「千の想いを」~第三章・境界・固定イベント「演習」#5~
- mamiya_AFS
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咄嗟に伏せた面々の中で、唯一立ったままだった常盤が、握り締めている右手を横に伸ばし指を1本ずつ開いていく。 熱を持った銃弾がぱらぱらと落ちて海中に音を立てて飛沫を上げる。 向けられた砲撃を弾道上の機雷を起動させる事で無力化し、撃たれた機関銃の弾は手で受け止めたのだ。
2014-03-30 01:10:08@tiyodadayo まったく、簡単な演習って聞いてたのに、いざ蓋を開けたらこんなケンカ紛いの……。まぁいいわ。提督はあとでぶん殴っておくとして……
2014-03-30 01:14:36ゆったりとした袖とスカートを揺らし、常盤が歩を進める。 既に傷だらけの仲間達から離れるように。 波間に漂う機雷のずれた位置を見て、どこでどんな規模の爆発が起きたのかを脳内で計算する。 …結果は、当たっているのならば最悪と言うしかない。
2014-03-30 01:25:19@tokiwa_66 @tiyodadayo ま、地道な作業ご苦労様とは言っておくけどね。悪いけど、そのまま黙って食らうような足は持ってないし、沈むような装甲でもなくてね?
2014-03-30 01:21:51青いツインテールを風に泳がせる五十鈴の全身をつぶさに見定める。 海水の浴びている具合、炎や風を受けた範囲、汗や顔色から読み取れる運動量に至るまでも、常盤は情報として取り入れていく。
2014-03-30 01:28:11@isuzu_kankore @tiyodadayo 残念です。皆さん熱くなっているようでしたから、ビッグ7のお二人以外はリタイアさせられるかと期待してたんですけど。
2014-03-30 01:24:40常盤の用意した敷設陣は、一度起爆してしまえば誰であろうと無効化できる類の攻撃ではない。また、あの時点での4人の立ち位置からして、範囲の外へと逃げおおせるのも困難だったはず。 軽く煤けてはいるが、五十鈴の被害具合から見て推測できる答えは。 海中の機雷を的確に射撃し、無効化した。
2014-03-30 01:31:29@tokiwa_66 @tiyodadayo とりあえず、今のトラップに対する評価かしらね。演習や前線ではいいとこ行くかもしれないけど……『艦娘』としては、0点。
2014-03-30 01:24:21五十鈴と対話をしながらも、常盤は思考を続ける。 さっき襲ってきた砲撃が榛名のものであった。 かすかに聞こえた加速音は、夕立のものだ。 空を飛んでいた黒い影は、瑞鶴さんのもの以外有り得ない。 …4人とも、リタイアしていない。常盤は結論付ける。
2014-03-30 01:34:05背後で銃声や怒号を聞く。 5人の仲間達が散っていき、再び戦いの中に飛び込んでいく気配も。 音の距離と位置から、誰がどっちに向かったかを脳内の海図に書き込んでいく。 …助けに行けるとは思ってはいないが。
2014-03-30 01:35:46@tokiwa_66 @tiyodadayo 私達は何と戦ってる?何を守って戦わなきゃいけなかった?少なくともここで私達と戦うのが最終目的ではないわよね?
2014-03-30 01:30:13五十鈴の目線、口調の抑揚、言葉の内容、様々な面から相手の心理・感情・状態・意思を推測していく。 常盤は考える事を止めない。
2014-03-30 01:39:38五十鈴を中心として歩を進めていた常盤が立ち止まる。 俯き、足元を見る。 そこに求めている答えは無い。 顔を上げ、青空を見上げる。 そこに欲しかった居場所は無い。 五十鈴へと向き直り、言葉を紡ぐ。 そこに果たさなければいけない約束が在る。
2014-03-30 01:42:13@isuzu_kankore @tiyodadayo 私が守るべきはこの第十五支援艦隊の皆の想い、倒すべき敵はそこに立ちはだかる全てです。
2014-03-30 01:37:14@tokiwa_66 @tiyodadayo ああ、まずそこの辺りから食い違ってるわけだ。 常盤さんが今言ってるのは『チームの一員』としての立場。私が話してるのは『艦娘』としての立場。 どっちも否定するわけじゃないんだけど、まず言わせてね。
2014-03-30 01:40:59