サカタさんの連続ツイートがおもしろかったのでトゥギャった

サカタさん
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@katsumisakata

昨日、新卒採用についてクローズアップ現代で特集されていたので、タイムラインにもその類の話が流れてきていた。リツイートされてきたものに面白いものが多くてスルーしようと思ったが、少しだけツイートしよっと。

2010-11-25 10:45:12
@katsumisakata

まず、少数厳選採用だけど、別に今に始まったことじゃなくて、以前から「そういう採用も」やっていた。ただ「それ以外の採用も」やっていたので、あまり表に出なかっただけの話だ。同期だけど同期じゃないみたいな。

2010-11-25 10:46:45
@katsumisakata

会社としては「幹部になる人」「そうじゃない人」と、程度に違いはあるけれども分けていて、その延長線上で「研修にかける費用などもケタ違い」なんて「区別採用」はずっとしてきているわけで。まさに少数厳選採用。

2010-11-25 10:48:12
@katsumisakata

ただ、それでは「会社を回す」人が足りなくなるので「それ以外の人」も採用していたのだが、それすら「まー、もういらないかな」となってきたので、採用人数の絞り込み、及びハードルが上がったという構造があると。

2010-11-25 10:49:10
@katsumisakata

少数厳選採用だからといって「即戦力が欲しいというのか」という勘違いツイートが山のように流れてきていたが、そんなわけがない。会社の新人研修などを請け負う会社の人が見たら、それこそ大爆笑するだろう(笑)。

2010-11-25 10:50:45
@katsumisakata

調査などを見ると、多くの企業が考えている「仕事における一人前の定義」は、そのほとんどが「ひとりで仕事が出来るようになる」という程度だし、それは「入社後三年弱で」実現してくれればいいなと思っているのだ。

2010-11-25 10:52:31
@katsumisakata

多くの企業が考えている「即戦力」とは、仕事をする心構えや準備のようなものが、キチンと出来ている学生がほしいということに他ならない。例えば「研修をするのでこれを覚えて来て」といわれたら「やってくる」人。

2010-11-25 10:55:07
@katsumisakata

人が集まればなにか自分の役割を見つけて行動したり、教えてくれる人がいたら素直に耳を傾けることができたり、役割意識や当事者意識がもてたり、そういう資質が備わっている人をまずは見つけたいと思っているのだ。

2010-11-25 10:58:08
@katsumisakata

そんなことは当たり前じゃないのか、という気がするが、実際には内定者研修をしても「なにもやってきていない」なんて学生は少なくない。そして「こんなことやっても意味があるんですか」といって、なにもしないと。

2010-11-25 10:55:53
@katsumisakata

会社のためになにかするなんて絶対に嫌だ、自分の成長にしか興味がない、なんて就活生を企業が欲しがるわけがない。のですが、その意味がよくわからない就活生も多い。社畜になれというのですか、とか言われ(苦笑)

2010-11-25 11:05:10
@katsumisakata

要は「会社はなんのために存在するのか」そして「組織に属するというのはどういうことなのか」という意識を持たない就活生が、とても多いのだ。そういう人は袋小路に入ってしまい、最後まで出られなくなってしまう。

2010-11-25 11:07:09
@katsumisakata

なんだ、それって表面上取り繕えってことなのか、という「本質を捉えられない」苦情もあるだろう。そんなに「自分らしさ」にこだわり「自分の思うまま」に働きたかったら、それはもう自分で起業したらいいという話。

2010-11-25 11:11:59
@katsumisakata

「そんななんでも揃っていて、自分のことを好きっていってくれる人を求めたらバカって言われるけど、企業はどうしてバカっていわれないんだ」ってツイートが飛んでいたが、それこそ「バカなんじゃないか」と(笑)。

2010-11-25 11:14:02
@katsumisakata

例えば、海外進出していますよ、という会社があったとして「英語が必要です」と言われることに、何の不思議もないだろう。薬品の開発をしているので「薬学的な知識が不可欠です」と求められるのも当然だと思うけど。

2010-11-25 11:15:23
@katsumisakata

人と接することが多いのでコミュニケーション能力がある人がいいです、とか、商品を売り込む仕事なのでプレゼンテーション能力がある人がいいですね、と企業が望むことって、よく考えたら大して不思議な話ではない。

2010-11-25 11:18:00
@katsumisakata

学生にそんなことを求めるな、という声が聞こえてきそうだが、一連のツイートの最初にした「そういうことを求めない層も今まで採っていたけど、もう採らなくなりつつあります」という構造の変化を忘れてはならない。

2010-11-25 11:20:37
@katsumisakata

このあたりの話は、もっとたくさん言いたいことがあるんだけど、まあ、リアルで話したほうがいいだろうから、今晩の「イマドキの新卒採用やら人事戦略やら上司やらを考えると称したタダの飲み会(006)」にてね。

2010-11-25 11:26:43
@katsumisakata

ただし、これだってかつては「大学のレベル別に求人情報が提供され、それに合わせて就活スケジュールが設定されていた」昔の就活と比べると、いまの就活生は「かなり大変になった」と同情の余地はあると思うけどね。

2010-11-25 11:29:45
@katsumisakata

ふた昔あたり前の就活生は、言い方は悪いが「入れない企業の情報」には「アクセスすら」できなかったのだ。逆にアクセスできるということは「選考の遡上には載れる」ことを意味していた部分もあると。嫌な話だけど。

2010-11-25 11:33:28
@katsumisakata

あと、大学生の内定率の低下や就職できない人が増えている現実について、もう少し整理しておくと、やっぱり「名ばかり大学生」の存在が大きいよね。要は「人口が減っているのに大学生は増えている」って構造の歪み。

2010-11-25 11:28:24
@katsumisakata

かつては、超大企業、大企業、地方の有力企業、地方の小企業、という順番で就活戦線に登場していた。学校のレベル(まあ簡単に言うと偏差値ランク別ね)に合わせて、企業情報も「差別」されていたと。ずいぶん昔話。

2010-11-25 11:31:46
@katsumisakata

なので、大手企業と有力大学の学生は早い時期に就活を終えてしまう。逆に、まだ一般的な大学や、今でいう名ばかり大学の学生は、そのあとでゆっくり「自分を欲しいと思ってくれる」企業と接点を持つことができたと。

2010-11-25 11:35:44
@katsumisakata

小さな企業も大手企業と「無理に競合する」必要がないので、人柄をゆっくり見たり、意気込みだけを買って、なんて採用もできたと。いわゆる牧歌的な時代。ただ、そのスタイルは「機会均等ではない」と非難されたと。

2010-11-25 11:37:38
@katsumisakata

で、企業も学生も段階別に就活戦線に登場しなくなり、すべてが一斉に就活始めてしまったことで、就活がさらにややこしくなっしまったのが今、というわけで。大きな問題は二つで、まずは「就活疲れ」が起きてしまう。

2010-11-25 11:39:45
@katsumisakata

要は「まだ市場に出てきてはいけない就活生」が、その学生では「まず入れない企業」を受け続けて、落とされ続けた結果「もう就活いいや」という風になってしまったと。自分が受け入れられないと傷つき、疲れ果てる。

2010-11-25 11:41:16