本当にいいの?フィンランドの教育 イベントレポート

イベントの模様の実況中継をまとめました。
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

本日はNPO法人 The School ECHO Projectによるイベント「本当にいいの?フィンランドの教育」に来ています。後ほどまとめを作成する前提で18時半より連続ツイートを行います。 pic.twitter.com/9K40bbx2ob

2014-06-15 18:25:08
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

まずは代表理事の山田様よりご挨拶。今回のイベントのきっかけは、NPO法人の活動をの中で感じた事を折角なので披露する場を作りたく、企画した。今日のパネラーはいずれもフィンランドで学んだことがある方々です。 pic.twitter.com/7jZh9o2Mhl

2014-06-15 18:34:36
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

パネラーは高校を現地で過ごしたウコンマーンアホ万里さんと、江上由美さん。万里さんは現在大学生、江上さんは教育コンサルタントとして活躍中。 pic.twitter.com/l3rlqf4bJc

2014-06-15 18:35:52
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

江上:フィンランドの冬はかなり寒く、私たちが留学していた都市は冬はマイナス30度になる。また、ムーミンを生み出した国であり、最近ではスマホゲーム「Angry Bird」もフィンランドから。 pic.twitter.com/L3PRePtRuc

2014-06-15 18:41:24
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

ウコン:これがフィンランドの教育プログラム。殆どの子供が就学前教育を行うのが特徴で、ここは義務教育ではないがその子の傾向を把握する意味で受講率が高い。義務教育は9年間だが、自主勉強したい希望者向けに10年生制度がある(留年ではない) pic.twitter.com/w024qcwfR3

2014-06-15 18:44:38
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

ウコン:高校に当たるのが大学資格試験普通高等学校と、職業学校の2種類。それぞれ、大学と専門学校につながるが、それぞれで行き来がかなりあるのが特徴。ちなみに、義務教育や高校相当の学校は無償。

2014-06-15 18:45:59
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

ウコン:これがフィンランドの教育の特徴。とにかく平等で、かつ学力格差が少ない。また、学び直しややり直しが効きやすいのも特徴。職業人育成という面でも優れている。 pic.twitter.com/grZIVE6cTM

2014-06-15 18:48:02
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

江上:フィンランドはPISAの学力が高く、学力格差が少ないので教育先進国と言われています。。ただ、実は以外に学校の授業時間は少なく、自主的に勉強している人が多いのが特徴。でも、本当にこの学習方式がよいのかを考えるのが今日です。 pic.twitter.com/IZfhreWAtm

2014-06-15 18:50:03
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

山田代表:フィンランドでは一般に、「どの学校に通ってもだいたい学力は同じだよ」という声が聞こえてくる。日本ではなかなかそういう声はあり得ないと思う。

2014-06-15 18:51:01
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

ウコン:自分はフィンランド語も全くわからない中で現地の高校に入学した。現地の高校は大学入学資格試験に受かれば卒業なので一斉ではなく、多くが2年半から4年で卒業していく。単位取得もある程度自分で選ぶが、大学によっては必須とされている単位資格があるので、常に自分の将来に向けて学ぶ。

2014-06-15 18:53:28
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

ウコン:1年生の時にはなかなかそれが考えられないが、途中である程度やり直しができる構成なので問題ない。なので学級やクラスという概念はない。1年は5学期制、1学期で8コースまでとれるが6コマ程度にするのが一般的だが詰め込めば2年半で卒業可能。この辺はスクールカウンセラーが支援可能。

2014-06-15 18:55:17
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

ウコン:現地ので驚いたのは校則が殆ど無く、構内禁煙くらい。運動会や文化祭のようなイベントは殆ど無く、卒業式や最高学年でのダンスパーティーくらい。イベントは地域のものに参加するのが一般的、というスタイル。

2014-06-15 18:57:11
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

ウコン:学期ごとにテストはあるが、人に負けたではなく自分が基準に達していなかったという考え方。平均点も知らされず。大学入学資格試験は6時間あり3時間以上経過したら退出可能、透明な袋に入れていれば食料持ち込みOK。殆どが論述で、考えさせる授業時間が多く暗記に頼る形ではない。

