丹生谷貴志ツイートまとめ(2014年5月)

丹生谷貴志さんの2014年5月のツイートをまとめました。
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nibuya @cbfn

シュティフター『水晶』の感想に女の子がひたすら繰り返す「そうよ、コンラート」というのがウザいと誰かが書いていて、軽く懊悩してしまう。原語で「ヤー、コンラート」と反復されるその愛らしいオスティナートの変奏の緩やかな感じが「そうよ、コンラート」では間抜けすぎるのか、どう訳せばいい?

2014-05-24 03:17:45
nibuya @cbfn

らもさんに引用されていたせいかここのところ『東京ドドンパ娘』の「Aメロ」だけがバイクで走っている最中エンドレス。僕は基地のジェットエンジンの爆音で子供の時から軽微難聴で、或いは脳もついでに振動狂いか音楽は脳内にストックされてエンドレスになってしまう傾向がある。聞きたくもないのに。

2014-05-24 03:32:00
nibuya @cbfn

・・・タイの騒乱は結局フミポン国王に謝りに行って「納まる」のだろうなとか、ナイジェリアに米軍関係者80余名が入ったってことはたぶん「デルタフォース」の先遣隊も含まれているんだろうなとか「考えている」自分に無性に苛つく・・・金属音がする・・・

2014-05-24 03:43:11
nibuya @cbfn

相変わらず古代アテネの人口は老若男女奴隷も含めて20万程度バルカン半島南部合わせても100万はいかなかったし平均寿命は18歳程度だったろうと思い、そんな集団に世界はどう見えていたかを考え込んでしまう。因に秦の始皇帝下の人口は二千万と推定されている。始皇帝は51 で死んでいる等々

2014-05-24 03:59:32
nibuya @cbfn

突然ですが、ゾウの墓場という言い方がありますが僕は目の前、しかも街路でゾウが死んで行くのを見たことがある。インド、ジャイプールの街中だ。インド人もそうした経験は稀なのか、死んで行くゾウを取り囲んで見ていた。飼い主は文字通り天を仰いでオロオロし、崇高な何かが死んで行く感じだった。

2014-05-26 09:57:00
nibuya @cbfn

今は必要外の外出を全くしないので絶えてますが墓地が好きで、教会はそれ自体土葬墳墓だしモンパルナス墓地では古い墓穴に猫が住んでいたのは楽しく、アガメムノンの墓穴、クセルクセスの大墓標の下で昼寝し、イスラムの墓が砂に消えて行くことを知り・・・最大の墓は言うまでもなくガンジス

2014-05-26 10:03:39
nibuya @cbfn

友人の山好きが遠くにK2峰を見て、あれは墓だなと言った。なるほど全ての高峰は墓だ。シュトックハウゼンは世界の高峰に音響装置を置いて天に向けて音楽を放つプロジェクトを計画した・・・実行したのだろうか? マーラー第十の第四楽章はニューヨークの消防士?への葬送ドラム連打を含んでいる

2014-05-26 10:09:58
nibuya @cbfn

・・・と、何だか同じことを毎度ふいに思い出しているようです。衰弱でしょうね。締め切り仕事がメド付いたら「気晴らしに」グレイの鳴り物入りの『ラナーク』でも読もうかとも思ってますが、経験上こんな感じの絵を書く人にあんまり期待しないように心がけ・・まあ、凄けりゃ儲け物という感じで・・・

2014-05-26 13:04:51
nibuya @cbfn

らも『こどもの一生』(いつもながら見事な「題名」!)の「解説」を書いている「いしいしんじ」という人の素敵な文に感心する。この人、全然知らなかった。こんな人がいた、マズった!と思ってまずは四冊ほど小説を注文する。どうだろう

2014-05-26 19:59:44
nibuya @cbfn

ホンダNM4ってオートバイ、デザインの悪さはともかく、オートマチックにはずっと疑問がある。好き好きだからどうでもいいことですがね。

2014-05-27 09:17:10
nibuya @cbfn

昔々知人とも言えない知人が不意に「9999なんてナンバーの自動車あるのかなと今朝起き抜けに何故か思って、そしたら来る途中目の前をそれが走ってた」と言った。僕はフンと答えただけだった。今でも後悔している。話を信じなかったとかではなくそんな風に話しかけて来た彼の方を見なかったことにだ

