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  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 22:34:48
    僕らの世界では、学術論文や学会報告もさることながら、学会や研究会でどういう質問ができるかというのが、とても大事。 単なる用語の説明確認や粗さがしなどしても意味がない。そんなことは学会終了後の懇親会でやるべきこと。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 22:37:43
    聴衆は100~数百名いるのだから(レヴェルは修士の学生~教授まで)、報告者だけでなく、その人たちにも勉強になるようなことを言わなければならない。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 22:40:13
    つまり、学会・研究会報告に対して質問する時は、報告の不十分な点や疑問点を「個別に」挙げながら、「学界全体で問題となっていること」にどう繋げて話すかが問われる。 当然、これは普段の勉強と、専門・専門外への目配りと、これに裏打ちされたセンスが要る。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 22:44:11
    鋭い質問はフロアの空気が変わる。 「そうか、この問題はそういう大きなテーマに繋がるのか」「この史料にはそういう見方もできるのか」「非常にアクチュアルな内容だというのが、今の質問で腑に落ちたよ」というように。 こういう時は、会場にいる全員が、知的に刺激される。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 22:45:26
    逆にアホな質問すると、自分のセンスのなさがばれる。「彼、何が言いたいの?」「そんな下らんこと、後で言えよ」「センスないね」「バカだな、黙ってろよ笑」 こういう残念な空気になることも、しょっちゅうである。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 22:48:43
    それゆえ若手は研究会、学会で質問する時にはたいてい尻ごみするのだが、先生方は「何でもいいから、何か喋れ」と急かす。このジレンマが20代頃にはきつい(笑)。 それでも、それを何回、何十回と繰り返す中で、批評・批判の着眼点は磨かれてゆくのである。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 22:51:03
    そんな事を繰り返して生きているので、ツイートでアホな分析を見ると、どうしてそんなアホなことが言えるのか…そんな事を言ったら余計に不勉強がばれるではないか、気づけよ…と思ってしまう。 僕が「もう少し勉強してからおいで」という時は、たいていそういう時です。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 22:52:42
    ちなみに、僕がこのセンスを磨くためにどうしたか。 これは院生や若手には絶対に役立つと思うから教えましょう。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 22:54:01
    それは、ゼミ、研究会、学会で聴くすべての報告において、すべての質問と回答を議事録のように記したのです。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 22:55:39
    先生方・同級生・先輩後輩の質問も、たわいない冗談も、余談も、 全て記録して、後で読みなおしたんです。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 22:59:52
    そうすると、先生方の質問には各々の着眼点の特徴があることがわかってきました。ある人は史料批判、ある人は文書の残存状況、ある人はプロソポグラフィ重視、ある人は中長期的観点、ある人は研究史の位置づけ、ある人は現代との比較…など、得意な切り口があるのです。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 23:04:32
    これを若手の頃、ずっとやっていたら、3つ良いことがありました。 まず、研究対象を多角的に見る癖がついたことです。いつでも政治、社会、経済、文化の諸側面から、また短期~中期的視野でとらえるようになる。これは事物を総合的にみるのに大いに役立ちます。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 23:09:18
    次に、物事の両面を考えるようになりました。例えば、ある事件を契機に議会における急進派の勢力が7割を占めるようになった時、”圧倒的に急進派有利”とばかり考えずに、”この状況でも選出された3割はどんな人物で、どう対抗したのか”というように。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 23:13:33
    そして最後に、多角的に事物を見ることができるようになったので、どの先生がどんなことを聞いてくるのか、わかるようになりました。これがわかってしまえば先廻りして自分の研究の穴を塞いでおけます。 こうしているうちに僕の研究報告自体がよいものになり、また質問のセンスも磨かれたと思います。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 23:22:56
    ”どんな質問をするべきだろう?” これを突き詰めれば、 報告者はどんなことを聞いてほしいのだろう?  どんなことを言ってあげればこの報告は更に良くなるだろう?  僕ならこの報告をどんな風に広げるだろう? と考えが膨らみます。
  • 屋代 聡 @yashirosatoru 2014-03-28 23:24:59
    そうなると、別の誰かの報告なのに、自分の研究のようにわくわくするし、そしてその後の議論も弾むこと請け合いです。 院生や若手の皆さん、面倒かもしれないけど、一度試してみてください(笑)。

コメント

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