二日目、昼・夜 - 空論限壊

昼は「07/22/22:00」から「07/26/22:00」まで、夜は「07/26/22:00」から「07/30/22:00」までの記録です。
0

階段

ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

荒れ狂う軌跡。二階への着地への衝撃に、男の身体が投げ落とされる。 床を転がる身体。ぼやけた視界の中で、女の姿めいた闇が、消えていくのが見えた。 ああ、夜明けが、訪れたのだ。 ,

2014-07-22 22:00:59

屋上

ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

「蓮」 アルデフィーダが教えてくれた『それ』の名を反芻し、しかし(彼女/彼)の言葉に視線を移す。 「お花? 違うよ、シズゥカは【ライハーネフ】に”ならなかったもの”」 明確な否定、彼の掌に鎮座する【蓮】は【花/ライハーネフ】ではないと。 ――灰色の空が僅かに明らんでいく。

2014-07-22 22:11:11
空論限壊 @al_coulomb

【情報開示】 ◆PC5◆ ・二日目を迎えた時、あなたは【世界のほつれのようなものに気付く。上手くすれば外の世界への道が作れるかも知れない】。

2014-07-22 22:24:28
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

「私の世界では、花は人ではなく、大地が育むのです」 振り返らずに答える。 彼女の『花』は、自分の思っているものとは違う。恐らく、ずっと広い意味だ。 ……これ以上、考えてはいけない。知ってはいけない。 出来るだけ、閉めだしながら、それでも答えてしまうのは、何故だろうか。

2014-07-22 23:20:41
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

夜明けの薄明かりに染まり始めた空を見上げる。 夜を越えて、生きていられるとは思っていなかった。 ――ぴしり、と何かが割れた気がした。 「う……、な、に……?」 頭を押さえる。風景は、何も変わっていない筈なのに。

2014-07-22 23:30:56
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

「……、違う、これは……」 異界とを繋ぐ時に感じる違和感、異物感に近いもの。 『扉』なしに繋いでいるような、何かの間違いで知らぬうちにくっついてしまったような、違和感。 白み始めた空の明かりを頼りに、周囲を見回す。 ……ここも、『異界』だというのなら。 (私は、『扉』――)

2014-07-22 23:33:56
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

綻びを扉に変え、固定化出来たなら、一つしか無いものを奪い合う事など、なくて済むのではないだろうか。 ――(でも、私は、私が、ここに居るということは、それ自体が既に、) ……誰かを殺して、辿り着いている。 命を、繋げ。廻せ。 立ち止まっている暇は無いのだから。 移動→階段

2014-07-22 23:53:21
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

僅かに頭が傾ぐ、不理解を表すように。 『人』が望んだが故に『在る』【ライハーネフ】が、何故人が育まずに大地が育むのだろうかと。 此方を向かず、されど応えてくれるアルデフィーダは何を知っているのか。 少女は首を傾げ、白み始めた空の下、立ち尽くす。

2014-07-23 00:51:58
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

【大地】の身に起きた異変に気付くことはなかった。 (彼/彼女)が未だライハーネフではないから。されど何か違和感があることには少女も気づく。 自分ではない、何かを探す彼の目線を追うように己も、淀んだ闇が払われて照らし出される屋上を見渡す。 自身の背後、一纏まりの土塊を見て逡巡。

2014-07-23 00:54:31
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

それ故か。少女は女神が『停滞』から歩み始めた事に気付くのが遅れる。 振り返れば既に手が届く距離ではなく、(彼/彼女)の後姿は階段の闇へと消えようとしていた。 少女は先とは逆に首を傾げた後、それを追って歩み出そうとする、が、一歩目でそれを止める。 視線が向く先は『蓮』を抱く青年。

2014-07-23 00:57:13
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

女神が『花』だと言って、己が【花/ライハーネフ】と認識できない、【紅蓮】の壱輪を見据える。 口の中で転がした言葉を呑み込み、その後に。 「ごめんね、分かってあげられなくて、でもね」 と彼と壱輪に体を正面向けて。 「綺麗だって思うのは嘘じゃないよ?」 これは私の気持ち、と言い残す。

