鈴木創士まとめ2 神学の休日
- ttt_ceinture
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立松和平氏が亡くなって、鬼の首でもとったように彼の小説の盗作問題をはやし立てている人たちがいるが、はしたないのでやめたほうがいい。私は当該小説を読んでいないので、個別的なことは言えないが、盗作一般については、漱石や林達夫の盗作擁護も捨てがたいが、エートル叢書第十二回配本の…
2010-02-12 11:59:49…ジャン=リュック・エニグ『剽窃の弁明』、尾河直哉訳、が最も面白いです! 帯より「『剽窃は必要である。進歩がそれを前提としている』ロートレアモン=デュカス。アナトール・フランスからサドまで、古今東西の偉大なる古典作家たちの秘密が、ここでは楽しげに暴かれる。語っているのは誰なのか?
2010-02-12 12:03:18…理想の読者はどこにいる? 炎上するアレキサンドリアの図書館の書架、ルーヴル美術館の壮大なる闇の『地獄室』を略奪せよ! くたばれ、すべてのオリジナリティー!」(現代思潮新社刊)
2010-02-12 12:05:20プルーストはもっと過激なことを言っていた。彼によれば、いくつもの時代を通じて書いているのは結局はただ「ひとりの作家」である(!) 実在するそれぞれの作家は、それぞれの時代の中の影のようなもの…(言っとくが人の書いたものをさも自分が書いたような振りしている低次元の盗作野郎は問題外)
2010-02-12 12:11:53.@sosodesumus エニグ、たしか前に読みました。デュマが集団で書いててスタジオみたいにやってたとか、ブレヒトは周りにいた弟子女性からほいほい拝借してたとか、面白い話がたくさん載ってたように思う。あと、ディドロやヴォルテールに関する話なんかもあったかな
2010-02-12 16:16:18.@yishioka たしかテルケル叢書から出てた本で、「間テクスト性からすれば瓢窃などはそもそも……、いや、つうか18-19cにはそんなん当然だったし。瓢窃騒動など、活版印刷の登場によって生まれた特殊事態にすぎん!」って感じ。
2010-02-12 16:22:04@ttt_ceinture ありがとうございます。エニグの本をわかってくれるなんてシブイなあ。とても面白い本だと僕も思っています。書きっぷりがいいし。
2010-02-12 16:28:06再び宣伝しておく(はっきり言って八年前の刊行ですが!…)エニグ『剽窃の弁明』(エートル叢書)は、ドゥボールの「転用の使用法」をはじめとした「パクリ問題」を広く古今東西の文学の問題とした洒脱で含蓄のある本です! わかったあ?
2010-02-12 16:07:03@sosodesumus 面白い逸話や事情がたくさんあったので、こういう毛色の重厚な文学史ももっと出てほしいなと思いましたよ。日本でもああいった絡み合いの執筆が随所であったんだろうな、と。
2010-02-12 16:41:32火星から帰還。アルカディア平原の岩の上で、デヴィッド・ボウイがヴァレンタインの唄を歌っていた。その横で、少年のようにも老人のようにも見える奴が空中に浮かんでいたので、名前を尋ねるとランボーだと名乗った。奴は自分の右脚を小脇に抱えていたが、空を飛べるからもう右脚はいらないと言った。
2010-02-19 10:49:02先日、「ヴァレンタイン」と書こうとして、二度も「ヴァレンタイ」と書いてしまった。「ん」が抜け落ちた。「ん」は「世界の終末」を表すらしいが、むしろ「んこ」ではないのか。私の無意識の中には「メルド」「カカ」「糞」「ババ」があって、それが一種の盲点、死角になっている。鏡には「んこ」が…
2010-02-19 10:55:51そういえば、火星で「んこ」ちゃんという人に会った。大きな目をしたその娘は砂地に寝転がってスコトゥスのブロマイドを眺めていた。「存在の一義性」ごっこをやろうということになって、俺が「神の役をするよ、動物は君がなってね」と言って、後ろを振り返ると、もう消えていた。
2010-02-19 11:00:44火星のアルカディア平原の空中に浮かんでいたアルチュールが面白いことを言っていた、「NASAが撮った火星の人影、あれ、僕だよ」。「へえ? そうだったのか、寂しそうに見えたけど」「わざとその振りしてやったのさ、そのほうが平凡な絵になるだろ、君たちはマヌケだからなあ」
2010-02-19 11:04:38そういえば前にポントルモの「十字架降下」について@lingo_coffeeさんと話したとき(1/19)、マルコ13章の「あなたたち(この場合は鑑賞者)は目を覚ましていなさい。いつ家の主人が帰ってくるのか誰も分からないのだから」を、だるまさんがころんだみたいね、と返したけど、
2010-02-19 11:10:13目が覚めるから油断するなかれの意味で、寝るなよ、寝るなよ→zzz という、ほとんどダチョウ倶楽部めいたことを考えていたが、あのだるまさんみたいなものだろうか、「存在の一義性」ごっこ。
2010-02-19 11:11:50@ttt_ceinture 面白いですよ。存在の一義性ごっこ。万物が一義性の中で言われなければならないから、すべての存在について言われることが同じ…なんというかカテゴリーにあるわけです。だからモグラになったり、乞食の王様になったり、シャボン玉になったり…
2010-02-19 11:11:12@ttt_ceinture 「存在」はすべての形式(形相)についてただひとつの「同じ」意味において言われなければならない。これがドゥンス・スコトゥスの存在の一義性遊びのスタートです。存在論のすごろくみたいなもんか?
2010-02-19 11:19:23@sosodesumus すごろく…。あがりがなさそうなすごろくですね。"ただひとつの「同じ」意味" を持ち出されるとゲームが進行しにくいことに気づきました。すべてのマスが「あがり」になってるすごろくとか、そのぐらいに。
2010-02-19 11:26:52たいていのゲームは二値的なコード使うからなあ。フロイトのいないいないばあ(Fort-Da)はだるまさんがころんだと大して変わらないし、同じだ。じゃんけんは構造主義みたいにゼロと項の兼ね合いと言っていたのは誰だったかな。柄谷だったかな。
2010-02-19 11:37:46