- uchida_kawasaki
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……放射線治療では放射線量の単位には、放射線防護の観点から用いられるSvは使わない。我々が処方する投与線量は線量基準点における吸収線量Gyであらわす。放射線治療に言及する方々には是非ともご記憶頂きたい。
2014-11-29 03:56:55「12Svの全身照射」と言ったら、それは放射線治療の話ではなく、放射線防護上極めて深刻な事態が発生したことを意味する。
2014-11-29 04:07:34突然、放射線治療が話題になっていて驚く。わが国の放射線治療はマンパワー不足が著しく、十分に治療機会を提供できているとは言い難い。既に医師免許を持っていて興味のある方は、ぜひ放射線治療専門医資格を取得して力を貸してほしい。これから医師免許を取ろうという方は研修後の進路としてぜひ。
2014-11-29 07:38:26放射線治療専門医は、規定修練施設でガイドラインに沿った修練を受けつつ、一次試験、二次試験にパスして認定される。足かけ5〜6年の修練期間になると思うが、ぜひ考えてもらいたい。
2014-11-29 07:41:42放射線治療後の二次性発癌の頻度等もまだまだ不明な部分が多い。線量を分散させることで、結果的に照射体積が増えることになる回転照射や固定多門照射の適用には慎重であるべきだ。新しい技術が常に最良であるとは限らないことを、我々は決して忘れてはならない。
2014-11-29 18:29:47@uchida_kawasaki ありがとうございます。全く問題ありません。 ……問題はめちゃくちゃに複雑化する一方の技術に、人間の方がついていくのがもはや容易でないことでして……
2014-11-29 18:44:06時折、「切らずに治すがん治療」などと放射線治療が紹介されることがあるが、極めて強い違和感を感じる。外科手術を回避することが放射線治療の目的ではないし、手術とは異なったリスクをとることになる。そもそも癌治療は二者択一的な単純な発想でできるものではない。最良の方法は個人によって違う。
2014-11-29 19:12:19悪性腫瘍はとても手強い相手で、その治療はどうしても患者に大きな負担をかけてしまう。有効性が確認されている方法を組み合わせ、個々人にとってその時点で最良と信じられる治療を提供することが腫瘍治療に関わる人間の責務だろう。万人にとって常に最良だといえる方法を我々はまだ手にしてはいない。
2014-11-29 19:20:20放射線治療は癌治療の中の一つの方法で、手術や抗癌剤治療と立場は変わらない。以前いた施設では治療方針を、内科、外科とのカンファレンスで決めていた。外科が深部のリンパ節を切除するのは危険があると言えば、そこは放射線に任せろ、術後早期に照射開始したいから侵襲を少なくしてくれ、と言う。
2014-11-29 19:30:50外科は、それならば胸腔鏡でいく、と応えてくれ、我々は抜糸のタイミングで照射開始できるように準備をしておく…そんな形で一人一人の治療方針を決定していた。
2014-11-29 19:34:22@3104rei228 はい…コミュニケーションを失わないようにしたいと思います。信頼できる同僚がいてくれなければ、腫瘍になど到底太刀打ちできません……
2014-11-29 19:37:58薬剤師の先生といえば、ぺーぺーの頃に受けた大恩は忘れられない…処方の疑義照会で何度助けられたことか…お礼を言いに行ったら「お前ら何すっか分かんねーから目が離せねーんだよ。しっかりやれ、バカ」と怒りながら目は笑ってた。底抜けに優しい本物のプロだとわかったよ…
2014-11-29 22:59:41常にそういうプロと仕事したいが、さすがにもう「お前ら何すっか分かんねーから、目が離せねーんだよ」とは言ってもらえないだろう…それこそ「いつまで甘えてんだ、ボケ」と本気で怒られるな…当たり前だ…
2014-11-29 23:02:37治療行為としての全身照射が事故被曝ともっとも異なる点は、そのままでは副作用が出現する危険が大きいことが分かっている臓器を予めブロックする手段をとることである。肺や水晶体のブロックは全例で行うが、その他についても個々人の状態や治療歴に応じて追加する場合がある。
2014-11-30 03:08:45当たり前のことであるが、放射線治療による被曝は厳密に管理されなければならないし、事実その為に時間をかけて準備が行われる。細胞の亜致死性障害からの回復うんぬん以前に、この点だけで、放射線治療を事故による全く管理されない被曝状況と比較することは不適切この上ない。
2014-11-30 03:15:13