彼の死を直感で感じてもウッソは激しいショックに追いやられていなかったが、これは互いが依存していたというよりも、彼の死に対してウッソが精神を崩壊させない自立した強靭な精神を備えていたのでは。そして彼の魂を自分の力に変えていく強さも含めて
2014-11-06 13:52:14そしてクロノクルについてだが……彼は情けない。 ウッソ「クロノクル!あなたの弱さがカテジナさんを迷わせたのが何故分からない!?」 クロノクル「お前のような少年に何が分かる!女王の弟にされてしまってカガチとも戦わなければならなくなった私の苦しみが!!」
2014-11-06 13:54:11……とかつてライバルポジだった事への自虐も含まれるリアクションだが情けない。ウッソが「貴方がしっかりしていたらカテジナはこうはならなかった」とまっとうな事を言っているが、クロノクルは「自分の立場も考えてよ!!」と言い訳しているに過ぎないのであり。
2014-11-06 13:56:54そして「姉さん、マリア姉さん助けてよ!マリア姉さん……」という情けない幻影と共に頭をぶつけて死んだかのような情けない退場になっているが……彼は姉を嫌っているかのようなコンプレックスだったが裏を返すと姉に認めてほしかったのでは? pic.twitter.com/oy0VCNvBOW
2014-11-06 13:58:54この点もカテジナと同じく犠牲者のように思えるが、こっちはカテジナが依存しており狂ったきっかけのような相手であったり、彼の支離滅裂(良い人になったり狂信者になったり)な行動もあり、タチが悪い(笑)
2014-11-06 14:00:11こっちはざまぁみろという印象の方が大きい。クロノクルは案外よい人、常識人という印象よりも、大がかりな目標に対して、生き方が小さい人という印象だった。ツケを払わされたか……
2014-11-06 14:01:26そして、そんなクロノクルの死に対してカテジナが言う事は「あたしはクロノクルを愛してしまったから、君と抱き合う事は出来ない。だから殺してちょうだい」。この辺のカテジナにはクロノクルを愛して依存してしまった彼女の悲しみも見えるが…… pic.twitter.com/TtFSZspGiw
2014-11-06 14:03:05かといってウッソの元に飛びこめば「甘いよね、坊や!!」と言って彼を殺そうとしてしまう。この狂気もカテジナさんらしいが、先程の弱さが演技というよりも二面性がカテジナそのものではないだろうか。 pic.twitter.com/bdEsu8Mxpn
2014-11-06 14:04:05いわば、ウッソと違いクロノクルの死が依存する女カテジナに与えた影響も大きいのでは。彼を失った悲しみと、殺した相手への怨念が裏表一体。
2014-11-06 14:04:52そしてラストバトルはあっさりとしているが、カテジナがウッソに対して狙いが外れた!?と戸惑うシーンや、オデロやジュンコさんといった死者の魂を力にしたウッソに驚くなど自立する者と依存する者と対照的。この時点でEDが既に決まっていたかのような。
2014-11-06 14:06:03とウッソVSカテジナの前哨戦として用意されたクロノクル、オデロの最期も大きな役割を果たしているかと。そして自立する側としてシャクティ、依存する側としてカガチについても少なからず触れる
2014-11-06 14:07:25シャクティについて不幸を呼ぶ女とか全ての元凶とか言われる事もあるそうだが、彼女の終盤での生き方はやや超越しているところはあるが自立した行動に彩られているのではないかとも…… pic.twitter.com/CKzBz4Hy9t
2014-11-06 14:08:52シャクティも前半までは戦いに対して参加する事には否定的であり、カテジナとその点は似ていたかもしれない。だが自分の母親の件で母に会いたい恋しさから、母が女王として背負った使命について拒むも、結果的に自分に与えられたその使命を全うしようとしている。
2014-11-06 14:09:59そのシャクティが全うしようとした行動は、突然エンジェル・ハイロゥに亡命したり、サイキッカーにふりまわされていたりと危ない所はあったが……ただ自分に課された女王の娘という使命を子供なりに彼女はやり遂げたのではないだろうかとも。
2014-11-06 14:11:30この全宇宙を左右する命運から逃げず自分なりに争いのない世界を模索した彼女(理想を掲げるも依存していない人物)を責めるのは酷かとも……むしろ問題なのはそんな子供をマリアの後継者として利用していたカガチにあるのかとも……。
2014-11-06 14:12:35カガチについては第49話で述べそびれたがウッソとの討論シーンがある。彼は増えすぎた人類が生命の真理を超えたから粛清するとは言うが、ウッソはその頭でっかちな老人の為に人類が滅ぶ!!と言う。
2014-11-06 14:14:09このカガチも理想をかかげる姿勢で描かれていた点はカテジナとも似ている。ぶっちゃけカテジナがあのまま歩めばカガチになっていたのではないかという気もする。
2014-11-06 14:15:00だが、そのカガチも女王マリアの懐刀として表ではトップとして振る舞っていなかった。彼女を利用しているだけかもしれないが、最終回で彼女に助けてくれ!恩を忘れたのか!?と助命を求めたり、それ以前にシャクティを利用する姿勢からも依存していた人物ではないだろうか……
2014-11-06 14:16:04こう考えるとウッソ、シャクティ、オデロが自立する側、カテジナ、カガチ、クロノ クルが依存する側として明確に住み分けられていた最終決戦だ。
2014-11-06 14:16:42ここからちょっと余談。ウッソが親離れしきれていない意外な一面として、ジャンヌ・ダルクがムッダーマの元へ特攻する直前にウッソが「父さん!父さん!!」と救いを求めるシーンがあったり、特攻するジャンヌ・ダルク艦のイメージにムバラクはともかくハンゲルグのイメージまで挿入されている。
2014-11-06 14:17:53これは第50話で特攻の際にハンゲルグが逃げたという事を考えるとなかなか滑稽なシーンではある。ウッソは第50話で特攻したのは父ではなくジン・ジャハナムだと割り切ろうとしていたが、本心では窮地の中父に助けを求めていたのかもしれない。
2014-11-06 14:19:00その中で父の艦が特攻してムッダーマらを退ける描写があり、父の犠牲が意味あるものとして描写されていたかのようだったが……その父は特攻から逃げた事を考えると、子供が持つ父への理想と実際の父親のギャップが強烈だ。
2014-11-06 14:19:51あと、リグ・コンティオに対してV2ガンダムのフィニッシュとしてビームサーベル2本を連結させて1本のロングビームサーベルにして切り裂く描写がみられるが……これ、第2話(実質第1話)でウッソがシャッコーで使用していた戦法と同じ。 pic.twitter.com/rGOJeuTIjj
2014-11-06 14:21:44第2話の該当場面でクロノクルは出ていないものの、ウッソが初めて(クロノクルの機体で)披露したトリッキーな戦法を最終回でクロノクル本人にお見舞いしてしまう流れは偶然かもしれないが、最初からウッソにクロノクルが及ばなかった事を意味しているかのような。
2014-11-06 14:23:14そしてラストシーン。切なげなBGMと共にカテジナがカサレリアに存在するV2ガンダムの姿を眺めて「機動戦士Vガンダム」の物語は幕を閉じる。 pic.twitter.com/89wicXjBsY
2014-11-06 14:24:34