- kj8mousooo
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35 『ただいまぁ…』 ぼそっと帰って来た彼。 手に持ってたものは、 「何それ…」 『ん…?これ?……えっちぃやろ?』 紐パン… 「もはやパンツじゃないよ…」 何も隠せない。 『履いて来て…』 「嫌だよ…そんなの…」 彼は近づいて何かを取り出した。
2014-10-06 05:02:4536 小さな刃物… 首元にその先を当てられて 『…殺されたいの?』 鳥肌が立った。 「…っ!」 『言うとくけど…淋しいって身体のことやで?』 「…そういうこと?」 なんで少しがっかりしてるんだろ。 pic.twitter.com/7kzbkBds2U
2014-10-06 05:02:5037 脅されながらもそれに着替えて、 バスタオルを羽織る。 『…美味しそう。』 壁に寄せられて、キスされながら はたりとバスタオルが落ちる… あらわにされた胸をしゃぶられて 「やだ…こんなの…」 ただの性欲解消道具って。 『ほんまに…?』 わざと触られなかった下。
2014-10-06 05:02:5338 彼はそれを引っ張って 「あっ…ぁあっ…」 紐が喰い込む… 『…痛い?』 「痛い…あっ…」 『もっと言って…』 彼が上に引っ張る度、 中に入って来て 「ぁあっ…」 『…こんな紐でそんなに鳴くん?』 pic.twitter.com/zeMmhGHDun
2014-10-06 05:03:0039 「…本当やだ……やめてよ…」 紐が入ったまま、彼の指が割り込んで来て、下から舐め上げられる。 『そんな風には見えへんねん…これ…』 やらしい水音をたてて、少し弄られるだけで 「やぁっ…んぁっ…」 足がガクガクして、彼の顔にそのまままたを下ろしてしまう。
2014-10-06 05:09:2340 『そんな欲しいん…』 って、カチャッ…ベルトを外すと、 落ちそうな腰を抱えられて、 脱がされないまま、彼のが入ってくる… 「んっ…ぁっ…!」 驚きながらも、そんな暇なくて。 『はぁ…、』 こんな淫らな格好を 『…可愛い』 と。
2014-10-06 05:09:2641 「んぁあっ…」 それがなぜか切なくて 『…はぁ』 殺される前に逃げないと… そう思っていた気持ちが彼に打ち付けられる度 段々と消えていく…ーーー
2014-10-06 05:11:5242 それから毎日彼は私を犯しては 日か登ると何処かへ消えて行く… 会話は夜のそのときだけで。 「…どこいくの?」 『…』 なかなか心を開いてはくれない。 身体は毎日繋がるものの、 心は全く見えなくて。 もう私はこのままここで死んでしまうのかと そう思い始めた頃。
2014-10-06 12:11:2743 隣で横になる貴方が 『…逃げるなら今やで?』 「え…?」 冷たい声で言う。 『…もう飽きたねん。俺はな。』 「…」 『今逃げんのやったら、もうここで俺にイき殺される運命やで…まじで…』 どうすればいいのかわからなくて。 〝殺される〟 って言葉がただ怖くて
2014-10-06 12:11:3144 何も言わずに外に出た。 家族に会いたい…そのことが大きくて。 いくら冷たい家族でも繋がってる。 こんな私を育ててくれた…。 足取りが重い…。ただ、バイオリンを抱きしめてあの森を歩く。 この引っかかる気持ちは… 一体何?
2014-10-06 12:11:3545 〝ーーー横ちょ〜!また寝坊かぁー?もうみんな集まってんで!〟 『あー…。今、逃がしたから。もう行くで。ーーー pic.twitter.com/OjuDt4CLlY
2014-10-06 12:11:4646 「……た、ただいま…」 〝…どこ行ってたの?〟 冷たいお母さんの声。 覚悟はしていた。 「違うの…あのね?」 バイオリンをぎゅっと握りしめる 〝弦も切れちゃってるし。 コンクールもすっぽかすし。〟 普通の家族なら、抱きしめられて 帰って来てくれてありがとう。なんて
2014-10-07 12:09:1947 やっぱりそうはいかないみたい… 〝…もうあんたなんてこの家にいる意味ないわ〟 慣れてる。そんなの聞き慣れてるの。 「…ごめん…なさい」 お姉ちゃんのビクともしない表情。 〝…お兄もがっかりするわよ?〟 なんで?なんでそんなに睨むの?
