坂本龍一『戦メリ』を分析する(その10)

あの黛敏郎でも見抜けなかった謎の「シ」の謎を解け!
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It happens sometimes @ElementaryGard

「戦メリ」分析いきます。前回のぶんはここ。togetter.com/li/709360 この曲についてかつて黛敏郎(という超モテモテの現代音楽系作曲家がかつておられたのです)が「東洋音階(五音音階)でできてますね。ちょっと違うところもあるけれど」とテレビで論評。

2014-08-23 02:09:11
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youtu.be/c-2l7h__9PE 4小節目。♪ドーシソミー♪ 五音音階はド・レ・ミ・ソ・ラでできているので、「シ」が鳴るのはおかしいわけです。ところがですね、実はおかしくないのです。

2014-08-23 02:29:38
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togetter.com/li/708642 このなかで、4小節目でCメジャー調からGメジャー調への転調がこっそり起きていることを指摘しました。前者の調におけるⅥmの和音が、後者の調におけるⅥmに進行している、と。

2014-08-23 02:21:34
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旋律が♪シソミ♪と進むところ。Gメジャー調だとすると♪ミドラ♪になって、つまり五音音階の音なのです。

2014-08-23 02:22:35
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五音音階から外れる音でも、転調(それも転調とわからせない転調)の力で五音音階にとどめてしまう壮絶テクニックです。

2014-08-23 02:23:53
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さすがの黛でもこれは見抜けなかった。いえ作曲者そのひとも気が付いていないと思う。たぶん私ぐらいですこれを聞き取れたのは。

2014-08-23 02:24:51