【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」】

横山光輝「三国志」講座、第14話「乱兆」です。 ナンバリングで07、08が抜けてますがケアレスミスです。すみません。 なお、あくまでbotさん個人の所感です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-01】 第14話「乱兆」の巻でございます。黄巾賊の乱が平定されて、落ち着きを取り戻したかに見えた漢帝国ですが、再び各地で謀反が発生し、世の中が乱れ始めます。 その理由は、漢、とりわけ十常侍による悪政ぶりがひどくなっていったことにあります。

2014-06-13 12:42:26
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-02】 黄巾賊討伐で功を成した皇甫嵩将軍や、劉備達の活躍に助けられたあの朱儁将軍も、十常侍に賄賂を贈らなかったために、将軍の職を奪われていました。小心者で抜け目のない朱儁にしては、この手の対策をぬかるとは…。賄賂の額をケチったか。

2014-06-13 12:44:56
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-03】 あちこちの反乱に発生に対し、十常侍は皇帝に対しては常に嘘の報告をしていました。酒と女を与え、国政に興味を持たないように仕向けています。酒色に溺れた皇帝は国内の実態を知ることはありませんでした。十常侍にとっては皇帝は飾りでいいんだと。

2014-06-13 12:47:33
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-04】 さて、洛陽の街に、何進という肉屋がおりまして、美しい妹がいました。十常侍はこの娘を帝に差し出します。帝は気に入り、皇子、弁を産みます。何進は洛陽の街を取り締まる大将軍に任命されるという大出世。妹は何后と呼ばれます。

2014-06-13 12:49:58
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-05】 何后というのは嫉妬深い女で、十常侍が皇帝に何后の後に与えた王美人という娘が、帝との間に子をもうけたと知るや、毒を盛って王美人を殺してしまいます。王美人の子・協は、帝の母の董太后にあずけてしまいます。王宮の中は乱れまくりです。

2014-06-13 12:52:03
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-06】 十常侍の一人、中常侍の蹇碩(けんせき)が帝の様子を尋ねると、帝は瀕死の状態でした。有名な「とてもつらい」のセリフから始まり、自分は駄目かもしれない。協皇子のことが心配だと告げます。ここで蹇碩は一計を案じます。

2014-06-13 12:54:15
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-09】 おそらく十常侍にとって、何進が邪魔になったのでしょう。皇帝の気持ちをくんで、協皇子を跡継ぎにするには、何進を殺してしまわなければならない、と進言します。

2014-06-13 12:56:33
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-10】 一方、何進のもとには急ぎ参内せよ、という命令が届きます。すぐに行こうとするのを止めるたのが、袁紹です。 ここから三国志前半の主要メンバーがどんどん登場してきます。ようやく始まったか、という感がある方、お待たせしました。

2014-06-13 12:58:33
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-10】 この時は何進の忠実な部下である袁紹。十常侍の動きがおかしいという話を聞いていると、何進に告げます。どうやら宮廷内の情報はしっかり抑えているようです。何進は密偵を放つように命じます。

2014-06-13 12:59:57
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-11】 密偵からの報告は、十常侍が何進を暗殺しようと待ち受けているというものでした。何進はすぐに各将軍・各大臣を集めるように言います。 十常侍の宮廷内の役職とここでいう大臣とは別の仕事ということでしょう。

2014-06-13 13:02:27
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-12】 何進は、この機会に十常侍を皆殺しにすると宣言します。ここで、意見をするのが、曹操です。曹操の説明はことあと出てきますので、ここでは割愛。曹操は宮中の十常侍の勢力を甘く見ないほうがいいと言います。

2014-06-13 13:04:52
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-13】 何進は、曹操に対し、「お前のような若造に朝廷内のことがわかってたまるか」と控えるように言い放ちます。押し黙る曹操。実は、肉屋あがりの何進よりもよっぽど曹操の方が朝廷内部の事情には詳しいはずです。ここで曹操のいうことを聞いていれば…