2014-10-07 12:09:2348 「お兄…」 仏壇で笑うお兄の写真。 お兄は唯一の味方だった。 [努力すれば絶対…お前ならできるよ…] お兄はトランペット奏者で、 数々の成績と素敵な音色は日本中の音楽会を驚かせた。 みんな彼の虜で。 ダメな私にも優しくて。 お兄と合わせる音楽が大好きで。
2014-10-07 12:09:2749 でも、そんなお兄はもういない… それでも、何を言われてもここしか居場所がないから、 一生懸命練習して、いつか見返してやろうと そう思っていたけど 〝…汚い音ね!別の部屋でやってよ!〟 〝それだから何もできないんだ!〟 〝そんなの弾くなら家事しなさい!〟
2014-10-07 12:09:3150 慣れっこ…慣れっこ… 慣れっこ…? ストレスがかかる度弦が切れる 「…!」 床にボロボロになったバイオリンを投げつける 私を必要としてくれる場所はもうないの? お兄はもう帰ってこないの? 誰か私を…… なぜだかわからないけど そのとき頭に浮かんだのが
2014-10-07 12:09:3652 横side ーーー2週間前 何時ものように街を歩いていた 次人を殺した後はこの街ももう見れないのかと。 そう思いながら…。 そんなときだった。 一つの豪邸の窓からバイオリンの音… 〜〜♩〜♩ その子は、ひとつ溜め息つくと 「あ〜お兄のラッパがあればなぁ…」
2014-10-07 15:05:1353 しばらく見上げていると、 〝何してるの?レッスンは…?〟 何かようわらかんけど、 母親らしき人と揉めてる様子。 俺は物心ついたときからあいつらと一緒やったから、ようわからんけど、 親がおっても、苦しいやつっておるんやなぁ…って。 それだけ思ってそこを後にしたーーー
2014-10-07 15:05:1754 悪を殺すはずの俺たちの組織。 でも俺たち七人は… 一度だけ。最初に一度だけ ーーーなんでもない命を消してしまった [お前らはそういう運命なんだ] そう。俺たちはただ奴の言いなりになって生きるしかないと そう思っていたのにーーーー
2014-10-07 15:05:2155 何時ものように外でコーヒーを口にする。 〜〜〜♩〜♩ 静かな森の中なのに、音楽が鳴る。 自然と足が音の方に動く。 ーーーその綺麗な広場には 泣きながらバイオリンを奏でる彼女がいた 昔から持った[欲しいものは自分で手に入れろ]そんな感情が走って
2014-10-07 15:05:2556 走って…走って… 自分の黒い部分を活かして 彼女を連れ去った… 『手に入れた…』 そう思っていたのに、 「あっ…あん…やだ……」 抱いていくうちに 「ふっ…ぁっ…」 体に触れる度に 胸がおかしくなる… ーー〝気持ちごと欲しい〟 そう思う前に
2014-10-07 15:05:2957 〝大切な人〟に変わる前に、 こいつを逃がしてやらなあかん そう思って、手放した… pic.twitter.com/3ZuV1jzJNE
2014-10-07 15:05:3558 …街で見かけたトランペット 「お兄のラッパがあれば…」 なんて言ってたのを思い出す。 その言葉だけ。 彼女のことは関係ない そう言い聞かせながらも 思い出してしまうってわかっていながらも …すみません、これください』 pic.twitter.com/SVtjhTmKVA
2014-10-07 16:55:3959 あの森の広場で、 持ち方も何もかもわからんと 口をつけてみる 「全然…音出ぇへん…」 少しイライラしてお腹に力を力を入れる すると 〜〜♩〜♩ 『鳴った!!!』 〜〜〜〜♩ 何も押さんとプーっと同じ音を伸ばす pic.twitter.com/ci51mzhWJA
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