「修復的司法」について　なぜ修復的司法の対象として、死亡事件や性犯罪事件は除外されるべきか

藤井誠二 @seijifujii1965

「被害者感情」という言葉について、被害者遺族のつよい違和感を原稿にまとめている。「被害者感情」という言葉はメディアでも司法でも多用されるが、それによって個別性が省略され、悲憤の塊であるというような感情的存在であるイメージをつくってしまうことに、ぼくらはどれだけ自覚的だろうか。

藤井誠二 @seijifujii1965

「被害者感情」という言い方もそうだし、「市民感覚」もそう。耳ざわりのいい、都合のいい言葉づかいをやめることってできないのかな。大雑把な言葉づかいに対する、ぼくらメディアにかかわる者の鈍感さを変えるべき。「大文字」言葉ではなく「小文字」で伝えることに敏感でありたい。自戒をこめて。

倉沢 繭樹 @mayuqix

@seijifujii1965 日本で「修復的司法」の取り組みがどうなっているのかは寡聞にして知らないのですが、加害者と接点を持とうとする被害者の方、まったく接点を持ちたくない方、時間の経過とともに心理が変化する方、様々でしょうね。

藤井誠二 @seijifujii1965

殺人や傷害致死、強姦などの凶悪な身体犯は扱わないと、関西の専門家が集まった修復〜グループが宣言しました。RT @mayuqix: 日本で「修復的司法」の取り組みがどうなっているのかは寡聞にして知らないのですが、加害者と接点を持とうとする被害者の方、まったく接点を持ちたくない方、

藤井誠二 @seijifujii1965

拙著のいくつかで修復的司法批判してます。「重罰化は悪いことなのか」などで。RT @mayuqix: 日本で「修復的司法」の取り組みがどうなっているのかは寡聞にして知らないのですが、加害者と接点を持とうとする被害者の方、まったく接点を持ちたくない方、時間の経過とともに心理が変化する

倉沢 繭樹 @mayuqix

重大犯罪には比べるべくもありませんが、学生時、空き巣に入られたことがあります。「指紋を採り終わるまでどこにも触るな！」と怒鳴った鑑識さん。被害者が「証拠」の一部として扱われるってこういうことか、と思います。RT @seijifujii1965: 拙著のいくつかで修復的司法批判

倉沢 繭樹 @mayuqix

被害者の感情的回復をはかる方法が「重罰／更生」の枠でしか考えられないことに、戸惑いを感じます。ハワード・ゼア『修復的司法とは何か』では、修復的司法は被害―加害者関係の「均衡」の調整・回復として語られます。そこではキリスト教的基盤を前提としている。 @seijifujii1965

倉沢 繭樹 @mayuqix

しかし、日本では、そうした宗教的基盤を前提にできない。でも、言わば被害者が利用できる「リソース」として、修復的司法のような方法も必要だと思います。RT @seijifujii1965

藤井誠二 @seijifujii1965

ハワードゼア氏的なものを「輸入」しようとした安易な考えは無理だと思います。被害の様態によっては使えるかと。RT @mayuqix: 被害者の感情的回復をはかる方法が「重罰／更生」の枠でしか考えられないことに、戸惑いを感じます。ハワード・ゼア『修復的司法とは何か』では、修復的司法は

倉沢 繭樹 @mayuqix

同感です。ゼアは、犯罪を秩序の「均衡」の乱れと捉え、被害―加害者関係の回復に「赦し」を重視します。しかし、その「赦し」は、人間を超えた存在のそれです。信仰のない者には想像できない。RT @seijifujii1965: ハワードゼア氏的なものを「輸入」しようとした安易な考えは無理

倉沢 繭樹 @mayuqix

別冊宝島Ｒｅａｌ『少年はなぜ人を殺せたか』で、藤井さんは少年院の「ロール・レタリング」という指導のことを書かれていました。被害者の立場を想像して、加害少年が文章を書くという指導の報告が被害者になされることも「修復的司法」になると思うのですが。 @seijifujii1965

藤井誠二 @seijifujii1965

被害者側に伝えられれば、入り口にはなるかもしれません。ですが、更正教育の内容や経過等は被害者には伝えられません。RT @mayuqiロール・レタリング」という指導・被害者の立場を想像して、加害少年が文章を書くという指導の報告が被害者になされることも「修復的司法」になると思うのです

