「ドラえもん」がライトノベルだったら

西住エリカ @eternalsisters

@eternalsisters それだけではなく、ネコ型ロボットは過去に転送されていた。犯人はすぐに見つかった。タイムマシーンの側に倒れるみすぼらしい男。既に事切れていた。自殺か。

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@eternalsisters 男の手には、一冊の本が握られていた。「グランヒストリア」歴史書？だが、そこには、様々な過去と未来が書かれていた。過去に起こったこと。これから起こること。そして、過去に起こる「はずだった」こと。出来杉の子孫は、ここで本来起こるはずの過去を知ったのだ。

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@eternalsisters 出来杉の子孫は、現場から「グランヒストリア」を持ち出し帰宅する。本来起こるはずだった未来。出来杉は、大手広告代理店に就職。しずかは、学芸大学から劇団に入り女優へ。出来杉としずかは、仕事の関係で再開し、正式に交際をして結婚。

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@eternalsisters その息子も順調にエリート街道を進みTP隊に入る。過去に想いをはせるしかない、正直、冴えない父を見て育った出来杉の子孫はショックを受けた。同時に考えた。ネコ型ロボット転送事件を自分が担当しよう。過去へ行き、ネコ型ロボットを破壊しよう。

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@eternalsisters 今生きているのは、ネコ型ロボットを過去に送り込んで改変されたの未来。しかし、出来杉の子孫が過去へ行き、ネコ型ロボットを破壊しても、今生きている未来が変わるワケではない。一度進んで確定した未来は変えられないのだ。

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@eternalsisters これは、ちょっとした復讐だ。全て失った父に対するのび太への。そして、出来杉の子孫は、ネコ型ロボットの回収という任務の名目で過去へ。数十年前のとある河川敷。橋の下にタイムスリップした出来杉の子孫は、河川敷のグラウンドで草野球をするのび太を発見する。

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@eternalsisters チャンス！だが、周りのひと目が多すぎる。現地人との無用なトラブルは避けたい。未来人であることを現地人に知られるのは、必要最小限にしなければならない。TP隊の規則で、未来人と接触した現地人の記憶は消さなければならないからだ。

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@eternalsisters ジッと我慢する出来杉の子孫。その目に、子供の頃の自分の父が見えた。野球をしてる。フライを打ち上げた。のび太がグローブを構える。出来杉の子孫は、ちょっとしたいたづら心で、手に空気砲を付け、ボールに狙いを付けた。命中。ボールはグローブを弾いて転がった。