肉じゃが という名称ひとつとってもいつからという記憶はあいまいです

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まんりき @manriki

@issengorin 私の子供の頃はまだ肉じゃがの名前が普及してなかったのでごった煮とかすき焼きみたいなもんとかすごく適当な呼び方をしていました。しかし折角スコットランド料理と対比するのに日本料理の歴史に暗いのはいただけませんね。

2014-10-11 09:36:34
ryo @issengorin

@manriki 日本近代料理史はアカデミックな手続きを踏まえた研究が進んでいないので、意外と基礎知識が確定・普及していないところはあるかもしれません。その結果昨年度の朝ドラで大惨事になったわけですが(苦笑

2014-10-11 09:39:59
ryo @issengorin

@manriki 本当に料理史を踏まえていたら、戦前の日常食ベースで「豊かな食文化」を描くようなドラマなんて企画しません(苦笑

2014-10-11 09:53:35
北大路公子 @kemedine

それにしても明治生まれの住吉酒造一家は「エプロン」だの「肉じゃが」だのハイカラな言葉を遣いなさる。昭和ギリギリひとけた生まれのうちの父でさえ「肉じゃが」とは言わん気がするぞ。

2014-10-11 09:53:58
ryo @issengorin

意外と「自分の子どもの頃は言わなかった」「ウチの親は言わない」という声が多いということは、今日の肉じゃが発言はNHKが本来想定する時代考証の目的に照らして地雷踏んだ感強いな。こういう「当時を知る人からのクレーム」の回避が最重要目的なのに。

2014-10-11 09:57:17
ryo @issengorin

場合によっては記憶の上書きで「昔は違ったということを忘れている」ケースも多いのは学術的な「記憶論」や歴史認識論では共通認識だが、肉じゃがの場合はどうやら記憶の上書きがされていない人が多い模様。

2014-10-11 10:00:10
ryo @issengorin

偕行文庫で、肉じゃがの「異説」の参考文献とされる書籍を確認したころ、史料的に「肉じゃが」が明確に現れるのが1974年であり、名称が生まれたのはそれ以前(ニュアンスからして戦前までは遡らない模様)とのこと。つまり、この本を参照して戦前に「肉じゃが」名称が存在したと記す(続く

2014-10-11 10:42:50
ryo @issengorin

ネット上の記述は誤読ということになる。なお、同書によれば、そもそも明治時代には「馬鈴薯」というのが一般的で、「じゃがいも」もしくは山の手言葉の「おじゃが」が一般化したのは昭和期であるという。であれば「じゃがいも」を略した肉じゃがなる言葉は生まれようがない。

2014-10-11 10:45:03
ryo @issengorin

ちなみに、今回調べた肉じゃが史の本はこれ。よく見たら、海軍料理研究の第一人者の著作だった。そんな人が肉じゃが史の基本を間違うはずないよなぁ。 amazon.co.jp/gp/aw/d/476982…

2014-10-11 10:48:20