性労働者運動への評価などごちゃごちゃ。

エミコヤマ @emigrl

サッツは、現時点で性産業を取り締まることには弊害が多いという考えですが、性産業が悪であるという規範は支持しています。サンデルについては、それに加え、性が売買されることで性自体が陳腐化される、という懸念もありそう。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

しかしはっきりしていることは、いまの社会における性産業を悪とする社会規範は、間違った理由で成り立っているということです。女性差別をなくすためではなく、むしろ女性の性をコントロールする一環として、そうした規範が成立している。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

リサ・ミルバンクというトランスジェンダーの女性が書いた、とてもおもしろい論文があります radtransfem.wordpress.com/2012/02/29/the… 彼女は、最近流行の「セックス肯定フェミニズム」に対抗して、「セックス否定フェミニズム」を打ち出しています。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

しかし彼女は実際に反セックスを主張するわけではありません。反ポルノ・売買春の立場にたつフェミニストと性労働者運動を支援するフェミニストは、ほんらい対立すべきでないのに、お互い父権制の一部だけしか見ていないから対立してしまっている、というのです。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

あるフェミニストは、ポルノの氾濫や性産業を見て、父権制は女性の性をモノとして消費させている、と批判します。別のフェミニストたちは、父権制は宗教や文化によって女性の性を抑圧している、と批判します。どちらが正しいのか？もちろん、どちらも正しい。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

女性の性を商品化し消費することと、女性の性を抑圧し隠蔽することは、いうまでもなくどちらも父権制による女性の支配です。父権制のこうした一見矛盾した別の柱にそれぞれ対抗するフェミニズムが生まれたのは当然でしょう。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

で、もとの話に戻すと、性労働者運動やその仲間が、性産業に対する父権制的な社会規範を批判するのは当然だし、反ポルノ派が性産業そのものが象徴する父権制的な社会規範を批判するのもまた当然です。どちらも正しいとしか言いようがない。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

そのなかでわたしが懸念するのは、社会規範をめぐる闘争は結構だけれども、現実に性産業で働いていて、生活を成り立たせている人たちが、困るようなことはやめてほしい、ということです。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

とまあ、長い話をしてしまいました。ごめんなさい。はじめからブログで書くべきだった！ @nosexwork @disca

性と自由と暴力について @whatissexxx

あなたの持論は理解しているつもりです。しかし、確実に困るというのは、性搾取で食ぶちを潰されるからですよね？それは前提として性搾取・消費は市場の上で認めざるを得ないという前提に立っていてると思います。政治状況とは、アメリカの？日本のでしょうか？@emigrl @disca

性と自由と暴力について @whatissexxx

セックスの市場化は、確実に女性性差別の極限であり、ジェンダー強化でしょう。しかも社会構造のなかで外部要因が強く、選択的自由しかない状況で「自由意志」を語るのは暴力でしかないです。さらにそれはアメリカらしい新自由主義的自己責任論に還元されやすい。@emigrl @disca

性と自由と暴力について @whatissexxx

いいえ、私は社会規範や性道徳に興味はありません。実際的に支援運動が当事者のためにはならないだけでなく、当事者の言う「自由意志」を利用・搾取しているのが「セックスワーク論」肯定のSWASHやGAPだと思いますし。@emigrl @disca 対立は社会規範がどうあるべきか

エミコヤマ @emigrl

デブラ・サッツは著書のなかで、女性の性の市場を、女性の生産能力の市場（代理母など）と比べています。この２つの市場の最も大きな違いは、少なくとも先進国においては、後者は政府がコントロール可能であることです。 @nosexwork @disca

性と自由と暴力について @whatissexxx

労働改善問題としては、サンディカリズムでしか状況を打破できないのに、それが現実的に困難であるからといって、理論や脱スティグマに終始する現状の支援の在り方に疑問を持っていて私は実際的な問題点の抽出を願っているのです。@emigrl @disca 対立は社会規範がどうあるべきか

エミコヤマ @emigrl

コントロール可能というのは、たとえば生殖テクノロジの使用は、医師免許や器具の規制などによって政府のコントロールが及びますし、法制度が（子どもの親権を生物学上の母のものとする、などで）代理母契約を認めなければ、市場そのものが成り立たない。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

それに対して、性の市場は歴史的に言っても政府のコントロールが及ばず、厳しく規制しようとするとかえって政府のコントロールから遠ざかってしまうという状況にある。この事実を前提に考えないといけません。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

問題は、わたしたちが性の市場を認めるかどうかではないのです。だって、仮に認めないと決めたところで、実効性はないんですから。どのようにすればその害を減らしていけるか、という考え方になります。 @nosexwork @disca

性と自由と暴力について @whatissexxx

しかし、家父長制度（家族主義を含む）の外部化した補完物としての長い歴史を持つ性搾取業というのは、父権的男性性欲解消システムであり、女性の性がモノ化される父権的コントロールの産物そのものであり、解放されたことにはなりません。@emigrl @disca 女性の性のコントロール

性と自由と暴力について @whatissexxx

それは興味深いです。読んで勉強してみます@emigrl @disca リサ・ミルバンクradtransfem.wordpress.com/2012/02/29/the… … 彼女は、最近流行の「セックス肯定フェミニズム」に対抗して、「セックス否定フェミニズム」を打ち出しています。 @nosexwork @disca

性と自由と暴力について @whatissexxx

確かに悲しいことです。私はだから家制度の維持と男性性の性の支配そのものを破壊・脱構築すべきであると理論上は思いながらも密室で行われるサービス内容を労働と呼ぶことの弊害を強く考えています。そのサービスの特質上、男性からの暴力から潜在的に逃げれない@emigrl @disca

エミコヤマ @emigrl

ここでいう社会規範というのは、女性差別をなくす、ということですよ？それに興味がないのですか？ @nosexwork @disca

性と自由と暴力について @whatissexxx

なるほど保守的な性道徳・性規範のことかと思いました。失礼。規範の構築よりも、優先されるべきは具体的な関係性の問題と細部のトラブルと暴力の現状だと思っているので、規範という言葉がどうも苦手です。@emigrl ここでいう社会規範というのは、女性差別をなくす、ということですよ？

エミコヤマ @emigrl

密室で行われるサービスが悪いというわけではないでしょう？弁護士事務所だってカウンセリングのオフィスだって密室です。性産業において男性の暴力が（より）許容されるとしたら、それは密室であるからではなく、それを許容する社会規範があるからです。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

GAPについては知らないのですが、SWASHの人たちとは実際に会って話をしたことがあります。彼女たちは自分たちの労働環境を改善しようと頑張っているんですよ。異論があったとしても、彼女たちを「利用・搾取」側呼ばわりするのはおかしいです。 @nosexwork @disca

エミコヤマ @emigrl

いっぽう、彼女たちの存在を利用・搾取している、性労働者でもそのほんとうの意味での支援者でもない人なら、たしかにいると思います。わたしを利用しようとする人だっているしｗ 迷惑ですね。 @nosexwork @disca