#提督殿とあきつ君

提督さんとあきつ丸が毒にも薬にもならないような無駄でしかない会話をするだけのお話…だったお話。(自分で忘れないためのメモ)
7
前へ 1 2 ・・ 6 次へ
Q3式 @q3s_f

「おはようございます。提督殿、今日はお休みだったのでは?」 「明日、赤煉瓦で定例会議だったのをすっかり忘れてた。昔は水曜だったのがどうも抜けねえ。お陰で今から資料作りだ」 「仕方ないでありますね、自分が手伝うであります」 「気持ちは有難いが機密なんで無理だな」 #提督殿とあきつ君

2014-07-03 09:53:02
Q3式 @q3s_f

「それなら仕方ないでありますな。自分は応援するのみ、頑張れ❤頑張れ❤、であります」 「今確実にハートが見えた気がするが、意味わかってるか?」 「…?普通に応援しただけでありますが?」 「だよなあ、スマン」 「まったく提督殿は色ボケでありますな」 「おいテメエ」 #提督殿とあきつ君

2014-07-03 09:59:52
Q3式 @q3s_f

「デッドラインは明朝か、間に合うか?」 「提督殿、こういう時は逆に考えるのであります。『我々は締切に追われているのではなく、遠く先を行く締切の背中を周回遅れで追いかけているのだ。故にまだ時間はたっぷりある』と、であります」 「…ああそうだな…ん?いや、あれ?」 #提督殿とあきつ君

2014-07-04 01:04:07
Q3式 @q3s_f

「てーとくさーん!」 「おお、どうした夕立。こんな夜遅くに」 「一緒に寝てほしいっぽい!」 「ちょっと待て。どうして急にそうなる」 「あきつ丸さんが『提督殿が今寂しそうにしているのであります。行ってくると良いのであります』って言ってたっぽい」 「あの野郎」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 01:21:38
Q3式 @q3s_f

「おい、あきつ何処だ。さっき会ったんだろう。ちょっと行って説教してくる」 「ううん、会ってないよー」 「え?」 「さっきの話は村雨から聞いたのー。村雨があきつ丸さんから聞いたっぽい?」 「…なんだか頭痛の種と説教の予定が増えた気がするぞ」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 01:29:22
Q3式 @q3s_f

「自分の信用が毛ほども無い事実を痛感したであります」 「普段の言動を自分で思い出そうな」 「しかし提督殿、自分は他の子を煽る様な事は言わないのであります。煽る前に自分が率先して行くであります」 「まあ、確かに」 「ですから、今日は自分と一緒に寝」 「お断りだ」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 02:04:07
Q3式 @q3s_f

「ところ村雨には上手く誤魔化されてしまったのだが、本当は彼女に何て吹き込んだんだ?」 「…」 「白状せよ、今なら軽罪で済ましてやる」 「…『提督殿は今人肌恋しいらしいので、ベッドに潜り込めば確実に」 「はいストップ。村雨をむしろ褒めるべきだったなこれ」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 02:09:34
Q3式 @q3s_f

「今しがたの発言はどこ行った。どう聞いても煽ってるじゃないか」 「…」 「…急にしゅんとするな。やりづらい」 「提督殿が…」 「ん?」 「提督殿、あまりにも"興味が無い"様子でありましたので、やけっぱちと言いますか…辛さ苦しさを紛らわすため…つい…」 「…」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 02:17:11
Q3式 @q3s_f

「…あのな、これは誰にも言ってなかったんだがな。お前には言っても良いかもな」 「…なんでありましょうか」 「俺、既婚者だぞ。妻も子供もいる」 「……えっ……え、え。……えええええぇぇぇぇぇ!!!!!」 「驚き過ぎだろ!失礼だなおい!!」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 02:20:17
Q3式 @q3s_f

「どこの誰でありますか!住所氏名年齢電話番号生年月日とこの番組を見た感想を教えてほしいであります!!ギブミーインフォメーションんん!!で、ありますううう!!!」 「何時にもまして支離滅裂だぞ。取りあえず落ち着け。あと結構テレビっ子なんだなお前」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 02:23:28
Q3式 @q3s_f

「…しかもなあ、もう一つ話があったんだが…これ以上話出来るのかこれ…というかこっちが本題で、こっちが誰にも言ってなかった事なんだが…」 「…なななななんでありますか。もう提督がゲイでも、おおお驚かないでありますよよよょょ」 「落ち着け。妻帯者って言っただろ今」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 02:31:02
Q3式 @q3s_f