2014-05-27 22:18:51
nibuya @cbfn

超能力やら超常直感とかを信じる信じないという問いに僕は殆ど興味がない。信じないという答えはもとより信じるという答えにも興味がないのだ。ところで昔僕の周囲は奇妙な直感力だけは異様に肥大した知人に溢れていた。だからどうだという訳ではなくて環境の話だ。それは僕には当然の世界だった。

2014-05-27 22:28:53
nibuya @cbfn

「幽霊なんて信じない」という言明の滑稽さは、それを口にする者はまず自分の中に「幽霊という概念」を作り出しそれを否定するという手続きを行うので、つまり結局のところ幽霊概念を保存しているのは彼らだということになる。これは「文学」とか「芸術」といった概念に関しても同じことが起きる。

2014-05-28 09:55:44
nibuya @cbfn

「三十万人の飢えた子供の前で文学とは何か?」と問いかけたのがサルトルだとして、この言明の”驚き”或いは滑稽さは、サルトルがそれほどまでに「文学という観念を信じている」ということにある。じっさい彼はこの言明をテーマにした「文学」を書き続けるわけである。

2014-05-28 10:05:38
nibuya @cbfn

「サブカル」と呼ばれているものは今や殆ど「文化の中枢」に位置しているので、だから「サブカル」という呼称をやめて「支配的ウルトラハイカルチャー」とでもしていい筈だが「昔僕らも悪でしてねえ」という台詞の汎用性はなかなか捨てが痛いのかも知れない。・・とか、下らない繰り言、衰弱でしょう。

2014-05-28 10:17:58
nibuya @cbfn

「寝言は寝てから言え」、これはらもさんの啖呵=コピーの傑作かつ絶唱ってもんでしょう。もっとも、この決めの言葉を最初に用意してチャートしてしまっていたような感じは拭えない。周囲にクラン/バンドを誘引し牽引しながら同時にそれに肩すかしの準備を忘れない・・・狡知か「孤高」の整備か・・・

2014-05-28 23:16:16
nibuya @cbfn

さして興味はないといった口調で「少年意のIQ185」という数字をらもさんは口にする。このIQテストは60年代に少年時を持った者に仕掛けられた陥穽だと思いもし、150を越えた子供にはそれが秘かに知らされ,そこで生じた無根拠な全能感はその後多くの子供を懊悩させる結果となった・・・

2014-05-29 00:08:25
nibuya @cbfn

IQテストが公式にか非公式にか全国実施されたころ韓国の「天才少年キムウンヨンIQ240」なんて新聞報道、雑誌も新聞も如何にして我が子のIQをあげるかの「食事修養」の流行になった。知人の一人は165の数字を知らされ・・・その全能感と、裏腹の無能感の上下動の中で十七で自殺してしまった

2014-05-29 00:09:05
nibuya @cbfn

らもさんは少し年長だがほぼ同世代なので音楽やら本やらについての「体験」は大体重複している。もっとも、受け取り方に幾つか決定的な違いがあって例えばらもさんはコリン・ウィルソン『アウトサイダー』に決定的な衝撃を受けたと言うが僕はチンケなコンザーヴァティヴ前衛の本としか思わなかったのだ

2014-05-29 00:21:28
nibuya @cbfn

筒井康隆さんは文学者は炭坑のカナリアであるなんて言ってますが、まあ口が滑ったんでしょう。なるほどカナリアは炭坑夫に危機を告げる捨て身の斥候でしょうが同時に炭坑をより深く掘らせることを画策する経営者たちの企画を支える装置でもある訳です。それこそ文学の使命と思っての言葉ならともかく。

2014-05-29 00:45:39
nibuya @cbfn

文学の本来の意味!は要は「言葉が言葉自身を計る螺旋運動」ということであって、それが小説やら詩といった形を取らねばならないという理由はまったくない。だから小説の傑作!が書かれないということと「文学の衰退」やらとの間にさしたる関係はない。

2014-05-29 00:58:28
nibuya @cbfn

ああ、らもさんの名誉?のために言っておけばコリン・ウィルソンの『アウトサイダー』以外の仕事、例えば『オカルト』とかについてはらもさんは疑問を持っているようです。まあウィルソンの小説『精神寄生体』でしたっけか、程度なららもさんの方が「手だれ」でしょう。

2014-05-29 09:54:17