2014年5月21日

働けば負けです ~ 19世紀の英国女性と現代日本の関西山手女性

ジェイン・オースティン、ブロンテ姉妹の作品を通して、19世紀英国社会における女性間ヒエラルヒーを読み取る。 それは現代日本の関西の一部地域に似てはいないか?
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きつね @lemon_kitune

既知の話だが一応メモ。19世紀の英国では、産業革命によって従来の家庭内産業は駆逐され、性別役割分業が一般的となった。が、それは主にミドルクラスの話であり、下級階級の女性たちは男女ともに売春含む労働に明け暮れており、上流階級の女性は自らの財産に関して一定の宰領権を持っていた

2014-05-20 18:48:00
きつね @lemon_kitune

アッパーミドルの生活水準が向上するにつれ女性には社会生活と切り離されたidlenessが求められるようになった。女性の領分はfiresideに限定され、理想の妻像はangel in the houseだった。18C終わりにはウルストンクラフトが『女性の権利の用語』を著し、

2014-05-20 18:48:08
きつね @lemon_kitune

女性の劣等性を否定したが、一般にはあまり読まれることがなく、ルイス『女性の使命』と、エリス夫人『イギリスの夫人たち』『イギリスの娘たち』『イギリスの妻たち』とが19Cのイギリス女性の間でベストセラーとなっていた。ルイスは女性は体力では男性に劣るが道徳性において超越しているとし、

2014-05-20 18:50:45
きつね @lemon_kitune

エリス夫人は女性の〈感化力 influence〉の強さを強調したものの、それ以外の諸能力について女性が男性に劣ることには疑いを持たなかった。家事からも解放された妻たちは経済的に男性に完全に依存していた。独身女性は自分の収入や財産を所有できたが結婚と同時に夫の所有となる。

2014-05-20 18:53:57
きつね @lemon_kitune

シャーロット・ブロンテは牧師の父を持つ、中流階級の娘として生まれた。しかし牧師の年棒では子沢山の家計は苦しく、さらに父が健康を害するようになると、長姉である彼女に経済的自立の準備をする必要性が求められた。中流階級といえど、そのidlenessの理念は誰もが実現できたわけではない

2014-05-20 18:57:06
きつね @lemon_kitune

シャーロットはどうやら自分の容姿に対する劣等感を生涯持ち続けていたようだ。もともと背が低く目鼻立ちも整っていなかった彼女は、14歳のとき親友に「あなたは醜いわ」と言われ、強いコンプレックスを抱き、結婚適齢期になっても、自らの人生に「結婚」というプランを思い描くことを禁じていた。

2014-05-20 18:59:50
Spica @Kelangdbn

@kitune_chan シャ−ロットは147cmで、エミリーは169cm。血の繋がりを疑うレベル。これと似た体格の違いを見せるのが浩◯、秋◯宮…

2014-05-20 20:20:29
きつね @lemon_kitune

@Kelangdbn シャーロットは寄宿生活が長かったせいで栄養失調のために低身長だったのかと長らく思ってましたが、どうやら入学当初から背が低かったみたいなので違いますね。あのご兄弟はお顔立ちもおっと

2014-05-20 20:38:54
きつね @lemon_kitune

シャーロットは自らを生まれつき「結婚市場」から閉め出された「余分の女」であると感じていた。彼女は3人の男性から結婚の申し込みを受けるもすべて辞退し、38歳になって4人めの求婚者と結婚しているがまもなく死去している。結婚を唯一の理想生活とする時代の趨向に疑問を呈していたとも言える

2014-05-20 19:02:09
きつね @lemon_kitune

19Cには独身女性の人口が急激に増えた結果、労働市場に参入せざるをえないミドルクラスの女性の存在が問題視されている。彼女らは「妻や母としての天性の義務や仕事を持たず、不自然で苦労の多い職業を自ら切り開かねばならない」「自分だけの不完全な独立した生活を送ることを余儀無くされている」

2014-05-20 19:05:11
きつね @lemon_kitune

当時、ミドルクラスの女性が「レディ」としての体面を失わずにつくことのできる職業は「教師」すなわち学校教師か家庭教師しかなかった。家庭教師には住み込みと通いがあり、その三者は「ガヴァネス」と呼ばれていた。イングランドには約2万1000人のガヴァネスがいた(1851年国勢調査)

