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『あ、』どくりと、湧き上がるあの高揚感。白に落とされた紅いそれは甘く、甘く…。あの味が脳内で思い出されて無意識にこくりと喉を鳴らしていた。「…ス、クリス!!」『っ、はい!』「…はやくここを離れましょう。警察が来ると色々と面倒だわ…主にパパが」『…そうですね、』
2014-06-08 01:28:54![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ポケットのハンカチは奇跡的に綺麗だったので傷口を見えないように抑えて取り敢えずの処置をした。「…何をしてるのよ」『はい?』「…」『あの、シャオ?』「…あ、歩けないって言ってるんだからはやく抱き上げなさいよ!!」なんて、真っ赤な顔で手を伸ばすのだからすっかり毒気が抜かれてしまった。
2014-06-08 01:35:37