@magnolia_rubra　さんの林業経験者が観た『woodjob』感想

なつ(療養中) @magnolia_rubra

大変な日が続きそうだけど、その前に映画「woodjob」の感想。 「woodjob」林業を舞台にした青春映画 woodjob.jp/sp/ 林業を13年続けた人と観に行った。映画は爽やかで面白かった。小さいツッコミ所はあっても、林業の色んな作業を少しだけ見れる。

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田舎の窮屈さとか、林業の仕事の厳しさも描かれてた。(実際の仕事はもっとキツい。地域によって差はあるけど、道がない所、山が急な所は機械や燃料や自分の弁当、飲料全部担いで道のない山を一時間以上登ったりする。自衛隊から転職した人が弱音を吐いてると聞いた地域もある。慣れるまではヘトヘト)

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そんな中、主人公は村人として認められ村の祭りに参加する。この祭りが凄い。その光景は圧巻。観た後は面白かった！となった。ただ話の中で、105年生の杉が80万で売れるシーンがあるが、実際には今は2万円程。そんな値段で売れたら後継者不足にならないのでは？と思った。夢を込めたのでしょうが

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林業は先祖の残したものを守り、次の代に伝えていくもの。という台詞があったけど、もうちょっと私が足すとしたら、林業は人間の生活と自然との折り合いをつけていくものかなと思う。人間が生活に必要な木を収穫しつつ、森林の様々な機能もなるべく損なわないよう林業をやろうと、林業会社に居たとき、

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木材生産と森林の公益的機能をなるべく両立出来るような林業を上司は目指していた。今も新しい方法を研究してる人が沢山いるはず。今の流れは、林業に適さない場所は間伐しながら元の植生に戻していく。林業に適した場所は間伐して広葉樹等も生やしつつ、杉や桧も育てていく。

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私がいた会社の社長は「東京で消費する木材を関東の山から供給出来るようになったらいい」と言ってた。千葉の山の手入れを将来やるんだと言っていた。上司は山の手入れをするためにも、働く人間が食べていけるように林業を産業として成り立たせたいと言ってた。映画では触れられなかったけど、

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映画では触れられなかったけど、林業従事者の収入は事業体によるがとても低い。そのために辞めてく人がとても多い。林業13年やってた人は「だいたい20人に1人程しか残らない」と言っていた。映画の効果で沢山入っても、その人達をちゃんと受け入れられるか心配。

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Ｉターンの家族を入れてあっさり首切る森林組合もあった。そんなブラックな処に皆が行かないように願う。 あと大規模な集成材工場やバイオマス発電があっても伐り出す人がいない。有名な商社が杉が欲しいと探し回ってた時があったけど、切り出してくるところがなかった。山にあんなに杉生えてるのに。