とある人形と修理屋の話。

修理屋の店主レルムは、ある日の人形屋で、とある人形に出会ったのでした。 修理屋【夜想曲】(@Lelm_nocturne) 人形屋トゥルー(@Doll_True) 雑誌記者(@xxxCrudeSpirit
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修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

「…よし、ぴったりだよ」遊女のような着物を着せ袴を履かせる。太腿には縫い跡が残っているが綺麗に繋がっており、足もきちんと存在していた。

2014-08-11 14:54:59
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

「というか…迎に来るって、何時くるんだあの殺人鬼野郎」人形の隣に座りながら退屈そうに時計を弄り回している。

2014-08-11 15:01:07

店主が修理をする間、街では殺人鬼が出たと噂になっていました。

修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

『やっべー、もう終わっちゃったあ…つまんないの。まあ、いいや。ほのちゃんのとこ行こっと♥』顔に大きな縫合跡ある少年が、血に染まった豪華な服を着た子供10人を背中から突起した人骨の腕のようなもので掴んでいる。子供達は皆、顔や身体を滅多刺しにされ原型が分からない子も数人いた。

2014-08-11 14:31:36
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

『というかコレ、普通に記事に取り上げられちゃうかもなあ。まあ姿見られてないだろうから大丈夫かな…多分』少年が立っている教会の屋根の上から耳を澄ませると大きな屋敷から悲鳴がきこえてくる。その音を愉快そうに面白がって笑いながらきいていた。

2014-08-11 14:36:57

そこにスクープを求めやってきた雑誌記者と鉢合わせします。

—————— @xxxCrudeSpirit

「まぁたなんかやっべーのが出たかあ? ったく、ほんとこの街は飽きさせねぇな ヒヒッ」 教会がギリギリ見えるビルの屋上、その物陰で派手な髪色の男がスコープつきのカメラを首にかけ手にしながら呟く。 傍らにいる小柄な子供は瞬きを一度もしないまま、遠くにみえる異形の少年を監視していた

2014-08-11 14:41:36
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

@xxxCrudeSpirit 『あらら、こんにちは』教会の屋根から少年が飛び降りる。顔には鬼のようなマスクをしており認識できなかった。背中のものが消えると同時に子供の死体も嫌な音をたてて落下した。

2014-08-11 14:51:20
—————— @xxxCrudeSpirit

@Lelm_nocturne 「おっと、流石化け物はお察しが早ぇ事で」 男が暢気に呟く中で、子供が黄緑の瞳を見開いたまま前に出る。その手は似つかわしいほどに大きな電動鋸が握られ、エンジンの紐を引くと騒音を立てながら動き始める。 「やあやあどーも。もしかして俺ら殺される訳か?」

2014-08-11 14:54:07
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

@xxxCrudeSpirit 『化け物なんて酷いよ、そこの物騒な女の子ちゃんだって結構な身なりだよ?ただ、暇つぶしに挨拶しようと思って♪』愛想よく笑いながら男に話しかける。

2014-08-11 14:57:52
—————— @xxxCrudeSpirit

@Lelm_nocturne 「挨拶? ヒャハハッ! おたくらの挨拶はあれだろぉ? 出会い頭に腕や足の一本もいでって半殺し通り越して8割方殺していくんだろが」 軽薄に笑い声を上げつつ、首を傾けて歯をむき出しにしながら笑いつつ相手の血腥さを指摘するように尋ねて。子供は無言のままだ

2014-08-11 15:02:38
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

@xxxCrudeSpirit 「えー…そんな下級の奴らと一緒にしないでよね、手加減なんてできないから〜殺しちゃうもの♥で、君等は何をしてるんだい?」男に挑発されるが気にしない様子でにこやかに笑っている。

2014-08-11 15:13:18
—————— @xxxCrudeSpirit

@Lelm_nocturne 「見てわっかんねぇ? スクープとってた訳。この街の連中は不幸話を食い物にしてっからな」 相変わらず歯を剥いて笑いつつ、反して全く笑っていない赤い目をしながら答え 「まぁあれだ、載せたとしても都市伝説やら未確認生物とかの類いになるだろうけどな」