2014-05-20 19:07:11
きつね @lemon_kitune

当時、ミドルクラスの女性が「レディ」としての体面を失わずにつくことのできる職業は「教師」すなわち学校教師か家庭教師しかなかった。家庭教師には住み込みと通いがあり、その三者は「ガヴァネス」と呼ばれていた。イングランドには約2万1000人のガヴァネスがいた(1851年国勢調査)

2014-05-20 19:07:11
きつね @lemon_kitune

もともとガヴァネスを雇うことは16世紀ごろから上流階級では一般的だったが、そのうち中流階級においても主婦のidlenessという理想ゆえに、同じ階級の出身であるガヴァネスを雇う家が増えた。しかし中流階級の女性が働くことは惨めで恥ずべきことでもあった

2014-05-20 19:13:18
きつね @lemon_kitune

教え子の男の子がシャーロットに石を投げ、額に傷を負わせたことがあった。彼女は母親の前で子供をかばい、それを機に子供たちから敬愛されるようになるのだが、ある日子供が「僕はミス・ブロンテを愛しているよ」と言ったところ、その母は「まあ、ガヴァネスを愛するなんて!」と叫んだ。

2014-05-20 19:15:40
きつね @lemon_kitune

ブロンテ姉妹は男性名(正確には性別のわかりにくいペンネーム)で作品を出したのだが、同時代のアメリカの女性作家が女らしさを強調したペンネーム(ファニー・ファーンやグレイス・グリーンウッドなど)を好んで用いたのと対照的に、イギリスの女性作家は匿名や男性名を盛んに用いていた

2014-05-20 19:18:36
きつね @lemon_kitune

一般にはヴィクトリア朝では性に関する極端なタブー意識があったと認識されている。確かに19世紀のイギリス社会で中心勢力を占めていた中流階級は勤勉と道徳的節制を建前としており、福音主義者やメソディストたちの活動がそれに拍車をかけた。1857年には卑猥刊行物取締法も成立している。

2014-05-20 19:22:42
やまさん@Eiko Yamashita🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿🕷 @Eiko_Yamashita

オースティンの「エマ」でも、エマの親友で元家庭教師のアナ・ウェストン夫人という、品の良いミドルクラスの女性が出て来る。エマが勝手にライバル視する孤児ジェーンも、拠り所が無くなり家庭教師にならざるを得なくなる、という場面が出て来る。中流の女性が職を得るというのは一種の転落だった。

2014-05-20 19:24:33
s_matashiro @glasscatfish

@Eikoyamashita 関西の某お嬢様学校で就活してると、「え〜、あなたのお父さんそんなに貧しいのォ〜」と言われたという話を聞いたことが。 ま、そういう人もいた、というだけですが。

2014-05-20 19:29:42
やまさん@Eiko Yamashita🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿🕷 @Eiko_Yamashita

@glasscatfish どうせ貰い手のない、プライドだけはスカイツリーのように高い成金お嬢様でしょう。私の周りの育ちの良い人は、絶対にそんな事は言いませんね(笑)

2014-05-20 19:33:44
NHachiya @Khachaturian

そこでこういう一言を言わなければいいのに…。 https://t.co/H85iE7Hm6D

2014-05-20 19:48:44
dada @yuuraku

関西の帝塚山とかプールとかの話聞くとフェリスとか白百合とかおよびもつかない階層社会だよね。

2014-05-20 19:48:11
dada @yuuraku

やっぱ成城とか甲南ぐらいが楽でいいよ。

2014-05-20 19:50:00
慶大ダリオ@生涯投資家 @ishikawatrader

@glasscatfish: @Eikoyamashita 関西って、言い方雑すぎ。京都 大阪 兵庫、多様でしょう。ノートルダム 神戸女 帝塚山 小林聖心 甲南。。

2014-05-20 20:46:54
きつね @lemon_kitune

1857年に医師ウィリアム・アクトン『生殖器官の機能と病気』が出版された。性的抑圧を基調とする彼の学説は中流階級や福音主義者たちに歓迎され、ヴィクトリア朝の性的観念の代表と見なされるようになった。彼は女性の性的欲求の存在を認めず、専ら夫と母性のためにその性を用いるべきと主張した

2014-05-20 19:25:35
きつね @lemon_kitune

しかしアクトンと対照的な説が、1782年には医師ソロモンにより、1854年には医師ドリズデイルにより提唱されている。彼らは性関係における両性の平等を主張し、特にドリズデイルは女性の性的欲求の尊重をも唱えており、両性とも心身の健康を保つために健全な性生活が望ましいとしている。

2014-05-20 19:28:20
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