帰る家も消え失せた男はただ公園に座って、園内アナウンスを聴いている。柳美里「JR上野駅公園口」

2014-03-26 21:41:03
おみくじ凶子 @aknmssm

今日は上原ひろみの文章のキラキラと、黒檀で作った手彫りの仏壇のように美しい柳美里の文章を読めて最高な一日だった。明日のために「JR上野駅公園口」は半分残してある。

2014-03-26 22:04:41
としのりさん @toshi_dora_2011

なぜ男の魂はさまよい続けなければならないのだろうか…。南無阿弥陀仏 合掌。 柳美里さんJR上野駅公園口

2014-03-26 20:04:37
ひるた @3_927

 でも、気が付くと、この公園に戻っていた。どこにも行き着かず、何も解らず、無数の質問が競り合ったままの自分を残して、生の外側から、存在する可能性を失った者として、それでも絶え間なく考え、絶え間なく感じて──。「JR上野駅公園口」P109

2014-03-26 10:43:46
ひるた @3_927

いつも、疲れていた。 疲れていない時はなかった。 人生に追われて生きていた時も、人生から逃れて生きてしまった時も──。 はっきりと生きることなく、ただ生きていた気がする。 でも、もう終わった。「JR上野駅公園口」P4

2014-03-26 10:06:48
ひるた @3_927

 けれど、時は過ぎた。  ここに、一人で、座っていた、歳を取り──。  束の間の浅い眠りの中で疲れた鼾(いびき)をかいて、時折目を覚ますと、公孫樹の木の葉が描く網のような影模様が揺れて、あてどなく彷徨(さまよ)っている気がした。ここに居るのに、もう何年もこの公園に居るのに──。

2014-03-26 10:12:07
ひるた @3_927

 死ねば、死んだ人と再会できるものだと思っていた。遠く離れた人を、近くで見ることができたり、いつでも触れたり感じたりすることができると思っていた。死ねば、何かが解るのだと思っていた。その瞬間、生きている意味や死んでいく意味が見えるのだと思っていた、霧が晴れるようにはっきりと──。

2014-03-26 10:39:51
あおきみつる @mitsuru1943

東北の被災者への心を込めたレクイエム「JR上野駅公園口」。読者の耳に聴こえるのはモーツァルト(でも誰でもいい)の荘厳なミサ曲或いは多勢の僧の唱える声明だ。薔薇と東洋的抹香の入り混じった香りの中から、唄のように響いてくる東北訛り。穏やかな石川啄木や太宰治、寺山修司がそこには居る。

2014-03-26 02:17:24
あおきみつる @mitsuru1943

ここ何日も「JR上野駅公園口」。再読、精読したくなる本。柳美里という作家の詩的側面と劇的側面が融合した濃密な作品。あの世とこの世を交錯する魂は、若い時と変わらず無垢。特に心惹かれた(というより感嘆した)字句とは別に、いくつもの薔薇は何かの象徴の気がするが••••表現の美酒に陶然。

2014-03-26 01:46:28
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