2014-06-13 13:08:06
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-14】 そんな話をしている時に、帝が亡くなったという報告が飛び込んできます。 座は一瞬、静まりかえります。この瞬間、漢朝400年の歴史が音を立てて崩れ始めていくような予感に襲われます。

2014-06-13 13:09:47
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-15】 漢の帝、霊帝は十常侍のウソばかりを信じ、世の中の真実をひとつも知らずに死んでいった不幸な帝でした。十常侍にとっては「霊帝」は「隷帝」であり、自分達の操り人形にすぎませんでした。自分達の暴政をふるうひとつの道具に過ぎなかったのです。

2014-06-13 13:11:37
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-16】 国の実情を知ったところで、霊帝に何ができたのか。知ってても何も出来ないというよりかは、知らないままでいれたから本人は幸せだった、という見方もあります。 帝国の末期状態というのは、皇帝一人が頑張ったところでどうにもならないと。

2014-06-13 13:16:38
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-17】 皇帝本人が幸せか不幸かは議論の余地がありますが、国としてはとにかく次の皇帝を建てなくてはなりません。十常侍対何進による後継をめぐる争いが勃発します。

2014-06-13 13:18:19
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-18】 十常侍は、霊帝が死んだことをかくし、何進を殺してから、発表、協皇子を跡継ぎと決める手はずを整えました。この時点では、母親がいない協皇子を皇帝にすることで、何進・何后がいる弁皇子よりも操りやすいと考えていたようです。

2014-06-13 13:20:22
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-19】 しかし、その作戦も情報が漏れていては意味がありません。何進は、宮中に攻め入り十常侍を皆殺しにすると再び宣言します。手始めに、宮中から来た使者を血祭りにあげます。そして、一気に宮中に攻め入ります。

2014-06-13 13:21:46
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-20】 一方、騒ぎを聞いた十常侍。何進将軍の兵がなだれ込んできたと聞いて慌てて逃げようとします。しかし、蹇碩はあっけなく発見され槍で刺されてしまいます。その他の十常侍は見当たらず、袁紹が部下たちに、探して首をはねるよう命じます。

2014-06-13 13:24:05
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-21】 本当なら、ここで一気に十常侍側を殲滅しておけば、何進としては憂いがなくなるわけです。しかし、大将軍の器でなかった何進は、宮廷内の惨劇を見て、恐ろしさを感じてしまいます。自分の命令で世の中が修羅地獄と化したからです。

2014-06-13 13:25:56
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-22】 一方、残った十常侍。漫画の中では四人だけですが、この後の話で十常侍らしき人物が六人描かれています。なので、この時の襲撃で十常侍のうち少なくとも四人が殺されたと考えて良さそうです。六常侍…。

2014-06-13 13:30:46
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-23】 残った十常侍達が向かったのは、何后のところでした。作戦では何后も亡き者にしようとしてたのかもしれませんが、何進の怒りをとくためには何后にすがるしかないと判断したのでしょう。貧しい家の娘を皇帝の妃にしたと恩義を説きます。

2014-06-13 13:32:38
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-24】 何后としては、十常侍達の腹が読めないわけではないでしょうが、十常侍達を手懐けることができれば自分の身は安泰と考えたか、あっさり残りの十常侍達を助けることに決めます。放心状態だった何進を呼び出し、十常侍達を助けるように言います。

2014-06-13 13:35:33
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-25】 何后の論理としては、何進を殺そうとたくらんだのは蹇碩だったので、蹇碩さえ死ねば後は殺す必要がないでしょう、というもの。何進はその言い分にのり、襲撃部隊に中止命令を出します。袁紹が必死になって反対しますが、収めるように命じます。

2014-06-13 13:38:30
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【横山光輝「三国志」講座14「乱兆」-26】 何進は、ともかくこの後味の悪い事件を収めたかったわけです。仮に、袁紹達が命令を無視してまで十常侍達を抹殺を徹底していたら…。大将軍の器でない何進が皇帝を補佐できるとは思えないので、結果的には漢の滅亡は止められなかったでしょう。

2014-06-13 13:41:57