再犯率の高い子ども対象性犯罪加害者について、受刑者に対しなされる刑務所及び保護観察所の再犯防止教育の問題点

犯罪統計等の実際の数値には出てきませんが、性犯罪は再犯率が高いと言われています。つまり、加害者の再犯を防ぐことで、犯罪発生を減らすことができます。 このことから、性犯罪の受刑者に対し、再犯防止のための働きかけ、教育等の取組みが必要不可欠になります。しかし、その実態は以下のとおり脆弱です。 どのようにすればいいか?簡単に答えは出ませんが、私が知る範囲で、問題点をまとめ提言してみました。
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石戸諭 @satoruishido

http://bit.ly/aRsKjf←こういうとこから矯正や防犯の費用対効果を考えたい。

2010-11-04 23:21:31
石戸諭 @satoruishido

何事も正しく恐れることが大事。

2010-11-04 23:22:50
@Tetsuro_S_Phil

仮釈放=保護観察が、一定の効果を挙げていると言えそうです。しかし仮釈放者を増やしても、現行制度では刑期満了するとその後のケアには関われない。どうするか? QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf←こういうとこから矯正や防犯の費用対効果を考えたい。

2010-11-05 19:51:31
@Tetsuro_S_Phil

1:矯正プログラムの実際。刑務所では、「R3」という性犯防止プログラムが実施されているが、性犯罪者全員が受けられていない。一定の知能と表現能力が必要なため、日本語を解さない人や知的障害者は除外される。 QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:03:24
@Tetsuro_S_Phil

1続き・刑務所処遇官でプログラムを実施できるファシリテーターが不足し、また保安上の問題で一度に多くの受刑者を参加させられない。10名が限度か。よって受講可能な受刑者の大半は、R3を受講することができない。 QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:09:29
@Tetsuro_S_Phil

1続き・選抜が行われるが、規律違反が多い/粗暴傾向の者はR3を受けられない。グループワークの枠組みを破壊するからである。リスクが高い者ほど教育機会が奪われる矛盾。個別処遇するにも、既述のとおり人員不足。 QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:15:24
@Tetsuro_S_Phil

1続き・つまり、現在の刑務所の教育体制では、高リスク受刑者ほどR3を受けられないまま満期釈放されてしまう。なまじ自由が失われた生活を送っていたぶん、再犯リスクは入所以前より高まっているとみるべき。 QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:19:41
@Tetsuro_S_Phil

2:保護プログラムの実際。仮釈放を許された受刑者は、受刑者の身分のままで社会生活を送る。彼らの多くは既述のR3を受講できており、保護観察官がファシリテーターとなる性犯防止プログラムの受講を義務付けられる。 QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:22:24
@Tetsuro_S_Phil

2続き・プログラムは認知行動療法をベースにしており、刑務所のR3同様、ある程度の知能と表現能力を要し、日本語を解さない人や知的障害者等は除外される。但し仮釈放者はほぼ100%、受講できる知能を備えている。 QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:26:28
@Tetsuro_S_Phil

2続き・保護観察官が行うプログラムは、ホームワークを含め3ヶ月間5課程からなる。自分の行動パターンを知り、性犯罪に近づく状況を避けるため、共同作業によりあらゆる方法が検討される。 QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:28:23
@Tetsuro_S_Phil

2続き・プログラム終了後も、高リスク受刑者については高頻度でメンテナンス面接を行い、保護観察官は再犯リスクを査定する。再犯リスクが高い場合、保護観察官の判断で、プログラムの一部を再受講させることもある。 QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:31:05
@Tetsuro_S_Phil

2続き・…しかし、刑期満了日以降は一般人となるため、保護観察官は仮釈放者の教育から手を引かざるをえない。これは法律的にそうであるからだけでなく、新しい受講者がどんどんやってくるからでもある。 QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:33:20
@Tetsuro_S_Phil

1と2の総合:再犯リスクの高い者ほど必要な教育が受けられない状態なのでは?仮釈放になる者はもともと再犯リスクが低いのでは?もっとも、仮釈放は「再犯のおそれなし」が要件とされるため、仕方がないことではある。 QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:36:40
@Tetsuro_S_Phil

1と2の総合:仮釈放者の再犯率は低くて当然、数字の魔術である。R3未受講の満期釈放者に対する教育が重要となる。たとえば満期釈放者に6か月の「特別観察」制度を設け、保護観察官のプログラム受講を義務付けては? QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:42:04
@Tetsuro_S_Phil

まとめになってないまとめ:そういうわけで、仮釈放者の再犯率が低いのは良い事ですが、その影には刑期満了まで身柄を拘束され放置されただけの高リスク群が潜んでいるのです。彼らへの対処が、再犯防止の重要課題です。 QT @satoruishido http://bit.ly/aRsKjf

2010-11-05 20:46:28
石戸諭 @satoruishido

@Tetsuro_S_Phil 細かいご指摘、ありがとうございます。まとめに同感です。再犯リスクが高い人に教育が回らないとか、リスクが高いから満期までいるというのが実態だろうとは思います。ここをどうするかが刑事政策の課題でしょうね。とりあえず満期までではまずいでしょうね。

2010-11-05 20:50:45
@Tetsuro_S_Phil

@satoruishido 高リスク者をどう処遇するか?私の考えた特別観察の他に、民間の病院やカウンセリングルームに教育を委託して補助金を支出するとか、刑務所は満期の見込みである高リスク者に絞って教育し、それ以外の低リスク者を保護観察官が受け持つ等、発想の転換が大切ですね。

2010-11-05 21:31:24
@Tetsuro_S_Phil

ありがとうございます。私も仕事柄、加害者の治療をしますが、なかなか大変です。人間環境を上下関係で捉える傾向にあるので、ここをどうにかして変えていって欲しいなと思っています。 QT @bungo2071: @Tetsuro_S_Phil 連投大変参考になりましたm(_ _)m

2010-11-05 21:34:39