「落ち着いたか?」 「はい、であります」 「うむ。よろしい、では、ここの艦娘は誰一人知らない事実を話そう」 「うむ」 「実は俺、バツイチなんだ。今の妻は再婚相手だ。そして、今家にいる娘の内、長女は妻の連れ子だ。妻もバツイチなんだ」 「…へえ」 「…反応薄いな」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 02:36:22
Q3式 @q3s_f

「いえその、どう反応したら良いか悩むでありまして…」 「まあそうかもな。取りあえず、前の妻との娘もいて、アイツが多分今頃大学生くらいかな。別れた時は中学生だったか。で、今言った長女が高校生くらいで、その下の娘が小学生だ」 「女の子ばかりでありますな」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 02:42:56
Q3式 @q3s_f

「という訳でだな、今俺には結婚している女性がいるわけだし、お前ら全員と同じ様な年恰好の娘がいるわけなんだ。そりゃあ…その、そんな風には、見れんよ。うん」 「…なるほど。仰りたいことは良く分かったのであります」 「ああ…なんだ、その。…すまないな」 「…」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 02:45:13
Q3式 @q3s_f

「…もうこんな時間だ。ほら、部屋に帰って寝ろ」 「…おやすみなさい、であります」 「ああ、お休み」 「…謝るのは、狡すぎるでありますよ…」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 02:46:49
Q3式 @q3s_f

  「…そういえば今日、アイツ来なかったな…いつもはサボってでも雑談に来るんだが…」   #提督殿とあきつ君

2014-07-05 21:10:50
Q3式 @q3s_f

「提督。御免ね、上手く行かないや」 「お疲れ時雨。羅針盤は絶対だから仕方ないさ。むしろ何度も痛い目にあわせてしまって申し訳無いな」 「…提督、何か気になってる事があるね?」 「…なんだよ急に。第一、どうしてそんな事が分かるんだよ」 「話し方がいつもと違うから」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 22:00:50
Q3式 @q3s_f

「…そう言うものかなあ」 「そういうものだよ。言葉って、意外と人の心が出てくるんだ。それも、ぽろっと出てくるような、そういう所にね」 「ふーん…」 「それで、何を悩んでいるんだい?」 「…大人の話さ。時雨には関係ないよ」 「僕等の方が長く生きてるのに?」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 22:14:10
Q3式 @q3s_f

「生まれはな。ずっと生きてたわけじゃないだろ。まあ、艦娘の実際なんて、俺にはさっぱりだけど」 「ふふ、提督。大真面目に反論しないでよ。冗談だってば。僕の冗談も区別出来ないなんて、よっぽど重傷のようだね」 「…ふん。お前は弄ぶ様な事を言うよな、いっつも」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 22:20:41
Q3式 @q3s_f

「…それで?ほら、悩み事を言って御覧よ。僕が聞いてあげるから」 「…何だろうな。お前と話してると、本当に俺の方が年下に思えてくるから不思議だ」 「褒め言葉として受け取って良いかな」 「ああ、そうしてくれ。ひとまず出撃だ。帰って来るまでには…覚悟を決めておくよ」 #提督殿とあきつ君

2014-07-05 22:24:14
Q3式 @q3s_f

「そろそろ時雨達が帰ってくる頃か……ん?ノック?わざわざそんな事しないで、すぐに入ってくりゃ……」 「……」 「……あきつ」 「少しだけ」 「……」 「少しだけ、このままにさせてほしいので、あります」 #提督殿とあきつ君

2014-07-06 01:34:56
Q3式 @q3s_f

「…今から言う事は、全部独り言、であります。偶々目の前に提督殿がいて、偶々提督殿の耳がすぐ横にある、それだけであります」 「…」 「自分は、絶対に諦めないであります。たとえ絶対に勝ち目のない闘いだと解っていても、簡単に引き下がれるほど素直じゃないのであります」 #提督殿とあきつ君

2014-07-06 01:41:10
Q3式 @q3s_f

「ですが、願わくば、普段と同じ、何事も無かったように過ごしてほしいのであります。自分の望みは、想い人の幸福。決してその邪魔はしたくないのであります。矛盾しているでしょう?自分でもそう思うでありますが、これはどちらも偽らざる本音であります。そして、最後に…」 #提督殿とあきつ君

2014-07-06 01:43:29
Q3式 @q3s_f

  「大好きでありますよ。これまでも、今も、これからも」   #提督殿とあきつ君

2014-07-06 01:45:30
Q3式 @q3s_f

「…では、おやすみなさい、であります」 「……は、はは……なんてこった……笑っちゃいけねえのに、笑いが止まらねえな……腰が、抜けちまった……立ち上がれねえなしばらく……はは、ははは……」 #提督殿とあきつ君

2014-07-06 01:48:00
前へ 1 2 ・・ 6 次へ