二日目、昼・夜 - 空論限壊

昼は「07/22/22:00」から「07/26/22:00」まで、夜は「07/26/22:00」から「07/30/22:00」までの記録です。
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ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

認識できぬ【花】が無い世界。 【ライハーネフ】が息吹く世界。 己がある場所はそこしかないのだろう。 そこへ続く路が、定義できぬ彼のいた場所であるならば、彼は【ライハーネフ】に続くものだったのだろうか。 否、それは違う。 在ることを望まれ、しかし未だ定義が為されぬ世界こそが。

2014-07-30 21:48:04
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

「花を人が育み、全てが一つに繋がる世界でも」 〈新緑〉の異界。人を含めた螺旋。 「人が滅びることを、人(わたし)が回避する世界でも」 〈大地〉の異界。システムに組み込まれた『人』。 「人が土にならず、花が大地より咲き誇る世界でも」〈どこか〉の異界。まだ見ぬ世界。

2014-07-30 21:52:01
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

『往く世界』 道は往くものだと【大地】が言った。 「【私】がいる世界。皆の【お花】を見てあげなくちゃ」 人は種のようなものだ、咲いては落ち、また芽吹く。 「皆の名前、覚えていないけれど」 【大地】を、アルデフィーダを見上げる。 「蓮みたいに、名前で呼んであげなくちゃいけないから」

2014-07-30 21:52:31
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

「望まれたから応えてあげないと」 それがあの世界で【新緑】たる自分だけが出来ること。 「私だけど、私じゃない、皆の名前を」 名前を読んであげられなかった彼が居た場所を始まりとして。

2014-07-30 21:54:31
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

「私は、あなたと相容れないと思っていたのです」 最後に一つ、告白する。 「全てを繋げ、自分も他も、全も一も分からないのは、『繋ぐことによる停滞』ですから」 「差異があるから、繋ぐことに意味があるのです」 目を閉じ、〈新緑〉の扉を開く。

2014-07-30 21:55:22
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

【命運:順風】使用。繋ぐ先は〈新緑〉ライハーネフの世界へと。 「私は、『扉』。世界と異界を繋ぐ扉。彼岸と此岸を繋ぐ扉。終焉を回避し、世界を廻す」 幻惑の追い風が、吹く。 裂け目に新緑の蔦が絡み、広がり、奥には砂埃。

2014-07-30 21:58:47
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

女神の言葉を聞く。 差異があるからこそ繁茂し、同じとなる【新緑】の力。 それは繋ぐことと、通じ合うこと。 「――そっか」 世界のほつれが認識できる。定義づけられ、【新緑】へ至る道となった故。 その【新緑】の光に包まれながら、少女は女神を見上げ。

2014-07-30 21:59:12
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

「私はもっと、【花】の名前、聞きたかったな」 裂け目に少女が呑まれる。 この世界ではない、【新緑】の世界へと。

2014-07-30 22:00:13
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

時間切れを示すほつれが広がっていく。〈黎明〉が修復しようとした世界の罅が。 裂け目に巻き付く蔦を指差し、 「それは、蔓薔薇と――」 言葉は、少女の影と共に掻き消えた。

2014-07-30 22:01:48
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

座り込み、再び一人きりになった世界で、滅びを待つ。 膝に頭を載せ、『その時』を待つ。 「大丈夫、待つのは得意ですから」 目を閉じ、停滞ではなく開始を待つ。 「私は――」  世界(アルデフィーダ)。

2014-07-30 22:05:05
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