月灯り

亮ちゃんのおはなし。
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しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 01 今日はいつも世話になってる 先輩の結婚式のお祝い。 親族と、ごく親しい友達だけで ささやかな式と披露宴をして、 その後の2次会でパーっと 楽しみたいって言う 先輩らしいパーティー。 そこに呼ばれた俺。

2014-06-02 21:16:42
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 02 こじんまりとしてバーを貸し切って 余興やら、お祝いムービーやら… 結構盛り上がってる。 楽しい席ではお酒も進む。

2014-06-02 21:16:52
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 03 一緒に可愛いがってもらってる ヤスやマルと一緒に飲んでると、 『ねぇ、こっちで一緒に飲まない?』 と、新婦の友達?らしき女に 声をかけられる。

2014-06-02 21:17:03
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月灯り 04 『男ばっかりで飲んでても  楽しくないでしょ?』 なんて、言われて (せやねーん) ってマルが調子よく言うから テーブルを移ることになった。

2014-06-02 21:17:12
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 05 声をかけてきた女は 相当酔ってるみたいで 初対面の俺にガンガン 話しかけてくる。

2014-06-02 21:17:21
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 06 『ねぇ、名前は?』 「錦戸」 『下の名前ー!』 「亮」 『じゃぁ、亮ちゃんね!』 「は!?」

2014-06-02 21:17:29
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月灯り 07 『ねー、亮ちゃんは  すばるくんの友達?』 「いや、後輩。」 『そうなんだー、私はねー… と、テンションの高い彼女の話に 付き合わされる。

2014-06-02 21:17:39
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月灯り 08 最初はちょっと鬱陶しく 思ったけど、楽しそうに話す彼女に つられて、こっちまで楽しくなる。 pic.twitter.com/4ZzAlAr7GZ

2014-06-02 21:18:47
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月灯り 09 (亮ー、ヤスー、マルー) 遠くからすばるくんに呼ばれる。 『今日の主役が呼んでるよ  いってらっしゃーい』 「うん、ごめん、  ちょっと行ってくる」 すばるくんと話つつ、 さっきの席をチラッと見ると 彼女が丁度こっちを見てて 目が合う。

2014-06-03 21:58:23
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月灯り 10 あっ!って顔をして手を ヒラヒラ振る彼女。 その様子を見たすばるくんに (亮、人の祝いの席で  なに口説いてんねん。) なんて言われるから焦った。

2014-06-03 21:58:32
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 11 「ち、違うねん!  口説いてなんかないって!」 って反論してると (口説かれてんの亮の方やで) (そうそう、あの子めっちゃ  積極的やねん) とヤスとマルにフォローされる。 ふぅん ってすばるくんには 軽く流される。

2014-06-03 21:58:40
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 12 けど、ヤスやマルの言う通り 酔っ払ってるからかもしれんけど これって口説かれてんのか…? さっきの席に戻ると、 彼女が居なくなってる 他の子に聞くと、 (トイレにでも行ったんじゃない?) って。

2014-06-03 21:58:50
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 13 結構酔ってたしなぁ… 大丈夫かなぁ… 少し心配になって席を立つと、 外から帰ってきた彼女とばったり。

2014-06-03 21:58:57
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 14 『ん?亮ちゃんどこ行くの?』 「あ、いや、お前どっかで  倒れてへんかと思って。」 『ふふっ心配してくれてたの?』 「ん?んー、相当飲んでたし。」 『ありがと。  亮ちゃん優しいね。』 と無邪気に笑う。

2014-06-03 21:59:05
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 15 あ、 こいつやっぱ可愛いかも… 『ねぇ、亮ちゃん…』 「ん?」 『2人で抜けない?』 「はっ?」 『亮ちゃん、私の事ちょっと  いいなって思ってるでしょ?』 「なんやねん、その上から目線。」 やっぱこいつムカつく。

2014-06-03 21:59:13
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 16 『いい所、行こうよ。』 …。 や…やっぱ可愛いかも…。 けど、なんか引っかかる… なんでさっきから俺の方見ずに 遠くをじっと見て喋ってんねん。 なんやろ…この違和感。

2014-06-03 21:59:20
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 17 まぁ、ええか。 「いい所。行こっか。」 pic.twitter.com/pTH8nClO3B

2014-06-03 21:59:52
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月灯り 18 店の外に出て、タクシーを止めると 運転手に彼女が行き先を伝える。 タクシーに乗っている間、 彼女はずっと黙って外を見てる。 さっきまでの勢いはどこ行ってん。 調子狂うわ。

2014-06-04 21:19:55
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 19 タクシーが止まると、 『こっから、ちょっと歩くの。』 と言って歩き出す彼女。 どこ…行くんやろ…? えいい所ってやっぱ… あぁ、あかん、 いやらしいことばっかり 考えてまう。

2014-06-04 21:20:32
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 20 『ここ。』 「…ここ?」 彼女が指さしたのは学校。 『夜の学校ってドキドキしない?』 ふふっと笑ってヒールを脱いで フェンスに足をかける彼女。

2014-06-04 21:20:53
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 21 「お…おいおい。」 『亮ちゃんも、早く!』 フェンスを超えてスタスタと 歩いていくから、 慌てて追いかける。

2014-06-04 21:21:04
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 22 彼女が向かったのはプール。 『今日はお月様が綺麗だから…  見てみて。  水面に写ってる…』 プールサイドに座って、 水の中に足を浸ける彼女。

2014-06-04 21:21:22
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 23 『本当は海とか行きたいけど、  さすがに遠いからさ。』 足をバタバタさせながら ボソボソと話ている彼女。 『亮ちゃんも入れば?』 そう促されてスーツの裾を 膝まで上げて足を浸ける。

2014-06-04 21:21:30
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 24 「あー、気持ちええなぁ。」 『でしょ?』 満足そうに笑う。 「今日の2人、めっちゃ  幸せそうやったな。」 『そうだね。』

2014-06-04 21:21:43
しま@妄想垢 @088eight880

月灯り 25 「おらんの?結婚したい人。  ってゆうか彼氏。」 『んー、彼氏はいないな。  ずっと一緒に居たかった人は  いるけど…。』 「けど?」 『もう、他の女の子と  結婚しちゃった。』 「…そぉなんや。」

2014-06-04 21:21:53