自作ツイノベル　その他まとめ

恭一 @kyoichi562

「ねぇメアリ！ あの人って、メアリの『いい人』なの？」「え？ べ、別にジェイムズとはそういう関係じゃないのよアーシェ！」「……ねぇメアリ、そのミスター・ジェイムズって、どなた？」《機関回廊》を思わせるシャーリィの迫力に、メアリは涙の代わりに冷や汗を流して―― #twnovel

恭一 @kyoichi562

「煙草は体に悪い」「あぁ……その通りだ」いつも通りの無愛想な声。しかし珍しく他人を戒めるウルスラの言葉に、ビューリングがわずかに遅れて肯定すると「でも、煙草を吸うあなたは嫌いじゃない」初めて聞くウルスラの告白じみた言葉に、ビューリングは咥えていた煙草を落とした。 #twnovel

恭一 @kyoichi562

鮮花は悩んでいた。目の前の着物美女の処遇について。橙子師は、肉体はアレだが、精神は完全に兄さんのものだと言っていた。だが、だからと言ってすぐに受け入れられるわけが「鮮花？」上目づかいの問いかけに「お姉様って呼んでいいですか！？ 兄さん！」理性は容易く崩れ去った。　#twnovel

恭一 @kyoichi562

「私の方が式より胸あります！」「……どうでもいいよ」「人形師である私から言わせれば――」「橙子さんは黙っててください！」「喧嘩は程々にね鮮花。でも式ってこう見えて結構胸あるんだよ」「……な、なんで兄さんが式の胸のサイズ知ってるんですかぁああ！？」「……莫迦幹也」 #twnovel

恭一 @kyoichi562

「涎を垂らして寝るな」ビクッと反応する寝ぼけた顔と目が合うと締りのない口が開く。「こ、これはマーキング的な意味です」寝ぼけた言い訳を聞き届け私は涎溜りに指を伸ばし「ぺろっ」「……えっ！？」「これで、私はお前のものだろ？」ひどく驚いたこいつの顔は、結構可愛かった。　#twnovel

恭一 @kyoichi562

「誰よソイツ？」「は、話を聞いてくれドライアイ……この子は」「初めましてドライアイさん。私ヒアレインと言います」「ヒアレイン？　目薬風情が随分と洒落た名前じゃない！」「お、落ち着けよ」「あ、アンタなんかにこの人を渡したりしない！」こうして俺達の三角関係が始まった。#twnovel