倉沢 繭樹 @mayuqix

「修復的司法」について真摯にお答えいただき、ありがとうございます。修復的司法そのものについてまだ議論が少ないようなので、トゥギャッターにまとめようと思います。そこで、もしよろしければ、いくつか質問にお答えいただきたいのですが、いかがでしょうか？RT @seijifujii1965

藤井誠二 @seijifujii1965

可能な範囲内でしたら。RT @mayuqix: 「修復的司法」について真摯にお答えいただき、ありがとうございます。修復的司法そのものについてまだ議論が少ないようなので、トゥギャッターにまとめようと思います。そこで、もしよろしければ、いくつか質問にお答えいただきたいのですが、

倉沢 繭樹 @mayuqix

お忙しいところ、すみません。では、質問が３つあります。（１）関西の専門家グループが、「修復的司法」について、凶悪な身体犯は扱わないと宣言した経緯をおしえてください。RT @seijifujii1965: 可能な範囲内でしたら。

倉沢 繭樹 @mayuqix

（２）犯罪被害者の方の取材をなさっていて、当事者が被害者支援にいちばん望んでいるのは、どういうことだとお感じになりますか？RT @seijifujii1965: 可能な範囲内でしたら。

倉沢 繭樹 @mayuqix

（３）日本で「修復的司法」が受容されるには、どういう条件が必要だとお考えになりますか？　以上３つです。よろしくお願いします。RT @seijifujii1965: 可能な範囲内でしたら。

藤井誠二 @seijifujii1965

どの質問もとても140字ではのべられません。機会があればブログ等で整理してみます。関西のグループはVOMという名称ですから、御自分で御調べください。RT @mayuqix: お忙しいところ、すみません。では、質問が３つあります。（１）関西の専門家グループが、「修復的司法」について

倉沢 繭樹 @mayuqix

真摯に対応していただき、ありがとうございます。自分で調べてみます。僕の書棚の目立つところには、藤井さんと宮台先生の共著『「脱社会化」と少年犯罪』と、藤井さんが表紙の一部を飾った『週刊金曜日』があります。ファンとして、やりとりができて嬉しかったです。 @seijifujii1965

藤井誠二 @seijifujii1965

では、また。RT @mayuqix: 真摯に対応していただき、ありがとうございます。自分で調べてみます。僕の書棚の目立つところには、藤井さんと宮台先生の共著『「脱社会化」と少年犯罪』と、藤井さんが表紙の一部を飾った『週刊金曜日』があります。ファンとして、やりとりができて嬉しかった

倉沢 繭樹 @mayuqix

藤井さんがおしえてくれた、関西の「修復的司法」専門家グループというのは、ＮＰＯ法人被害者加害者対話支援センターのことなのだろうか。ここから調べていこうか。 #restorativej

倉沢 繭樹 @mayuqix

「修復的司法を実施するＮＰＯの設立を考える関西の会」（２００２年８月）→「修復的司法を実施するＮＰＯの設立準備会」（２００３年１０月）→「被害者加害者対話支援センター」ＮＰＯ法人格認証（２００４年８月）。２００４年８月末時点での対話申込総数、１１件。 #restorativej

倉沢 繭樹 @mayuqix

修復的司法の最もよく用いられる定義「修復的司法とは、ある特定の犯罪者に何らかの関係を持つ当事者全てが一同に会し、その当該犯罪の事後をどう扱うか、またその未来に向けたインプリケーションについて一緒に解決する手続きである」（マーシャル、１９９２） #restorativej

倉沢 繭樹 @mayuqix

被害者加害者対話支援センター「被害者加害者対話プログラム実施基準」の「プログラムの対象」に関する改定。「死亡事件、性暴力事件、ＤＶおよび児童虐待事件については、原則的に除外する」（旧基準、２００４年３月）。 #restorativej

倉沢 繭樹 @mayuqix

「死亡事件及び性暴力事件については、被害者からの申込事案に限って取り扱う。ＤＶ及び児童虐待事件については、原則的に除外する」（新基準、２００５年７月）。 #restorativej