入試・試験などにおける「人物論」の問題点−芦田宏直氏による批判

著書『努力する人間になってはいけない』が絶賛発売中の芦田宏直氏による「人物本位入試」や「ポートフォリオ評価」などに対する批判を最近のTweetからまとめてみました。 芦田氏のBlog「芦田の毎日」はコチラ。 http://www.ashida.info/blog/ 続きを読む
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芦田宏直 @jai_an

つまり、東京の名門私立はもともと〈学校〉など必要のない階層の家族学校なのです。場合によっては、教員の学歴(偏差値)よりも高い保護者のいる家族の学校なのですから。

2014-05-20 19:40:10
芦田宏直 @jai_an

したがって、教育再生実行会議の「人物本位」入試は、「経済格差」や「階層格差」が〝二極化〟しつつある今日における学校教育の意義をさらに軽薄にするものでしかありません。

2014-05-20 19:42:42
芦田宏直 @jai_an

文科省がどんな答申にでも必ず用いる「知識基盤社会」というのは、家族主義的な〝人物〟基盤主義(言わば身分社会)にこそ向けられていたはずです。

2014-05-20 19:42:52
芦田宏直 @jai_an

学校とは、〈人物〉に定位する場所ではなくて、〈知識〉に定位する場所だったのです。その意味でこそ、福沢諭吉は『学問のすゝめ』を書いたのです。それが近代的なメリトクラシーを支えてきました。

2014-05-20 19:43:10
芦田宏直 @jai_an

「個性的」という意味では大学教授たちこそ〝ガバナンス〟が効かないほどに個性的で多様な人たち ― 一言で言うと”変な”人たち ― がたくさんいますが、それは彼らこそがメリトクラシーの恩恵を受けてきた人たちだからです。

2014-05-20 19:44:04
芦田宏直 @jai_an

〈知識〉点数主義ほど、個性や多様を許容する原理はないのです。この原理は大量生産時代から消費主義的な多品種少量生産時代になっても変わらない、ますます強化されねばならない原理です。

2014-05-20 19:44:17
芦田宏直 @jai_an

中曽根臨教審も安倍教育再生実行会議も、その本質は、保守的な家族主義です。

2014-05-20 19:44:39
芦田宏直 @jai_an

〈人物〉や〈意欲〉を重視すればするほど、家族や地域の教育機能の持つ意味が大きくなっていきますが、家族や地域そのものが軽薄化しつつある今日、「人物本位」入試は時代錯誤でしかない。

2014-05-20 19:45:00
芦田宏直 @jai_an

「家族」や「地域」が消滅しつつあるからこそ、〈学校教育〉的な知識の保護機能、シャッフル機能が逆に重要なものになってきているのです。

2014-05-20 19:45:11
芦田宏直 @jai_an

「長い」という人は、本気で書いたら、この10倍は長くなることがわからない人なのだろう…。そう簡単には言えないことがいっぱいあるのだから、「くどい」と言われるほど単純な議論でもないのだ(笑) まだまだこの程度では、他の議論を許容するのです。だから、自ら深化して書き続けるしかない。

2014-05-20 19:51:40
芦田宏直 @jai_an

http://t.co/XPGpvqX31G のツイートに続くのは、ここから http://t.co/lLHkFlNvlQ です。 RT @808bud: 芦田先生のTweetをまとめてみました。何か問題点やご指摘がありましたら…http://t.co/IETdQLqymI

2014-05-21 01:57:09
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