2014-08-11 15:16:19
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

@xxxCrudeSpirit 「スクープねえ…じゃあ記念にコレでも撮ったらあ?信憑性は増すんじゃないかな♪」子供の死体の山一人を蹴りあげ踏みつぶす。生々しい音がしたが気にせず楽しそうにピースした。

2014-08-11 15:22:00
—————— @xxxCrudeSpirit

@Lelm_nocturne 「あい、チーズ」 気だるげな声で男は腰にある別の角張ったカメラで撮る。すぐに現像されるカメラなのか舌を出すように写真が出てきた。手裏剣のようにピッと相手の方に投げ 「んなギャグみてぇなのヤラセにしか見えねぇだろバーカ。それやるから見逃してくれよ」

2014-08-11 15:25:39
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

@xxxCrudeSpirit 「見逃すっていうか、オニーサン達殺しても面白くなさそうだから殺さないよ?あと女の子がそんなモノもってちゃいけませーん♥」男に近づき少女の手に握られた電動鋸を取り上げ素手で刃を粉砕した。

2014-08-11 15:32:02
—————— @xxxCrudeSpirit

@Lelm_nocturne 「あ」 二人の会話に意識を向けていた為にあっさり電動鋸を奪われると声を上げる。後ろにいた男が大きく舌打ちをした事でびくりと背中が揺れたがそこから動かず相手を睨んだままで 「ああそう、そんならズラかっても良いんだな? 後ろからドンは嫌だぜ?」

2014-08-11 15:35:08
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

@xxxCrudeSpirit 「そんな卑怯なことはしないよ♪じゃあ俺もサヨナラするね、バイバイ♥」再び異形の物が背中から飛びだす「うっわ…きったね、記事楽しみにしてるから〜」ヒラヒラと手を振って死体を回収し何処かへ消えた。

2014-08-11 15:40:58
—————— @xxxCrudeSpirit

@Lelm_nocturne 「ああそうかよ」 つれなく返事を返しつつぶらぶらと手を前後に揺らして追い払うような仕草で見送る。落ちたままの写真を一先ず拾い上げてポケットに入れつつ、子供の襟首を掴むと無理矢理引きずりながら二人もその場を後にした。

2014-08-11 15:42:51

その足で少年も目的地へと向かいました。

修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

『さて…たっだいまあ〜ダーリン♥』死体を掴みあげながら扉を蹴り開けて、寂れた古い教会のような建物の中に入っていった。

2014-08-11 15:45:45
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

『…あれ、誰もいなっ』少年が声をあげた瞬間に顔面に拳が入る。飛んでいく少年を穢れるように見つめ容赦なく腹に蹴りを入れた『喋るなゴミ野郎。次ダーリンなんてほざいたら生きたまま内臓全部引きずり出すからな』とはいっているが少年の腹からは既にドロリとしたものがとびでている。

2014-08-11 15:50:10
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

『オ"エッご、ごめん…ほのちゃん』ほのちゃんと呼ばれた青年は黒髪に短髪の長い前髪を後ろで結び派手な黄色の目をしている。『…で?材料はもってきたんだろうな屑』『うん…いまふっとんだけど』そういって死体の山を指さした。

2014-08-11 15:54:31
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

『チッ…まあいい。で、その人形は?』『あっ!今から…』『使えねえ野郎だな』『ごめん…でも、ひとつきいていい?』自分の腹を糸で縫いつけながら少年が尋ねた。

2014-08-11 15:57:12
修理屋【夜想曲】 @Lelm_nocturne

『儀式に必要なのって家畜だけじゃないの?子供は何に使うの?』『あ"?んなことも察せれないのか屑めが。俺の食料に決まってんだろ』そういうと子供の死体をひとつ拾い上げ首を噛み契り咀嚼した。

2014-08-11 16:00:27