2014年度アート・ドキュメンテーション学会年次大会 シンポジウム「芸術アーカイブと上野の杜連携」

2014年6月7日に開催された2014年度アート・ドキュメンテーション学会年次大会 のシンポジウム「芸術アーカイブと上野の杜連携」の内容を、学会公式アカウントのつぶやきからまとめてみました。
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アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

山田:東京藝術大学では年間60件近くの公演があり、映像と音声で記録化されている。公演にはオーケストラ定期公演、邦楽定期公演、邦楽レクチャーなど、いろいろな種類がある。 #JADS2014

2014-06-07 14:05:19
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

山田:この研究で取り上げたい内容は公演の記録に関する次の3項目。(1)デジタルデータの保存、(2)デジタルデータの活用、(3)活用に必要な権利処理。 #JADS2014

2014-06-07 14:07:07
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

山田:データの種類ごとの保存形式について。音源はWAV形式、映像はMOV形式、公演パンフレットはPDF形式で保存している。 #JADS2014

2014-06-07 14:08:10
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

山田:デジタルデータの活用について。データ活用は、自分の演奏を確認するための「試聴」、研究のための「複製」、いつでもどこからでも閲覧可能な「配信」の3項目を考える必要がある。 #JADS2014

2014-06-07 14:10:30
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

山田:公開のために「藝大ミュージックアーカイブ」というウェブサイトを構築している。ウェブサイトの作成にはWordpress、映像のストリーミングにはVimeoを用いている。 #JADS2014

2014-06-07 14:12:41
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

山田:複製と配信については権利処理には「著作権」「著作隣接権」「肖像権」が絡んでくる。これには「教育機関における複製等」が認められないことが多いため、個別に権利処理をしている。 #JADS2014

2014-06-07 14:16:54
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

山田:権利処理について、小額の場合は楽曲の許諾を得ることができるが、高額となる楽曲の場合はそのための予算がつかないため、申請を取り下げて学内での試聴・利用に限定している。 #JADS2014

2014-06-07 14:17:23
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

山田:演奏における肖像権については、学内関係者にはスムーズに許諾が得られるように、2012年2月以降に学内規則を新たに制定した。学外からの演奏者には規則が適用できないため、個別に承諾を得ている。 #JADS2014

2014-06-07 14:19:30
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

発表の途中にアーカイブ音源の一部が流されています。 #JADS2014

2014-06-07 14:22:47
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

山田:この分野の課題には、(1)学内のさまざまなところに保存されている全データの「高音質・高画質」でのアーカイブ、(2)権利処理(複製使用料の確保)、(3)芸術的センスを持ったアーキビストの育成、がある。 #JADS2014

2014-06-07 14:24:40

[報告3]14:20-14:40「大学史文書データ研究プロジェクト
橋本 久美子(総合芸術アーカイブセンター 特任助教・大学史史料室 音楽学)

アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

三人目は橋本久美子氏(総合芸術アーカイブセンター特任助教・大学史史料室音楽学)による「日本近現代美術史・音楽史研究における東京藝術大学アーカイブズの役割」です。 #JADS2014

2014-06-07 14:27:04
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

橋本:東京美術学校と東京音楽学校の2校を前身校とする東京藝術大学の大学アーカイブズについて。 日本近現代の美術と音楽の解明にかかわる大学史文書を多数所蔵している。 #JADS2014

2014-06-07 14:32:51
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

橋本:美術側に教育資料編纂室(1964)と音楽側に大学史編纂室(2009)を開室し、双方の資料を保存している。 #JADS2014

2014-06-07 14:37:27
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

橋本:総合芸術アーカイブセンターを発足させた。公文書管理法への対応が必要となり、法人文書を総務課と総合芸術アーカイブセンターとが分担して保存している。 #JADS2014

2014-06-07 14:41:44
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

音楽側大学史史料の活用事例が報告されています。復元演奏のための著作権者確認の苦労話が語られました。 #JADS2014

2014-06-07 14:49:51

[報告4]15:00-15:30
「ミュージアムアーカイブズとデータベース」
村田良二(東京国立博物館 情報管理室長)

アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

四人目は村田良二氏(東京国立博物館情報管理室長)による「ミュージアムアーカイブズとデータベース」です。 #JADS2014

2014-06-07 15:14:22
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

村田:明治44年1月に東京美術学校で火災が起こったが、東京国立博物館にはその焼け跡から収集された「棟瓦残欠」という資料が寄贈されている。 #JADS2014

2014-06-07 15:24:51
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

村田:どういう経緯でこれが東京国立博物館に寄贈されたのかを知るには、所蔵品の取得にかかわる「列品録」、考古資料にかかわる「埋蔵物録」、さまざまな公文書や関連資料を綴じた「重要雑録」などの記録を調査する必要がある(これらは現在では「館史資料」と呼ばれている)。 #JADS2014

2014-06-07 15:26:19
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

村田:博物館の資料の課題としては、(1)継続的な蓄積と整理、(2)館内での十分な活動、(3)公開に関する問題(個人情報や内部情報)、などが挙げられる。 #JADS2014

2014-06-07 15:32:22
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

村田:データベースから見たアーカイブズ資料には、(1)データを裏付ける資料となる、(2)ヒトやモノの相互関係の記述ができる、(3)組織の外部との関係/外部の情報へのポインタになる、という機能がある。 #JADS2014

2014-06-07 15:38:07
アート・ドキュメンテーション学会 @JADS_official

村田:さらには、(4)さまざまなノード(結節点)の集積になりうる、(5)ノードを介しての外部のデータと接続する可能性がある、という特徴が見られる。 #JADS2014

2014-06-07 15:39:04