【第二部-七】扶桑といっぱいの紙吹雪 #見つめる時雨

扶桑×山城 ※後半R-15
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とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

皆さんの暖かい拍手の中で、私は、再びこのコ達に巡り会えた奇跡に感謝していました。…願わくば、この先も誰一人欠けることなく、私達の使命を全うし、平和な海を取り戻すことが出来ますように――

2014-03-28 23:56:15
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

…私の進水記念会も終わり、私と山城は今、就寝の準備を終えて部屋にいました。いつもならここで布団に入るのですが…。その…先程の会で金剛に言われたことを変に意識してしまって、どうにも入り辛いのです…。山城も同じなようで、二人して布団に座り込んでいます…。

2014-03-29 02:07:24
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

山城とは、その…今までも何度も肌を重ねてきました。私達にとって、ある意味日常の一部として溶け込んでいたものが、先程の金剛の一言で、非日常となってしまったようです。そういえば、あまり面と向かってあのような事を言われたことは少なかったかもしれません。言葉の力って、すごいのね…。

2014-03-29 02:11:12
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「あの…山城…」 「はい…何でしょう…姉様…」 山城が、ちらちらと上目遣いで私を見ます。とても綺麗な真紅の瞳で。そこには緊張の色もありましたが、何処か期待しているようにも見えました。…どうしましょう。私…我慢出来そうにありません…。

2014-03-29 02:13:57
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

…私は山城の頬に手を伸ばし、確かめるように撫でました。触れた瞬間に山城は少し身体を震わせましたが、やがて私の手に身を任せ始めました。でも、いつもより顔が赤くなっているように見えます。 「私…変なんです…。いえ、姉様とする時はいつも、ドキドキするんですけど…。でも…」

2014-03-29 02:17:09
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

山城の言いたい事はわかりました。その胸の高鳴りを、いつもより大きく感じているのよね。…私もよ、山城。 「ね、姉様…私…今姉様としたら…おかしくなってしまいそうで…」 ああ…山城、そんな顔をしないで…。私…今、必死に抑えてるの。このままだと…少し乱暴にしてしまいそうで…。

2014-03-29 02:20:01
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「…山城、こわい…?」 私は山城の頬を両手で包みました。息を荒くした山城が、潤んだ瞳で私を見ています。 「…こわくは…ないです。だって、姉様…ですから…」 「じゃあ…いい…?」 …山城は、控え目に頷きました。それを確認してから、私は山城に身を寄せ…唇を重ねました。

2014-03-29 02:22:47
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

山城の唇の感触が、私の最後の理性を吹き飛ばしました。私は頬に添えていた手を山城の腰に回し、より深く密着します。山城の唇の隙間に舌を流すと、山城は何の抵抗もなく私を受け入れてくれました。口の中で山城の舌を探し当て、絡め、山城を味わいました。

2014-03-29 02:26:20
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「あっ!ふぁ…ん…んっ…」 口を蹂躙する度に、山城は背中を逸らせ、身を震わせます。私は、背中を逸らせたことで離れた山城の唇を追いかけました。そして開いた山城の口を塞ぎ、再び舌を差し入れます。山城の身体は、腕を解いたらそのまま倒れてしまいそうなほどに、震えていました。

2014-03-29 02:29:09
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「ぷぁ…はぁ…ぁ…」 私は山城の唇を開放しました。山城は全身の力が抜け、座っているのもやっとの状態でした。涙を滲ませた瞳は虚ろで、しかし、私のことはしっかりと映していました。 「ねぇ…さま…」 山城が、色を帯びた声で私を呼びます。

2014-03-29 02:32:17
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「何…?山城…」 私はその呼びかけに答えました。まともな返事が返ってこないことはわかっています。むしろ、それを期待したと言ってもいいでしょう。私は、私しか見たことのないであろうこの山城を見て…たまらなく可愛いと、そう感じていました…。

2014-03-29 02:35:04
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「あ…はぁ…ねぇさま…」 山城は息も絶え絶えに、その呼吸を何とか整えることで精一杯の様子でした。…私はそんな山城を抱きしめました。すると、山城は安心したように私の背中に手を回してきました。 「ねぇさま…大好き…です…」 「私も…大好きよ、山城…」

2014-03-29 02:38:15
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

私は山城の白い肩にキスをし、そして軽く吸いました。 「あっ!?はぁ…あ…!」 崩れそうになった山城を支える為に、脚の間に私の太腿を入れました。山城の太腿は、既にその付け根から溢れた液体が伝ってきていて、酷く濡れていました。

2014-03-29 02:42:37
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

…もう何回達してしまったのかしらね…。でも、ごめんね、山城…。今日はもっと、貴女が欲しいの…。私は山城の帯を解き、白磁のように白い山城の肌をさらけ出しました。いいえ、その白い肌はもう、紅く…蒸気していました。ああ、山城…。私の山城…。愛してるわ―

2014-03-29 02:45:45
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

―山城の疲れきった瞳が、私を見つめています。暖かくなってきたとはいえ、まだまだ三月。一糸まとわぬ今の私達には、お互い身体を密着していないと肌寒く感じられました。 「んっ…」 あら、私の太腿が山城の…大切なところに擦れてしまったようです。わざとじゃないの、ごめんなさいね。

2014-03-29 02:51:21
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「姉様…進水日、おめでとうございます…」 山城が、柔らかい笑顔で私に言いました。日付はもう過ぎてしまったけれど、そうよね、眠るまでは今日よね。 「ありがとう、山城…私、こんなに嬉しい日は久しぶりよ…」 「久しぶり…ですか?」 山城が、頭に疑問符を浮かべました。

2014-03-29 02:54:44
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「ええ、久しぶり。だって、一番嬉しかった日は、別にあるもの」 そう言いながら、私は山城の頬に手を添えました。山城はくすぐったそうな顔をします。ふふ、可愛い…。 「姉様の一番嬉しかった日って、いつなんですか?やっぱり、進水式の時ですか?」

2014-03-29 02:58:46
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「いいえ…違うわ…」 私は山城を引き寄せ、胸に抱きました。…とっても、温かい…。私の大切な…妹…。 「私が一番嬉しかった日は…山城、貴女が進水した日よ」 「姉様…」 山城が私の胸に顔を埋めてきました。耳が、ほんのり紅くなっています。…私は、そんな山城の頭を優しく撫でました。

2014-03-29 03:03:40
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「…姉様…これからもずっと、山城の傍にいて下さい。…何処までも、ご一緒に…」 「…ええ。今度は…ずっと、一緒…」 私は、山城が眠るまでずっとそのまま、頭を撫でていました。…ありがとう。…私の妹として生まれてきてくれて、本当にありがとう、山城…。おやすみ…――

2014-03-29 03:11:18