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後藤寿庵
@juangotoh
そういえばiPhone6が60fps動画撮影に対応したとか、Youtubeが60fps動画に対応したとかいう話から思ったことだけど、随分昔から映画は24fpsで「動きがぎこちない」とか思う人はあんましいなかったんだよね。
2014-10-04 14:31:47
後藤寿庵
@juangotoh
でも人形アニメだといくら頑張って丁寧に作ってもカクカクしてしまうよね。あれはつまり「ぶれ」がないからなんだけど。それでゴーモーションという、ブレをつくりながら人形アニメする技法が登場したりするわけだけど、あまりに手間がかかるので普及しなかった。
2014-10-04 14:33:38
後藤寿庵
@juangotoh
まあつまり、普通に映画のフィルムで撮ってると、動いてるものはブレブレにぶれてるわけ。フィルムは基本あんまし感度高くないんで、フレームごとのシャッター開いてる時間が長かった。なので「動いている途中の軌跡」が写る。次のコマで「そのその続きの軌跡」が写る。これを連続で見るとなめらかに
2014-10-04 14:35:58
後藤寿庵
@juangotoh
最近のビデオカメラで日中撮影すると、ストロボ効果っていって、動いてる部分もほとんどぶれずにかっきり写っちゃうんだよね。イメージセンサの感度も高いし
2014-10-04 14:36:58
後藤寿庵
@juangotoh
そこで「ブレが少なければフレームレートを上げれば」綺麗になるわけですな。もともとブレを描かない手描きアニメで8fpsや12fpsのリミテッド作画より24fpsがなめらかに見えるのといっしょ
2014-10-04 14:39:27
後藤寿庵
@juangotoh
ところで、劇場映画でも近年、デジタル上映設備が普及してきたこともあり、高fps化の動きがあるけど、1980年代に映画を60fps化しようとした男がいた。アナログで。
2014-10-04 14:42:22
後藤寿庵
@juangotoh
まあ、24fpsの映画もぶれてるから滑らかに動いて見えるといっても、それはごまかしで、理想を言うなら「全くブレない無限fps」が理想なわけだよね。
2014-10-04 14:43:17
後藤寿庵
@juangotoh
2001年宇宙の旅で特撮を担当した、ダグラス・トランブル。ディスカバリー号の模型をパンフォーカスで撮影するために、究極まで絞ったカメラで1コマ１分とかかけて撮影した男である。彼が画質にこだわった結果たどり着いた答えは「70mmフィルムで秒間60コマ撮影」なんである。
2014-10-04 14:46:43
後藤寿庵
@juangotoh
フィルムは銀塩粒子がランダムに並んでるので、どうしてもざらざらした粒子が感がでてしまう。これを極限まで抑えるため、70mmという、かつてスペクタクル映画で使われた大判フィルムを使い、24コマの時代に60コマで超なめらかに写す。これをショウスキャンというのだけど、
2014-10-04 14:49:24
後藤寿庵
@juangotoh
あたりまえだけど高価な70mmフィルムを、通常の2.5倍消費するうえに専用映写設備が必要なショウスキャンは、全く主流にはならず、博物館とかイベント会場等で限定的に上映されるにとどまった。日本ではつくば万博において上映されたらしい。
2014-10-04 14:52:09
後藤寿庵
@juangotoh
そういうわけで、最近の60fps動画に興味をもった人は、特撮史の中で相当重要人物なのに微妙に中間な感じで忘れられかけてる気がする、ダグラス・トランブルのことを思い出して下さい。
2014-10-04 14:59:49
後藤寿庵
@juangotoh
ちなみにスター・ウォーズの特撮を担当し、ILMの初代トップだった（そして仕事遅すぎってルーカスにクビにされた）ジョン・ダイクストラはダグラス・トランブルの弟子です。
2014-10-04 15:02:45
ふーらいぼー
@Whoraibow
@juangotoh ダグラス・トランブルの名前を久しぶりに見ましたが、本当にどこへ行かれてしまったのか……。今の氏の最新映像は、アメリカでしか見られないんですね。
2014-10-04 15:03:43