perry_lawton ‏@perry_lawtonさんの『ゴジラ』全曲演奏版関連ツイート

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第4回伊福部昭音楽祭、短い準備期間でここまで漕ぎつけた関係各位の努力と熱意には本当に頭が下がります。お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

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会場で買ってきた「伊福部昭 『ゴジラ』映画音楽の世界」CDから、第2回伊福部昭音楽祭のライヴレコーディングを聴く。さすがにあの日の会場でのド迫力をそのまま再現とまではいかないが、やはり非常にいい。

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「伊福部昭音楽祭」『ゴジラ』M1。イントロが短くなってテンポも前のめり風でしたが、これは意図的なものですね。原曲通りにやると、M1の最後までやる前に次のハーモニカとギターが始まってしまうため、収めるための苦肉の策。

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M1の頭を聴いた瞬間は、えっと思いましたが、曲のお尻を切るか否かとなれば、カットとテンポアップを使うしかないですからね。どの道を選択するか、色々と迷われたのでは。

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今更ながら『ゴジラ』DVDを見返しているｗのですが、この盤は「音楽のみ」「音楽＋効果音」も選べて聴き比べができるので、音楽がどのように切られているか判り易い。しきね出航も、音楽テープそのままだと尾形の台詞にまで被るが、今日の演奏はそうなっていなかったので、ややテンポアップしてた？

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「原曲に近い」という意味では、第二回伊福部昭音楽祭の組曲の方が、編成もニュアンスも原曲に近い。今回の全曲版は俗っぽい言い方をするなら「ゴージャス」で、楽器が軋むようなバーバリズムは抑え気味、優しく豊穣でまろやかな音響に仕上がっていた。

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『ゴジラ』全曲演奏版は、単に「原曲に忠実」ではなく、あくまでコンサートにかける音楽としての演奏効果を吟味した上で、実際の映画でフェイドされたりカットされたりしている原曲をいかに活かして収まるようにするか実に真摯に考えられていると思う。

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『ゴジラ』全曲演奏版「平和への祈り」。画面に映る女学生は400人位いる。当時のプレスコ音源のコーラスは何人いたのか判らないけれども、今回の演奏ではコーラスは24人。

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『ゴジラ』全曲演奏版「平和への祈り」。映画のコーラスよりも、今回のコーラスの皆さんの方が遥かに綺麗で上手い。だが……うーん……。

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いや、だから今回のコーラスの皆さんは素晴らしかったんですよ。でも、サントラのコーラスの持つあの力に叶わない。

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【『ゴジラ』全曲演奏版/帝都の惨状(M19)】① 東宝レコード「ゴジラ」で初めてM19がレコード収録された当時、作品そのものを見る機会は少なかった。ゆえに、具体的な映像との対照なしに、子供の泣き声も含め惨状のイメエジとしての音楽として聴いていた。

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【『ゴジラ』全曲演奏版/帝都の惨状(M19)】② そして当時は、当然ながら「子供の泣き声が入っていない状態のものも聴きたい」とも思っていた。その後、再上映や映像ソフトで具体的な映像を再度目にするようになると、このシーンの持つ力に驚き圧倒された。

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【『ゴジラ』全曲演奏版/帝都の惨状(M19)】③ 今年の「伊福部昭百年紀」演奏会での『ゴジラ』組曲では、子供の泣き声抜きで「帝都の惨状」音楽だけをじっくり聴くことができ、東宝レコード時代を思うと感慨深かった。そして今回の『ゴジラ』全曲演奏版では、大変な手間をかけて…

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【『ゴジラ』全曲演奏版/帝都の惨状(M19)】④ …わざわざ生演奏に子供の泣き声などをかぶせるスタイルとなった。本曲の紹介されてきた歴史を考えると倒錯的ともいえるが、つくづく感じたのは、自分の中ではもはやあの泣き声は音楽の一部であり、ないと逆に物足りないという厳然たる事実。（終）

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【『ゴジラ』全曲演奏版/平和への祈り】① 今回の女声コーラスの皆さんは素晴らしかった。まさに透きとおるような、濁りのない響きの美しさ。だが、映画のあのシーンにのせて聴くと、非常な違和感を覚えたのも確か。なぜかという理由を改めて考えてみると、

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【『ゴジラ』全曲演奏版/平和への祈り】② コーラスの人数が少ないとか、上手だから逆に多人数の感じがでないとか、といったことよりももっと根本的な映画音楽としての問題に行きつくのではないか。つまり、この曲は劇音楽であると同時に劇中の現実音楽でもあるということだ。

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【『ゴジラ』全曲演奏版/平和への祈り】③ 大勢の女学生たちがただひたすらに歌うというシーンなのに、「演奏会のコーラス」というクオリティで表現しているがゆえの違和感だ。例えば、『市民ケーン』でケーンが自らの愛人を金にあかせてオペラの主役に据える挿話があるが、

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【『ゴジラ』全曲演奏版/平和への祈り】④ 愛人が壮大な演奏をバックに下手なソロを歌うという諧謔が見どころ聴きどころであるにもかかわらず、『市民ケーン』の音楽をレコード用に再録音するときに、このソロを上手な歌声で収録したりされると違和感を覚えるのと同様の現象だ。

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【『ゴジラ』全曲演奏版/平和への祈り】⑤ とはいえ、その辺りのニュアンスをどう指示して実現するかは難しいのかもしれない。次回があるなら、この曲とエンディングだけしか女声コーラスの出番がないとはいえ、せめて人数をもう少し奮発していただければと願う。（終）

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【『ゴジラ』全曲演奏版/海底下のゴジラ(M22)】① 該当シーン全体に通してつける意図で作曲＆録音されたとおぼしき本曲は、しかし実際の映画では画面の進行に合わせてかなり細かく音量を制御されおり、途中全く聴こえない部分もある。演奏会の事前情報では、

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【『ゴジラ』全曲演奏版/海底下のゴジラ(M22)】② ここをどう表現するか悩んだ末、「演奏に抑揚を付けつつ通して演奏」する方針にしたとのことだった。私個人としては、折角の演奏会だから、あまり映画通りにこだわらず、原曲をそのまましっかりたっぷり聴かせてほしいという気持ちだった。

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【『ゴジラ』全曲演奏版/海底下のゴジラ(M22)】③ 「抑揚をつける」というのが、映画で音楽が聴こえない部分はかなり抑えぎみにやるようにも意味がとれたので、やりすぎになりはしまいかと少し不安を感じていた。しかし結果は、そんなチマチマした懸念を吹き飛ばすような凄さだった。

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【『ゴジラ』全曲演奏版/海底下のゴジラ(M22)】④ あまりにも圧倒的な迫力と素晴らしさだったので、陳腐な言葉を並べて褒めるのがためらわれるほどだった。ゆえに昨日は一言もこの曲について書けなかった。とはいえ、陳腐でもなんでも感じたことを今のうちに書きとめておく。

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【『ゴジラ』全曲演奏版/海底下のゴジラ(M22)】⑤ 本作の音楽の中でも最高峰にして核心の一曲たるM22。『ゴジラ』から一曲選ぶとしたらこの曲しかないと思うのだが、スコアが現存しないとのこともあってか、「伊福部昭百年紀」『ゴジラ』組曲でもこの曲を飛ばして終わりにしていた。

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【『ゴジラ』全曲演奏版/海底下のゴジラ(M22)】⑥ それが遂に今回、和田薫さんの手で、演奏会用の大迫力の音楽として新たな命を得た。もう圧倒、圧倒、圧倒、ここまでやるかという、良い意味で予想外の圧倒ぶりだった。見事だった。この場にいることができて本当に嬉しかった。