#snf_pm

2010/11/27 鈴鹿市日本語教育フォーラム<午後の部>
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土井佳彦 @doiyoshihiko

午後イチは、鈴鹿市教育長より基調報告「鈴鹿市における外国人児童生徒の教育について~日本語教育支援システムの構築~」 #snf

2010-11-27 13:04:23
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:インターネットの普及により世界中の情報が同時に入手・発信できるようになり、日本企業の海外現地法人は17,000社を越え、世界中では2億人を超える「移民」が生まれている。 http://bit.ly/g2ofM4 #snf

2010-11-27 13:07:41
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:今後ますます国境を超えた人の移動がすすみ、今まで以上に多様な人々が社会を形成するようになる。外国人集住都市だけでなく、1,800近くあるすべての自治体で、多様な背景をもった人との共生が重要になる。 #snf

2010-11-27 13:09:56
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:そうした社会の将来を担う子どもたちに、わたしたちはどのような力をつけていくのか。まず、人権感覚の未熟さや相手への理解不足から生まれる摩擦や争いをなくし、多文化共生社会の実現を目指す教育が必要だ。 #snf

2010-11-27 13:11:50
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:次に、国と国を移動する子どもが増加する中で、確かな学力の定着を保障し、21世紀の国際社会を生きる力を育てることが必要だ。 #snf

2010-11-27 13:13:07
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:鈴鹿市でも、外国人児童生徒が急増しはじめたころは、指導者不足、指導方法の未確立等、さまざまな課題が浮かび上がった。とりわけ、子ども一人ひとりの能力を把握できないことが、指導にあたるうえで大きな壁となっていた。 #snf

2010-11-27 13:15:29
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:そこで、まず市の第5次総合計画に、外国人児童生徒の適応指導と多文化共生の推進を盛り込むことで、関係者が一丸となって取り組める土台をつくってもらった。そして、早稲田大学との連携により全市的な教育支援システムづくりがはじまった。 #snf

2010-11-27 13:17:41
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:こうした取り組みの中で、市内40校の小中学校のうち、16校に国際学級を設置し、その地域の子どもがその地域の学校で適応指導を受けられるようになった。加配教員やバイリンガルの指導助手を配置し、その他の学校にはバイリンガルの巡回指導員を派遣している。 #snf

2010-11-27 13:21:35
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:こうして創り上げた鈴鹿市日本語教育支援システムのねらいは、すべての外国人児童生徒が、どの学校に在籍しても、一定水準の日本語指導が受けられるようになることにある。そしてこの構築に教育委員会全体で取り組むことを重視している。 #snf

2010-11-27 13:24:23
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:その一つとして、月に1回程度、JSL担当教員による日本語教育担当者ネットワーク会議を開催し、JSLバンドスケールの活用・判定方法について勉強したり、教材開発を行ったり、さまざまな情報交換をしたりしている。 #snf

2010-11-27 13:26:43
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:また、国際学級をおく16校では、国際教室運営会議を学期に1回程度開催したり、保護者を含めた実態把握に努めている。こうしたさまざまな取り組みから教育支援システムが成っている。 #snf

2010-11-27 13:29:52
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:それでも、すべてがうまくいっているかと言えばそんなわけはない。だからこそ、こうしてフォーラムを開き、みなさんとノウハウを共有し、さまざまな地域で取り組みを進め、教育環境改善に努めていきたい。 #snf

2010-11-27 13:34:15
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:教育支援システムの成果その1.JSLバンドスケールを活用したことで、多くの教師が一人ひとりの子どもをさまざまな視点から見ることができるようになり、そうしたことの重要性について共通認識をもつようになった。 #snf

2010-11-27 13:39:05
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:成果その2.教育委員会の方針が各学校に浸透し、JSL教員を中心とした推進体制の整備が進み、リライト教材を活用した日本語指導の水準が上がるなど、循環型の支援システムが機能するようになった。 #snf

2010-11-27 13:40:46
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:成果その3.バンドスケールにより経年調査によるデータの蓄積ができ、教育委員会でも日本語能力の実態把握ができ、転出先の学校にデータを提供することで引継ぎによる円滑な受入れとその後の日本語指導が可能となった。 #snf

2010-11-27 13:42:43
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:成果その4.バンドスケールの結果から、日本語レベルに合わせた小集団指導の実施が可能となり、子どもに合わせて日本語指導時間数を増やしたり、子ども同士の学び合いが促進されたりして、結果的に学習意欲も向上し、日本語習得にもつながった。 #snf

2010-11-27 13:44:41
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:成果その5.一人ひとりの子どもへの複眼的評価やリライト教材の開発・活用を通じて、外国人児童生徒だけでなく、「すべての子どもにとってわかる授業」づくりが促進された。 #snf

2010-11-27 13:46:32
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:今後に向けて1.平成23年度からの10年間、「鈴鹿市教育振興基本計画」の重要施策の一つに<日本語教育支援システムの構築と効果的な運用を中心とした多文化共生教育の推進事業>を位置づけた。 #snf

2010-11-27 13:48:08
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:2.継続的な人的配置が必要なため、市だけでなく県や国の支援もいただきながら、日本語教育コーディネーターによる指導助言の体制づくりに取り組んでいきたい。 #snf

2010-11-27 13:49:15
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:3.より効果的な日本語能力の把握に努めるよう、バンドスケールの子どもの姿をより捉えやすい観点へと改善していくことが必要。文部科学省が開発を進めている判定方法とのすりあわせも含めて、より効果的・効率的な能力把握と指導のあり方を考えていきたい。 #snf

2010-11-27 13:51:17
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:4.同じ出版社の教材を使っている他地域とも連携して、リライト教材の開発・活用を進めていきたい。これには著作権法上の手続きや財政面での課題解決にむけた検討も必要。 #snf

2010-11-27 13:53:14
土井佳彦 @doiyoshihiko

教育長:さいごに、21世紀の教育は「人権教育」だと言われて久しい。外国人児童生徒の学力保障を含めて、市教委としての明確なビジョンをもって、一歩一歩取り組みを進めていきたい。すべての子どもの学力保障と教育の充実がわたしたちの仕事。以上。 #snf

2010-11-27 13:55:00
土井佳彦 @doiyoshihiko

鈴鹿市日本語教育フォーラム<午後の部2>パネルディスカッション「確かな学力を育む日本語指導」コーディネーターは早稲田大学の川上教授。パネリストには同大学の池上教授、文科省初等中等教育局国際教育課長、三重県教委、市立小学校教諭、NPO代表の5名です。 #snf

2010-11-27 14:03:03
土井佳彦 @doiyoshihiko

川上:学力保障を考えるうえで重要なのは「学ぶ進路」の視点。単に進学するということではなく、確実に学力を身につけて、次のステップに進める教育環境をつくるということ。 #snf

2010-11-27 14:04:25
土井佳彦 @doiyoshihiko

川上:それと、「外国人児童生徒への日本語指導」から、「すべての子どものことばの教育」をどうデザインしていくか、を考えていかなければならないということ。 #snf

2010-11-27 14:05:56