男装の女性兵士とオーストリア・ハンガリー帝国軍の軍服のはなし

しゅにっつぇる （和名：揚げたビーフ） @schnitzel_san

HGM本日の目玉は特別展『第一次大戦下の女性たち』のガイドツアー。実は墺洪帝国軍にも、男装女性兵士がいたのです。確か石井達朗さんの『男装論』の中にもロシアやイギリスの男装女性兵についての記述があったように覚えてますが…。 twitpic.com/cc71mb

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ちなみに、オーストリア軍事史における「女性兵士」の歴史は、オーストリア軍のHPにまとめられています。Savsあたりは今だからこそドラマや映画にしてくれてもいいじゃないかと思う。っていうかわたしが見たい。goo.gl/zacR6K

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わたしが以前『男装の女性兵士とオーストリア・ハンガリー帝国軍の軍服のはなし』（togetter.com/li/745662）でご紹介した墺洪軍の男装女性兵士ヴィクトリア・サヴス（1899-1979）の伝記本が出たので早速入手。 pic.twitter.com/z2ZBOqOsPW

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男性名ヴィクター・サヴスと偽って入隊して第一次世界大戦に参戦した彼女ですが、戦後はその愛国心がNSへの接近につながり、結局は熱心な党員となってゆく…という残念な流れをもつ個人史でもあります。いずれにしてもドラマや映画にしたら良いのに…と思っているテーマです。

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ロシア・コサックの少女兵Marina Yurlova (1900-1984) はarteの第一次世界大戦ドキュメントドラマ『14』の主要登場人物のひとりとして描かれていたし、有名だけれど。goo.gl/S1Pgzu

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女性で騎兵、というと、ナポレオニックですがこれ。実家にあったか、あるいは図書館で借りて読んだのか記憶が無いが、再読したいなあ。『女騎兵の手記』ナジェージダ・A. ドゥーロワ (1990) goo.gl/V5TZAy

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…で、そこから連想するのが岸田恋さんの『槍騎兵マリア』(1985)。これもナポレオニックの男装騎兵でした。単行本化されていないのになんで読んだことがあるかというと、それはもちろん連載誌を読んでいたからです、はい。あれも実家に残っているかどうか怪しい。惜しいことをした。

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男装女性兵士について日本語でまとめられている本といえば、石井達朗さんの『男装論』(1994) が読みやすいかも。これも絶版だろうが、図書館にはあるのでは。amazon.co.jp/%E7%94%B7%E8%A…

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あっこれでは古本で手に入れられる可能性が下がってしまう…俺のバカバカバカ…orz

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ああもう破れかぶれです。オーストリア・ハンガリー帝国軍で男装女性兵士を見たければ、みなさんこの映画を見ればいいんですよ。『Kaiserjäger』(1956) 彼女が着ているのはKadettenschuleの制服です。 pic.twitter.com/R0p9Ui3A5P

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みなさん男装女性兵好きすぎです…それは単に「かわいいほうがいい」からなのか、それとも他の理由からなのか。反応してくださった方の中のどれくらいの率が男性で、どれくらいが女性なのか、考え始めると夜も眠れません。こちらはまだ夕飯前の時間帯ですが。

しゅにっつぇる （和名：揚げたビーフ） @schnitzel_san

昨日のオーストリア映画『Kaiserjäger』(1956) がえらくリツイートされてるんだけれど、これ、日本未公開作品なのです。すでに公開後50年過ぎてますから、文字放送字幕が手に入ればわたしが字幕作ってもいいけど、この時代のオーストリア映画は、第二次大戦期ドイツに併合されて…

しゅにっつぇる （和名：揚げたビーフ） @schnitzel_san

.@schnitzel_san …国としてのアイデンティティをめちゃくちゃにされた後で「でもこの国には古き良き時代=オーストリア・ハンガリー帝国時代があった」という神話を作り、それを杖として再び立ち上がろうとしたものなので、まったく批判精神のないKuK万歳脳天気オペレッタです。…

しゅにっつぇる （和名：揚げたビーフ） @schnitzel_san

.@schnitzel_san …そういう前提を理解して見ないと、退屈極まりないキッチュな映画…で終わってしまいます。ちなみに超有名なロミー・シュナイダーの『シシィ』三部作もこの時代の流れに沿って作られた「KuK神話」作品だということは言わずもがなです。

しゅにっつぇる （和名：揚げたビーフ） @schnitzel_san

…作ってもいいけど、ってコイツ何様だよ(^_^;)

しゅにっつぇる （和名：揚げたビーフ） @schnitzel_san

オーストリア・ハンガリー帝国軍の制服の美しさを指摘する声があちこちから聞こえてきて嬉しい限り…同じドイツ語を喋っているからといって、みんなピッケルハウベだと一絡げにしてほしくないです、と控え目に言ってみる。ちなみにこの映画の主人公は一応歩兵カデットの制服です。騎兵じゃないです。

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オーストリア・ハンガリー帝国軍騎兵科の生徒がどんな制服かというと、先程の歩兵のものと違い肋骨付きです。これは『ラデツキー行進曲』のトロッタ君。年齢的にアカデミーの生徒のはずなのでカデットではありませんが、金色じゃなくて黄色の肋骨です。 pic.twitter.com/lmnObvxQke

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しゅにっつぇる （和名：揚げたビーフ） @schnitzel_san

全身写っているものがあるかなと思ったのですが、トロッタ君の生徒時代のシーンがもともと少ない上、すぐ脱いじゃいますからね…（笑）さらにGernot Rollのカメラワークは全体的にソフトフォーカスなので鮮明ではありませんが、映画としてはすばらしい映像美の作品です。