さて、夜勤前の視聴感想。Vガンダムに代わりまして宇宙の騎士テッカマンについて少し。さわりの第1話から。 pic.twitter.com/Tg3be6hj2J
2014-11-06 15:56:16テッカマンシリーズを今月ぐらいにでもという事で無印から見る事にする。ブレードの方も無論直ぐ見るようにはしたい所ではある。無印は2年前に一度視聴していた訳だがその時はロボアニメ関係に加えていなかったので改めてそのスタンスで少し。
2014-11-06 15:57:21第1話ではテッカマンのヒーロー性をアピールしたり、世界観の説明と言った事情もあって独自の色は薄めだが、この作品の珍しい点として”地球がもう滅ぶ”という事について堂々と触れている所ではないかとも思う。
2014-11-06 15:58:22ここについては、当時オカルトブームだったりUFOブームだったりする事もあるのだが、同じ宇宙ものだった「宇宙戦艦ヤマト」でも”地球滅亡まであと1年”と言及されている。ただヤマトの場合は地球を滅亡から救うという目的だが、こっちでは地球再生計画は失敗したという事が言及されている。
2014-11-06 16:00:49だから3年以内に滅ぶ地球に対して、はやく移住しなければいけない件が述べられているが、当時地球が滅ぶ事は避けようがないとの事を堂々と言及してしまう点は珍しい。
2014-11-06 16:01:51これも公害や科学の発展とからめられて言及されている。「新造人間キャシャーン」でもアンドロ軍団が元々公害を地球から除去する目的があったが、ここら辺キャシャーンの延長線上かもしれない。監督も同じ笹川氏ではある。
2014-11-06 16:02:51偶然かもしれないが、公害駆除の目的で開発されたブライキング・ボス役だった故・内海賢二さんがテッカマンでは滅亡寸前の地球の為新天地を探す天地局長役を演じられているのは何かの偶然だろうか。
2014-11-06 16:03:44そして、テッカマンについて。テッカマンは過去のタツノコヒーローと違い顔を全て仮面で覆っており、テッカマンも台詞はあまり喋らず叫び声だけであると随分差別化がされている。 pic.twitter.com/fEZEqYWLtS
2014-11-06 16:06:06ここら辺、城二が憎い宇宙人を叩きのめしてやる!とのキャラもあるが、変身シーンの苛烈な痛さと共に、憎しみと痛みを鉄仮面に宿して黙々と宇宙人を叩きのめす復讐者というイメージも見えてくる。 pic.twitter.com/7vAwodVmJN
2014-11-06 16:07:10こういうキャラクターだと、テッカマンのイメージカラー、白より黒の方が似合いそうな気がするが、彼の戦いからはヒーローと言うよりも復讐者という色合いが出ている。太陽の勇者というよりも太陽の復讐者だろうか。
2014-11-06 16:08:19そして、1話からワルダスターの謎を知っていそうな男としてアンドロ―梅田のキャラクターがかなり強調されている。城二のペガスは地球人の科学の結晶との言葉に対して、その科学が地球を滅ぼすとの発言は如何にも彼らしい。 pic.twitter.com/WuGhgdRiwf
2014-11-06 16:09:36この時はまだアンドロ―の目的や正体は明確ではないが、アースノイド城二に対して、地球の科学が汚染を招くといった俯瞰的な物の見方、打倒スペースノイドに対して、彼の父はワルダスターに殺されたと教えるといった宇宙人すべてが敵ではないと言わせる配慮が印象的か。
2014-11-06 16:11:06彼もワルダスターの打倒には力を貸すスタンスだが、この時点で直情的クールといった性格面だけでなく、目的は同じだが守るべき物や相手の見定めは異なる関係が出ている。志は同じだが裏表一体のような関係か。
2014-11-06 16:12:17そしてテッカマンの戦闘シーンだが、宇宙空間で戦うヒーローとして表現にこだわっている様子が見受けられる。無重力の空間だけあってテッカマンが飛ぶ際の動きは実にゆるやかな動きで見せられている。
2014-11-06 16:14:38この落ちながら戦う宜しくの一連の流れが捨てがたい。激しい速度ではなく、幻想的にもおもえる空間をバックに宇宙で戦うヒーローの特徴を映像で表現するような姿勢が顕著 pic.twitter.com/DT8a2hfBcl
2014-11-06 16:15:42あと、敵メカの爆発シーンもピンク色の蒸気と共に消滅していく演出がなされており、宇宙空間の戦闘に独特な幻想感を添える。当時では珍しいタイプの爆発表現だろうか。宇宙人のメカらしい。 pic.twitter.com/lNCHElB3PM
2014-11-06 16:16:56おまけ。第1話でブルーアース号の宇宙食が登場するがこのサンドイッチは特別宇宙食っぽくない。第1話の城二はひろみをちゃん付けで呼ぶこともあるが子供っぽい描写が多い。 pic.twitter.com/OgCoXKkCo5
2014-11-06 16:17:46シリアスなシーンなのに、後ろの人のせいで集中できない(笑) pic.twitter.com/3p28UrCjUM
2014-11-06 16:18:32といった所だろうか。とりあえず1話は地球が滅ぶ避けようがない事実、無表情な鉄仮面で復讐の為に戦うテッカマンの描写、宇宙空間で戦う表現の工夫が印象的だ。スペースナイツの歌は歌い出しにこの作品の暗い面が添えられている。
2014-11-06 16:20:05テッカマン序盤において顕著なのは城二とアンドローの和解したかのようなしていないかのような人間関係の描写についてかとも。
2014-11-15 21:09:23この時期については宇宙人憎しで戦っている城二と宇宙人の立ち位置であるアンドローとの間で確執がまだ濃い。お互いが戦いの中で実力を認めあったかと思えば、次回でアンドローが裏切った云々で確執が生じ、そんでもってまたいつの間にか収まっていく。
2014-11-15 21:10:34この辺りの関係の描写については結構富野アニメっぽい(ただテッカマンに富野監督は不参加)。富野作品の根底に流れるタツノコイズムのようなものを感じられる要素だとは思う。
2014-11-15 21:11:34そんでもって城二は宇宙人に親を殺されたと思い込んでいる件から宇宙人に対しては基本敵とのスタンスで行動するのだが……正直城二よりも周囲の人の方がはるかに大人だ。
2014-11-15 21:12:17