天上院照樹の憑魔録　１～憑依融合～

たんがん＠R-18創作垢 @monoeyeforging

それは、今まで溜まっていた不満がいっぺんに爆発した瞬間でした。でも、そんなのは当たり前です。照樹君はあくまで、どこにでもいる普通の男子。ここには強引に連れてこられただけで……命を賭けるだけの理由など、ないのですから。 全部、お前のせいだ!!お前さえいなければ俺は……!! #憑魔録

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そうじゃの…その通りじゃ… 叫びを遮ったのは、とても落ち着いた言葉でした。 全部、儂の責任じゃ…お主は何も悪ぅない…儂は…責められて当然じゃ… その間にも霊力は吸われていき、どんどん体に力が入らなくなります。まさに絶体絶命の状況。なのに、ミコトは言葉をこう続けたのです。 #憑魔録

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じゃから、の…ここからは、主に任せるぞ… 手足が急に、照樹君の意志で動かせるようになりました。自分の口が動いていた言葉も、頭の中から響くようになります。 『お主がその手で…あ奴を倒すのじゃ』 な…何言ってんだよ急に!! そんなこと、彼女が抗議をしないわけがありません。 #憑魔録

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あ奴というのは、今もなおゆっくりとこちらへと進む黒い液体のことでしょう。彼女が襲われていないのはまだ、黒い『手』が届く範囲を離れているからにすぎません。しかし……それももう、時間の問題でしょう。改めてその姿を見ると、照樹君には先程の何倍も大きくその姿が見えるのでした。 #憑魔録

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お、俺には無理だってこんなの!!俺なんかただの、どこにでもいる…!! 『大丈夫じゃ…主なら、必ずやれる…』 何言ってんだよ!!何を根拠に、そんな適当な…!! 照樹君の怒りは増すばかりです。それでも…ミコトは、しっかりと告げます。 『主が…「天上院」じゃから、じゃ…』 　#憑魔録

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『そう深く考えんでも良い……ただ、主の思うがままに動くのじゃ……そうするだけで、いい……』 思うがまま……？それで……本当に……？ きっと、ミコト自身も完全に信じられることではなかったのでしょう。 『信じるのじゃ…』 それでも…聞こえてきた声はとても力強かったのです。 #憑魔録

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『お主の体に流れる、「天上院」の血を……そして、お主自身をじゃ』 ……っ!! 『主ならやれる……自分を信じるのじゃ、天上院照樹!!』 そして、ミコトは初めて『彼女』……いいえ、『彼』の名を呼ぶのでした。 自分を信じる……？そんなこと…… #憑魔録

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さて、ここからはルートが分岐することになります。 照樹君の選択によって待ち受ける結末は、バッドかトゥルーの二択。さて……照樹君は一体どちらを選ぶのでしょうか？ 　 自分を信じる？そんなこと…… →できるわけない!! →やれるだけやってやる!! 　#憑魔録

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～～～～～～～～～～～～～～ 自分を信じる？そんなこと…… →できるわけない!! やれるだけやってやる!!

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～～～～～～～～～～～～～～ 自分を信じる？そんなこと…… 　できるわけない!! →やれるだけやってやる!!