人類、反出生主義、仮想現実、人工知能、ユートピア

フリー素材 @zokumetu

完全に道徳的な、すみずみまで自由と人権という理想が実現した世界を考えてみると、それは一人一人が孤立した自分専用の宇宙を持っているような世界だ。全ては完全にフィルタリングされ、同意無しには分子一つ、光子一つ、ビット一つ、神経パルス一つでさえ他人に及ぼすことはできない。

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マナーの話からぶっとびすぎだな。いやでもマナーレベルの曖昧な道徳の不思議って割とシビアな問題を含んでいるような気が。

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生殖能力を失うと同時に年を取らなくなるウィルスが全人類に蔓延する、というのが割と理想的な事態だが、そうなると寿命で死ぬのを希望としてやり過ごしてる人が辛そうだな。

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もしそうなっても科学のパゥワーでむりやり子供をこさえる人間が出てきそうだが、そういう奴は積極的に吊るしていきたいですね。

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宇宙からナノマシンでできた、とうに滅んだ異星の機械の欠片がたまたま降ってきて、人類全員分解されてゲーム風の仮想世界に強制アップロードされないすかねぇ。

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「子供を作る自由」なんてものは存在しない、と考えてるので少子化どころか一人も子供が生まれないのが理想だが、そうなると労働力が確保できず、すでに生まれている人達が相当な不幸を味わうので、さっさと科学の力で人間相当のロボットと不老を実現して子作り禁止して欲しいですね。

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ロボットにしても、人間と変わらない意識を持ってたら結局子供を作るのとあんまり変わらないので、なんとか人間っぽい自我自意識を迂回して高い知能を実現してもらいたい。

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苦痛や苦悩や不幸を感じる可能性が原理的に存在しない知能のアーキテクチャ。哲学的ゾンビが技術的に可能ならそれが理想だ。

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あっ、ロボットじゃなくて逆に、人間で哲学的ゾンビが実現できるなら別に子作りもありだな。遺伝子操作とかでできないかね。自我自意識を全く欠いた、あらゆる苦痛や苦悩を原理的に感じない人間。

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そうやって世代交代が進んでいって、ずっと生き続けたい旧世代以外は人類全員哲学的ゾンビ。まさに楽園だ。『ハーモニー』がなんかそういう話らしいが。

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でも人類全員哲学的ゾンビだったら、そもそも人類滅んでもいい気がするので、その世界を存続させる意義は未だに意識を持ち続けている旧世代のため、くらいしかないな。

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出生前診断による産み分けとかデザイナーベビーとか、まるで深刻な倫理の問題みたいに語られるけど、そして実際にそれなりの問題が起きるだろうけど、子供を作ることの非人道性という根本的な問題は完全にスルーなのはなんなんですかー。

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子供を作らないのが一番だが、もし作るのであれば、生まれてくる子供が受ける不幸を軽減できる可能性のある技術を使わないのは、親としての責務の放棄という気もするがな。

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子供できましたみたいな報告を素直に祝えるのってその子供が養子である時だけだな。

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さっそく着床前診断が命の選別だなんだと言われているが、子供の運命を偶然に任せることが、選別よりもましな倫理的な態度だとも思えん。そもそも養子でもなく「自分の」子供をわざわざ欲しがる所からして「命の選別」じゃないの？

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そもそも子作り自体(略)

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意識を失い廃人になって病院に押し込められ、何十年か経ってテクノロジーの進歩（完璧な向精神薬でも仮想現実でもシンギュラリティでもなんでもいいが）で人生の辛みがだいたい解消された頃合いに目を覚ましたい。