日本の自然放射線地図:実測と推定
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中国地方の環境放射線レベルは、岩石の組成の違いがあるけぇ東北よりも元々高いんよ。じゃけぇ、こんなもんよといいよぉるわけよ。
2013-03-27 00:24:47広島大学で物理学会が開催されるけぇ、広島市内に泊まっとるんじゃけど、西日本の環境放射線量を測るために測定器を持ってきたんでホテルの部屋で測ってみた。まぁこんなもんで問題ないレベルじゃのぅ。 pic.twitter.com/pxthZEfwwh
2013-03-27 07:44:11広大のキャンパス内の線量率はこんなもんじゃった。 pic.twitter.com/617Dn30rYN
2013-03-27 08:51:28広島大学の東広島キャンパスは、先ほどの日本地質学会のページにある見積もりでは、0.0907-0.109 μGy/h になります。
2013-03-27 09:22:23参考2:自然放射線地図と個人線量の管理
年間被曝限度は自然放射線に対する上積み分であって、自然放射線量込みではない。ガラスバッジや個人線量計の測定値を見る時には、表示値が自然放射線量込みになっていることを知り、自然放射線のバックグラウンド分がいくらでそれに対する上積み分がどれだけか、両方把握しておく必要がある。
2014-10-11 16:07:21厄介なことに、ガラスバッジの測定値から自然放射線分としてどれだけを差し引くかの処理は、ガラスバッジのメーカー毎に違うのが現状。千代田テクノルは研究所を置いている茨城県大洗町の自然放射線の値(たぶん日本全体の中間値に近いからかもbit.ly/1yYiHrS )を使用
2014-10-11 16:19:27千代田テクノルは実際にはガラスバッジの表示値から(自社の研究所がある茨城県大洗町の)自然放射線分として年間0.54 mSv(ガラスバッジで測定する量は1 cm線量当量で放射線防護の基準となる実効線量より大きい)を差し引いて報告bit.ly/1yYkoWe
2014-10-11 16:37:18長瀬ランダウアのクイクセルバッジの場合、自然放射線分として郡山市では0.07µSv/h(年に約0.6mSv)を差し引きbit.ly/1yYl3XP (2012年11月7日-2013年1月15日の70日分が0.13 mSvhttp://bit.ly/1yYlhOy)
2014-10-11 16:46:36千代田テクノルのガラスバッジは研究所のある大洗町での測定値を環境放射線のバックグラウンドとして一律に差し引いているのに対し、長瀬ランダウアのクイクセルバッジは使用地域の人工放射線源のない室内に設置したコントロールバッジの測定値を差し引いている(続く)
2014-10-13 10:46:27(続き)長瀬ランダウアのクイクセルバッジのコントロールバッジの測定値を地図表示した実測自然放射線地図 twitpic.com/ecoz9a 2001年8月-2002年7月測定。都道府県単位で平均。全国平均0.9(以下mSv/年)、最大は石川県1.16、最小は沖縄県0.59
2014-10-13 10:59:28(↑上の地図は2001年8月-2002年7月の1年間に得られた測定値を都道府県単位で平均してから表示していますが、平均をとる前の測定値の地図も作ってほしかった。論文本文によれば、この地図を作るために197,044件の測定値を使用したとありますが、これは197,044人分の測定値を意味するのかどうかは判然としません。なお論文の序論によれば、長瀬ランダウアは全国で約170,000人にクイクセルバッジを使った個人線量測定サービスを提供しているとあります)
(蛇足。前ツイートの図の出典はこの英語論文bit.ly/16fkCum もとは筆頭著者(長瀬ランダウアの社員)が近畿大学に提出した日本語学位論文bit.ly/1z2LawD )
2014-10-13 11:12:49(↑まとめ主が上の論文を知るきっかけになったこちらのまとめも、お手すきの時にぜひご一読いただければ幸いです↓)
ガラスバッジの場合、測定期間が終わるまで測定値がわからないのはデメリットだが、自然放射線分としてどれだけ引いているかはメーカーに問い合わせればわかる。電子式個人線量計の場合は好きな時に自由に表示値を読み取れるのはいいが、自然放射線の差し引き処理は自分で値を調べてしなければならない
2014-10-11 16:50:39個人線量計の貸出しをしている自治体の中で、借り手に表示値が自然放射線込みであることを説明し、自然放射線分としてどれだけ差し引けばいいかをきちんと伝えている所が果たしてどれだけあるのだろうか。
2014-10-11 16:52:55日本地質学会の自然放射線地図(大地由来の自然放射線を鉱物の土壌濃度から推定)bit.ly/hvuBcj が便利だったのは、地図で読み取った大地由来分(空気吸収線量率、nGy/h)に宇宙線由来分として0.33 mSv/年を足せばそこの自然放射線量が推定できたから
2014-10-11 17:04:15しかし地質学会の自然放射線地図bit.ly/hvuBcj は場所によっては必ずしも実測と一致しない。今後は実測に基づく自然放射線地図(一例がこの論文bit.ly/1rWk3LP の5ページ目。地質学会は岐阜を過大評価しているのがわかる)を使うべし
2014-10-11 17:11:59