「古代百済は日本の属国」というネトウヨ歴史学を斬っておく

あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4

百済など６カ国に対して軍事力を行使する権限を求めているが、百済が支配下にあるなどとは、言っていない。そんなことは倭王でさえ自称していない。百済が属国であった形跡など欠片もない。さて、倭王の求めに対して、南宋はどのように応じたか。つぎにそこを確かめてみる @shinobazu01

あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4

倭王の求めに応じて南宋が与えた位は、「使持節・都督・倭・新羅・任那・加羅・秦韓・慕韓・六国諸軍事、安東大将軍、倭王」。「開府儀同三司」を認めていない。しかも百済に対する軍事権も認めず、「七国諸軍事」から百済を減らして「六国諸軍事」にしている。 @shinobazu01

あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4

南宋は、「倭国は百済に軍事権を行使できる大義名分がない」と判断したのだ。属国どころか、倭国と対等だと認めているのだ。他方、当時の新羅は高句麗に圧迫される小国だから、攻めとっても良いと認めている。これが中国の正史『宋書』に記録されている歴史なんだ。 @shinobazu01

あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4

ついでの話。「開府儀同三司」も南宋は認めていない。倭王がそれを求めた理由は、先に高句麗王に対して「開府儀同三司」が授けられているからだ。朝鮮半島でしのぎを削っている高句麗が「開府儀同三司」だったら俺だって同じだ、と自称して、公認してくれと求めたのだ。 @shinobazu01

あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4

だけど南宋は認めなかった。倭国が劣勢だったからだ。好太王碑文にあるとおり、かつては百済、新羅を圧迫していた倭国だが、その軍勢は追いやられ、新羅と百済は高句麗に屈服した。いまや百済と対等な所まで後退したじゃんと中国はいってるのさ。 @shinobazu01

あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4

ネトウヨはテキトーにホラを吹いてればいいかもしれない。だけどちゃんとしたことを言うには、こんだけ手間がかかる。学ぶにも骨が折れる。だから簡単に断定できるデマがはびこるんだろう。だけどデマで動かす世の中なんか、ろくなもんではないと思う。目を覚ましくれ。 @shinobazu01

あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4

勉強に骨は折れるが、古代世界をリアルに眺めると、かくも波乱万丈で面白い。倭国側に都合よく書いてある検定教科書で習っただけでは、本当の歴史のダイナミズムは分からない。ましてネトウヨのご都合歴史なんかではね。ちゃんとしたことを学ぼうな。おしまい @shinobazu01