『悪い運命に抗う扶桑』第2話「発現」
- tiyodadayo
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3人が砲撃しようとしたその時、騒ぎを聞きつけてようやく鎮守府の職員が駆けつけてきた・・・ でも・・・先頭を行く艦娘の重装備はなに・・・? あれじゃあまるで二人を殺そうとしているよう・・・ それにあんな制服の職員は見たことがない
2014-06-07 01:43:07「砲撃用意!!」 待って・・・そんなものを撃ったら二人が・・・!! ボロボロの体を引きずってその艦娘の元へ駆け寄ろうとした瞬間に・・・その艦娘は発砲した
2014-06-07 01:45:40しかし・・・そんな中に割って入る影があった その影は・・・あろう事か飛んできた砲弾を蹴り上げ・・・ その勢いで依然暴れている二人の間へ着地 そして・・・
2014-06-07 01:46:34「ガ・・・あァ・・・」 「山城っ!!」 何が起こったのかわからないまま私は崩れ落ちた山城に近づく 「一体何をしたんですか・・・?」 ふたりの間に飛び込んできた影の正体は・・・ 「寮母さん・・・!!」 よく見知った寮母さんだった
2014-06-07 01:48:51そこへ先ほど砲撃を仕掛けた艦娘が駆けつける 「姉さん、またですか」 「ふん、あたしはね、『機関』のやり方が気に食わないから抜けたんだ!!私の目の黒いうちはこれ以上『処分』なんて真似をさせる気はないよ」
2014-06-07 01:50:17「姉さんは『鬼』の危険性を理解していない!!『発現』した直後に芽は摘み取っておくべきなんです!!」 「そんな事は私の知ったこっちゃないね。それよりちゃんと連れて行って『処置』を施してやんな」
2014-06-07 01:51:07日向さんが重武装の艦娘に話しかける 「これは『鎮守府』の問題だ 貴様ら艦娘候補生に話すことはない」 しかしながら日向さんの意見は威圧的な態度で一蹴される
2014-06-07 01:55:56「扶桑、金剛、それは私から話すから付いておいで。大丈夫、あの二人ならアイツがちゃんとやってくれる。日向と伊勢は今のうちに寮のドックへお行き」 寮母さんは私と金剛さんの手を引き歩き始める
2014-06-07 01:57:02と・・・榛名さんを運んでいる若い士官に寮母さんが目を留めた 「あんたは確か生駒の・・・そうかい・・・そういう道を選んだかい せいぜい道を誤らないようにな」 寮母さんの目が少し寂しげに見えたのは気のせいだろうか・・・ 若い士官は答えずに榛名さんを担架に乗せていった
2014-06-07 02:01:50数刻後、私と金剛さんは医務室で簡単な治療を受け寮の食堂に集まっていた お茶を出してくれた寮母さんはお茶を一口飲んで・・・口を開いた 「さて・・・二人ともよくお聞き。私達『艦娘』は人とは違う因子を持っている。だから艤装を扱え、深海棲艦と戦うことができる」
2014-06-07 02:03:28