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あるスクリーニング検査で発見された腫瘍のうち、『自発的受診寸法』を上回るものは、そのスクリーニング検査があろうとなかろうと、遅かれ早かれ医療機関を受診して『100万人中約2人』として報告されるものである。 http://t.co/J019HGK99D
2014-03-23 00:16:23そして、それ以下の寸法の腫瘍が、スクリーニング検査によって発見されたものである。すなわち、スクリーニング倍率=(スクリーニング検査で発見された全患者数)/(『自発的受診寸法』を上回る患者数)となる。
2014-03-23 00:17:28通常の『100万人に約2人』に対応する伊藤病院の事例では、腫瘍の寸法は43±20mmであった。 http://t.co/6AEkcgAXEM
2014-03-23 00:19:15これを対数正規分布で近似すると、このようになる。平均値(43mm)よりも最頻値(32.1mm)が左側に来る、左右非対称の分布である。 http://t.co/KlXw6F3hkT
2014-03-23 00:20:08確率分布なので、左右の裾野の部分はずっと続く訳だが、平均値-1σ(-20mm)までを採ることとし、それ以下は切り捨てることとする。
2014-03-23 00:21:31そうすると、伊藤病院の事例における『自発的受診寸法』は23mmとなる。この場合、対数正規分布の左側で11.7%を切り捨てることとなり、片側でこれだけ捨てておけば、過小に過ぎない、保守的な見積もりと見做して良いであろう。
2014-03-23 00:23:24また、伊藤病院の事例は平均年齢は13.1歳(福島検査は平均16.9歳)と小さい。甲状腺ガンは、年齢が高くなるほど診断時の腫瘍寸法が小さくなる傾向にあるため、年齢効果についても過小に過ぎない、保守的な見積もりと見做して良いであろう。
2014-03-23 00:24:26この23mmという『自発的受診寸法』を、福島検査の腫瘍寸法14.3±7.6mmにあてはめてみる。 http://t.co/6q0m4XbHrD
2014-03-23 00:25:08対数正規分布近似から計算すると、スクリーニング倍率は8.7倍となる。105.4倍には、遠く届かない。 http://t.co/vrpR7Fqv1W
2014-03-23 00:26:27このスクリーニング倍率8.7倍という値に、通常の罹患数(推定)0.702人を掛けると、スクリーニング効果も含めた罹患数(推定)は6.1人となる。
2014-03-23 00:27:04寸法の感度を見るため『自発的受診寸法』の数字を振って、スクリーニング倍率を計算してみる。105.4倍を上回るのは、『自発的受診寸法』が40.7mm以上の場合である。 http://t.co/3I8qnJRicg
2014-03-23 00:27:45これでは過去に伊藤病院を受診した患者の過半(53.9%)が、自覚症状等によるものではなく、スクリーニング検査など、予め何らかの甲状腺検査を受けて紹介されて来たという、奇怪な結果を招いてしまう。『自発的受診寸法』がこのような寸法であるとは、どう考えても不合理である。
2014-03-23 00:29:29福島検査の自発的受診寸法とスクリーニング倍率について、グラフ化するとこのようになる。 http://t.co/1qPfNi7fPC
2014-03-23 00:30:09少し見づらいので、縦軸を対数にしたもの。最頻値である約10mmを超えるくらいから直線コースに乗る。 http://t.co/KpHFDdIptp
2014-03-23 00:30:57①『自発的受診寸法』を23mmとした場合、スクリーニング倍率は8.7倍で、スクリーニング効果も含めた罹患数(推定)は、6.1人となる。
2014-03-23 00:32:14補足。対数正規分布近似が、実際の腫瘍寸法にどれだけ合っているかについて、腫瘍の最大値で考える。 http://t.co/N8icuqokA6
2014-03-23 00:33:2923年度分。腫瘍寸法14.1±6.6mm、最大値33.0mm、15例、最大値の1例は、上位6.6%。対数正規分布近似で33.0mm以上は、全体の1.6%。 http://t.co/HbiLuAZEYY
2014-03-23 00:34:1424年度分。腫瘍寸法14.6±8.2mm、最大値40.5mm、50例、最大値の1例は、上位2.0%。対数正規分布近似で40.5mm以上は、全体の1.4%。 http://t.co/O35EjIvl3b
2014-03-23 00:35:0525年度分。腫瘍寸法13.5±6.7mm、最大値30.3mm、10例、最大値の1例は、上位10.0%。対数正規分布近似で30.3mm以上は、全体の2.5%。 http://t.co/z377Elygqd
2014-03-23 00:36:1923~25年度分。腫瘍寸法14.3±7.6mm、最大値40.5mm、75例、最大値の1例は、上位1.3%。対数正規分布近似で14.3mm以上は、全体の1.0%。 http://t.co/dyTkxL8lLl
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