聖餐のユダヤ的起源
ブラント・ピトル『イエスと聖餐のユダヤ的起源』より、マタイ12:1-6の安息日論争の箇所についての考察。
金田さんが纏めたツイートをTogeりました。随時更新。
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金田一輝(俳詩人)
@kanedaitsuki
イエスはダビデのエピソードを挙げることで、自分たちがダビデと同様の「メルキゼデク的祭司」であると主張している。だから、安息日に働いても律法を犯すことにならない。あるいは律法を犯しているように見えても、実際には罪にならない。 #聖餐のユダヤ的起源
2014-06-14 22:40:17
金田一輝(俳詩人)
@kanedaitsuki
しかし、罪にならないのは、あくまで神殿の中における祭司のみのはずである。イエスはこれに対して、自らを「ほんとうの神殿」とすることで正当化している。これは、安息日論争について「律法よりも人が大事」などという解釈をほとんど不可能にしている。むしろ真逆だ。 #聖餐のユダヤ的起源
2014-06-14 22:43:33
金田一輝(俳詩人)
@kanedaitsuki
ピトルはこれに加えて、イエスは彼自身、というより「彼の身体」を「ほんとうの神殿」と見なしているとしており、これがさらなる聖餐の意味の探求につながるのであるが、さしあたり今回はここで終わることにする。御笑覧いただければ幸いです。 #聖餐のユダヤ的起源
2014-06-14 22:46:56
金田一輝(俳詩人)
@kanedaitsuki
ブラント・ピトル『イエスと聖餐のユダヤ的起源』は、一例を紹介した通り、新約聖書の謎めいた所を、ユダヤの(聖書と聖書外)の伝統を参照して読み解いているのだが、まさしくミステリ的な「謎解き」の快感がある。 #聖餐のユダヤ的起源
2014-06-14 23:02:35
金田一輝(俳詩人)
@kanedaitsuki
もちろん僕はピトルの解釈が絶対に正しいと主張するつもりはない。ただ、ピトルの解釈を通して、聖書をより深く読むことができるようになるのではないかと思う。いわば学問性とエンターテインメント性を合わせ持つ稀な良書ということになるかと。 #聖餐のユダヤ的起源
2014-06-14 23:05:08
金田一輝(俳詩人)
@kanedaitsuki
まあ、あとあれだ。古代教父の聖書釈義も決してバカにできないってことも改めて感じた。といってもそこまで手は回りませんが。
2014-06-14 23:10:13