2014-07-23 01:01:06
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

言えば少女は屋上を駆け出した。 僅かに湿り気を帯びた足音が屋上を駆け、階段の闇へと消えていく。 ◆移動 【屋上】 ⇒ 【階段】

2014-07-23 01:02:14

階段

ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

階段。それは、この施設に唯一存在する、螺旋階段。 棟の中心を貫く様に、一階から屋上までを繋ぐそれは、さながら捻子の様相。生と死の相剋、矛盾する背反を結び、刻み、決して離さぬ楔。 交わらぬ筈の七の運命を集わせた、一つの歪みの象徴であるならば。 ――カツン 螺旋に響く、その音は。

2014-07-23 01:20:40
ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

「……だ」 靴音が、階段に響く。一歩、一歩、覚束ないその足取り。左腕――残る唯一の腕――を手摺に這わせながら、一歩ずつ段を上がっていく。 黒い塊が、蠢いている様だった。 揺らぐ青白の『色相』さえなければ、焼死体が歩いているのと何ら違いはない。 口元。零れた血が、黒く床を染めた。

2014-07-23 01:28:48
ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

男の『目の前で者共を失った』瞳 が、頭上、高みより降りてくる二人姿を、捉えた。

2014-07-23 01:33:28
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

螺子巻く石の段を降りる。 階下での戦闘の気配は、大きな破壊の気配を最後に消えていた。 ……誰か、生き残っているだろうか。その人物は、自分を殺すのだろうか。 下階に、黒い影が揺れる。視界の端を掠めただけで認識する〈黎明〉。 初めて見るその姿は、亡者に似ていた。

2014-07-23 18:13:21
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

手摺に身体を預け、ようやく歩いている。その手摺を掴む腕も、片方しか無い。 口元からは血が溢れ、足元まで伝う。服も髪もあちこちが焼け焦げ、傷ついている。

2014-07-23 18:29:32
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

〈黎明〉と視線が合う。瞳の奥に宿る何かに気付く前に、身体が動いていた。 そう遠くない距離、螺旋越しに手を伸ばす。 崩れ落ちる、そう思ったのだ。

2014-07-23 18:29:47
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

三度通る螺旋の空間は、しかし通る度に様相を変える。 一度目は逸る気持ちを抑えきれず駆け降りた。 二度目は逸る気持ちを抑え多くの音と共に一歩一歩を踏みしめて登る。 そして三度目、空間としての機能を辛うじて残す場所を、少女は先を往く後姿を追うように降りていく。 その瞳に宿る光は儚い。

2014-07-23 19:39:45
ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

見つけた姿。互いの視線が、交錯する。 一歩。改めて踏み込んだ一歩は、聞こえていたものよりも強く、早く、そして重い。 見つけたと、そう告げる様な視線は、焼死体のごとき力尽きたものでは、決してない。 踏み込む一歩が、また一つ段を上がり――踏み外した男の身体が、眼前で崩れ落ちた。

2014-07-23 19:41:54
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

夜通しの舞踏、その間に体を休める間も数えるほども無く、今朝を迎えて尚、足を止めることはない。 少女の瞼は閉じかかっては、足が一歩を踏むと思いだしたように開かれる。 段差を降りる度に頭が前後に揺れ、両腕は力なく垂れて揺れている。 だからだろうか、前を往く女神の行動に注意が行かず。

2014-07-23 19:44:13
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

(彼/彼女)の髪に覆われた背に真正面よりぶつかり、鼻を打ちつけた。 途切れかけた意識が一時的に覚醒する。 しかしそれは身体の前面の痺れるような痛み故ではなく、(彼/彼女)を挟んで向こう。 登ること、降ることをよしとする空間で、崩れ落ち、倒れ伏した青年がいたからだ。

2014-07-23 19:47:49
1 ・・ 7 次へ