放射線災害と向き合って - 福島に生きる医療者からのメッセージ (ライフサイエンス選書)から甲状腺検査に関して抜粋引用

放射線災害と向き合って - 福島に生きる医療者からのメッセージ (ライフサイエンス選書) 福島県立医科大学附属病院被ばく医療班(現 放射線災害医療センター) http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4897753066 から@kanna07409さんが甲状腺検査に関して抜粋引用してくれました。
14
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

放射線災害と向き合って - 福島に生きる医療者からのメッセージ (ライフサイエンス選書) 福島県立医科大学附属病院被ばく医療班(現 放射線災害医療センター) amazon.co.jp/gp/aw/d/489775… から甲状腺検査に関して抜粋引用 →

2014-06-26 16:35:58
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

p157 発がんリスクの中では、チェルノブイリの例では事故後4,5年の比較的早期より小児甲状腺がんの発症増加が見られた。現在の放射性ヨウ素の内部被ばくの推定からは、小児甲状腺がんが増加する可能性は福島においては低いと思われるが、→ @kanna07409

2014-06-26 16:40:20
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→甲状腺がんのリスクを正確に評価することが重要であると考えられた。→@kanna07409

2014-06-26 16:41:28
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→現在行われている甲状腺スクリーニングの先行調査は、2011年度から始め、2013年度に終了予定である。まだ放射線の影響が現れるとは考えにくい時期の子どもたちの甲状腺の状態を把握して、→@kanna07409

2014-06-26 16:44:00
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→その後の本格調査により、もし何らかの変化があった場合でもそれを鋭敏に捉えるために行っている。加えて、スクリーニングを行うことは、放射線に関係のない甲状腺がんも早期発見・早期治療できるメリットがある。→@kanna07409

2014-06-26 16:46:22
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→しかし、通常、腫瘍の増殖スピードが遅く、予後もいい小児〜若年の甲状腺がんを早く診断することのデメリットも絶対にないと言えない。→@kanna07409

2014-06-26 16:48:10
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→そこで、様々な専門的な観点を考慮し、各医療機関でバラバラの方法論で行わず、日本や世界の一流の専門家の合意を得ながら、統一した基準で慎重にスクリーニングを進めてるところである。→@kanna07409

2014-06-26 16:51:00
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→2012年9月28日時点で約96,000人の先行調査が終了し、二次検査が必要と思われるB判定が500人約0.5%であった。これは子どもということで通常の診療よりも二次検査に進む割合を多く見積もっているため、0.5%になったと思われる。→@kanna07409

2014-06-26 16:55:52
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→よって、B判定の大部分は良性である。しかしスクリーニング検査により、甲状腺がんが早期診断される割合は当然増加すると思われる。→@kanna07409

2014-06-26 16:57:36
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→また現在の精密なエコーで一次スクリーニングを行った場合、正常範囲内と考えられる所見をたくさん認めることである。約99.5%が二次検査の必要のないA判定であったが、そのうち約40%が一部に所見を認めるA2判定であった。→@kanna07409

2014-06-26 17:00:58
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→これらの所見はもともと誰にでもあるような変化であり、検査をしなければ認識しなかったものが、検査したことで発見された。→@kanna07409

2014-06-26 17:02:37
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→しかし検査で何らかの所見があるとなるとなれば誰しも気になるのは当然で、特に子どものこととなれば保護者の心配もよく理解できる。→@kanna07409

2014-06-26 17:04:58
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→子どもたちに対する甲状腺スクリーニング健診自体、日本では初めてのことであり、分かりやすい丁寧な説明が求められている。→@kanna07409

2014-06-26 17:06:30
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→p173 甲状腺検査は、2011年3月11日時点で18歳以下すべての県民を対象として行っている。詳細検査の対象はもともと避難区域の21万人であり、甲状腺スクリーニング健診は避難区域の15歳以下にするとの案もあった。→@kanna07409

2014-06-26 17:10:46
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→だが、まだ分からないことがあることや、子どもの甲状腺がんを懸念する保護者の気持ちもよく理解できることより、多くの方に負担をかけることになるが、震災時18歳以下の全県民36万人に対象を拡大した経緯がある。→@kanna07409

2014-06-26 17:14:23
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→(中略)検査は避難区域など指定市町村の対象者を優先し、その後は環境放射能のモニタリング結果から測定結果の高かった地域順に検査を実施していく。→@kanna07409

2014-06-26 17:19:05
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→(略)その後は、1992年4月2日〜2012年4月1日まで生まれた人を対象に2回目以降の本格検査を行っていく。本格検査は2014年4月以降に、20歳までは2年ごと、それ以降は5年ごとに継続して行い、長期的にフォローしていく。(引用ここまで)@kanna07409

2014-06-26 17:25:25
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

(「痛くも痒くもない検査ですよ〜」で「早く診断するデメリットが絶対ないとは言えない」って、そりゃ、ないよなぁ〜と思うんだよなぁ…)

2014-06-26 17:35:43