- crape_myrtle_
- 12378
- 5
- 2
- 0
''「キリスト教は・カトリックは、女性蔑視だ!」
と言う人は、キリスト教についての知識がお粗末過ぎる。''
今回の場合も、キリスト教をあまりよくわかっていない海外の人が書いたものを、さらによくわかっていない人が紹介しているエントリだった。
これはいいかげんな内容のキリスト教関連薀蓄本でもよく見かけるフレーズだし、元ソースがわからないまま、日本人の間で流布されているものであり、ちゃんと教会に通っている信徒ならまず間違えないことではあるが、残念ながらクリスチャンの中にもそう思いこんでいる馬鹿も意外といるので油断できない。
ちなみにトマス・アクィナスを「トーマス・フォン・アクィナス」とは普通は呼ばない。
カトリックを批判したいなら、とりあえずカテキズムぐらい読め。その上で、本当にカトリック教会が「女性蔑視」なのか考えろ。 blogos.com/article/90655/ fb.me/19QtevEaE
2014-07-17 10:28:04「「神学大全」の著者のトーマス・フォン・アクィナス(1225~1274年)は「女の創造は自然界の失策だ」とまで言い切っている。」 これ典拠はなんなんだろう。
2014-07-17 10:32:06「歴代のローマ法王の中でもレオ1世(390~461年)は「罪なく子供を産んだ女はいない」と主張し、女性が性関係を持ち、子供を産むことで原罪が継承されてきたと指摘している、といった具合だ。」 これも文脈不明だけど、西方教会の「原罪」理解としては普通。女性をことさら強調する意味なし。
2014-07-17 10:34:30長谷川良とかいうおっさん、おそらく「カトリックは女性蔑視」という主旨の本か文章を読んでそこからマルパクリしてるのでしょうな。もちろん、いちいち典拠を調べて文脈の中で正確な意味を汲み取ろうとはしていない。
2014-07-17 10:39:12@SPQR_RomeFan 今まで聞いたことない言い方ですね。かっこつけてすべった感ありますが実は由緒正しいのか。
2014-07-17 10:40:31@kanedaitsuki "トーマス・フォン・アクィナス" で検索すると、 政治思想史概論 (1948年) 弘津 恭輔 という本が出てきますね。
2014-07-17 10:42:35まあ、「聖職者から女性が排除されている」こと自体が「女性蔑視」なのだろうから、そう思う人を説得することは不可能でしょうな。トートロジーだもの。「女性主教がいないのは女性蔑視だ。なぜなら女性蔑視だからだ」
2014-07-17 10:42:42@tono_donoa なるほど。ただ、長谷川良さんはたぶんそれ自体を元にしているのではなくて、その二次文献、三次文献を参照してそうですね。それをそのまま引き写しているから、文脈にそぐわない「トーマス・フォン・アクィナス」という呼び方をしている気がいたします。
2014-07-17 10:51:40@kanedaitsuki 専門でなければ入手する動機が薄い書籍ですから、その点には同意です。ところで、古書がそれほど高くないので入手しますか?
2014-07-17 10:53:59クリスチャンなら誰でも知っている通り、人間の創造譚には二種あって、有名な「アダムからイブ」という話の前、創世記の初っ端では、「神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。」(創世記1:27 新共同訳)とあり、男女は同時に創造されている。
2014-07-17 10:54:17実はJP2はこの男女一組の創造にことのほかこだわって、「身体の神学」とでも呼ぶべきものを形成していた。たしか一冊にまとまっているのだが、さて部屋のどこにあるやら。
2014-07-17 10:57:19男女一対という考え方はキリスト教の通奏低音としてあり、「結婚」「婚約」を至る所でシンボライズしている。カトリックや正教会では結婚は秘蹟であるが、秘蹟そのものが「神と人との結婚」にほかならない。
2014-07-17 10:59:24エバを女性蔑視の象徴みたいに言って、それとマリアを対比させるのが流行りのようだけど、エバは「すべて命あるものの母」(創世記3:20 新共同訳)でもあるのだよ。古代教父が「マリア」を第二の「イブ」としたのは深い意味がある。
2014-07-17 11:04:51@tono_donoa こちらの記事で同内容のこと書いてました。 blog.livedoor.jp/wien2006/archi… カトリック著作家フーベルト・ファイヒルバウアー氏のオーストリアの新聞記事が元ネタのようです。だからドイツ語風。
2014-07-17 11:39:15長谷川良の「カトリックは女性蔑視」元ネタはカトリック著作家フーベルト・ファイヒルバウアー氏のオーストリアの新聞記事のようだ。blog.livedoor.jp/wien2006/archi…
2014-07-17 11:42:06@tono_donoa いや、というよりも、その記事自体長谷川良さんが書いたもの。つまり本人が翻訳しているのだけれども、本人がキリスト教について不案内なんです。
2014-07-17 11:44:35