2014-06-15 18:59:48
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

ウコン:授業はディスカッションなどが非常に多く寝ている学生が殆ど居ない。自分が質問した時に先生もきちんと話を聞いてくれるという考えがあり、みんなきちんと話を聞く。黒板はあまり使わず、書画カメラを挟んで一緒に話す。すごく1:1のコミュニケーションが多く、生徒が居ないと成り立たない。

2014-06-15 19:01:53
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

ウコン:ちなみに授業参加の過多は成績には一切関係ない。最初はフィンランド語ができず発言があまりできなかったが、別にそれでも問題ないと周りに言われて安心したのを覚えている。

2014-06-15 19:03:24
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

続いて大学で学んだ江上さんの話。江上:大学でも基本的な学びのスタイル。フィンランドは大学の学びが就職にかなり連続しており、経済学なら銀行、工学を学んだら機械系、というように自分がなりたいものをベースに学ぶという考え方になる。

2014-06-15 19:04:53
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

江上:とはいえ、寒いだけあってお酒を飲む習慣が強く、前日飲み過ぎて授業に来ない人も多数。また、授業中に編み物を持ち込んで作業しながら授業を受けたり、子供を連れて授業に出てくる学生も多い。先生もこれらに嫌な顔をせず、子供を授業中に抱っこさせてーと言ってくる、すごく柔らかい雰囲気。

2014-06-15 19:06:45
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

江上:実はフィンランド人の国民性やシャイ。大学ではあまり自分から発言しない。大教室になるほどシャイになるのは日本と同じかも。 ウコン:高校は32人がMAXなので、もっと賑やかに発言がされている印象。高校にも編み物を持ち込んでいる人がいた。山田:小学校は20人学級で先生が4ー5人。

2014-06-15 19:08:22
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

江上:障害を持っている生徒に対しても非常に優しくて、生徒1人に先生1人がつくのも珍しくない。学習に困難がある生徒をきちんと引き上げるという考え方がしっかりしている。 山田代表:現場視察の感想として、国策として行われ、現場が苦労することもある。が、日本よりはだいぶ手厚い印象がある。

2014-06-15 19:10:24
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

山田代表:フィンランドの子供は大学入る段階でやりたいことは決まっている? 江上:ある程度決まっている人が多い。教育学なら論文や本を読んで論述を解き、入学するが、2年生まで勉強している違うな、と考えたら必要な単位を揃えれば転部できる。が、それをやらないと求める仕事に就けない。

2014-06-15 19:14:02
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

江上:日本は就職の時に軌道修正できるが、これが難しいのがフィンランドとも言える。また、教育費が事実上ただで、下宿費用などの補助なども充実しているのでその制度を逆手にとって長期に大学に居座る人もいるのも事実。

2014-06-15 19:15:08
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

江上:先生について、フィンランドはすごく教科教育に特化している。理科が好きな人が理科の先生という面が強く、イベントなどが少ないので授業にすごく特化している。ある意味塾の先生に近いかもしれない。が、学校の外で生徒が何か問題を起こしても全くノーケア。先生の役割が日本と大きく違う。

2014-06-15 19:17:01
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

江上:フィンランドの先生は日本の先生と比べてもすごくのんびりしている。授業準備さえきちんとしていればいい。ウコン:高校の例だが、授業後に質問に行こうと思ったらもう居ないということもある。学校の生活面はスクールカウンセラーに聞くことになっているので、先生との強い思いではあまりない。

2014-06-15 19:19:34
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

江上:先生や学校の役割がはっきり分けられている問題点もある。例えば家庭に親が殆ど居ないような生徒は、家庭も学校もケアがない隙間に落ちてしまうという問題点もある。 山田:そういう意味では日本は全人教育で、子供たちの安心感がきちんと先生によって守られているとも言える。

2014-06-15 19:21:51
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

ウコン:フィンランドの先生は(授業にコミットする余裕があるためか)すごく輝いている印象があった。 江上:フィンランドは先生の社会的地位が高く倍率も高い。憧れの職業であり、休みもきちんととれるので人気の職業であり、その分よい先生が集まる。ウコン:教師になるために2浪3浪は当たり前。

2014-06-15 19:23:48